ウラジーミルの白い建造物群
White Monuments of Vladimir


 モスクワから北東に流れるボルガ川に至るまでの都市・地域は、中世ロシアの面影を色濃く残す美しい街並みが点在しています。 点在している都市・地域を線で結ぶと、ほぼ円形になっていることから、「黄金の環」と呼ばれています。
 その中の一つ、ウラジーミルは、モクスワの北東190kmにある人口36万人の都市で、1108年、キエフのウラジーミル・モノマフ公が、木造の要塞を造ったのがその起源で、その後、ウラジーミル・スズダリ公国の首都となって発展したそうですが、その当時の街の面影を残す、白く美しい教会などの建物がとても印象的なところです。
 このロシアの建築史に燦然と輝く白い宗教建築物群が、1992年にスズダリともに世界遺産に登録されています。


「黄金の門」  「黄金の門」です。
 現地ロシア人ガイドの説明によれば、黄金の門は世界に3つあるそうですが、他のコンスタンチノーブルとキエフの黄金の門は、修理が施されており、建設当時そのままのものは、ここウラジーミルの黄金の門だけだそうです。

 12世紀に造られたもので、街の西門(黄金)であり、当時は、東門(銀色)もあったそうですが、現在は残っていません。
ウスペンスキー大聖堂の鐘楼  「ウスペンスキー大聖堂の鐘楼」です。
ウスペンスキー大聖堂  「ウスペンスキー大聖堂」は、1158年〜1160年に造られたもので、モスクワのクレムリン内にあるウスペンスキー大聖堂の手本となっているものです。
 白い石灰岩を切りそろえて積み上げたウスペンスキー大聖堂は、この地方独自のものです。
ウスペンスキー大聖堂  ウスペンスキー大聖堂の内部は、カメラが禁止となっていますが、内部を埋めるフレスコ画は圧巻です。
 珍しいことに、増築により今は内壁となっている、建設当時の外壁にフレスコ画が描かれていたことには驚かされました。
ドミトロフスキー寺院  ウスペンスキー大聖堂の直ぐ近くある、「ドミトロフスキー寺院」です。
ドミトロフスキー寺院  「ドミトロフスキー寺院」です。
 外壁を一面に飾る彫刻の浮き彫りが見事な大変美しい教会です。

2005年6月7日

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