サンクト・ペテルブルグからモスクワへは、寝台列車で8時間(約650km)で到着しました。 驚いたことに、ロシアの駅名は、目的地名となっていて、サンクト・ペテルブルグのモスクワ駅から乗車し、モスクワのレーニングラード(サンクト・ペテルブルグ)駅で下車したということです。 ですから、レーニングラードの駅周辺に、シベリア、中央アジア方面からの2つの駅も見受けられました。
さて、「モスクワ」は、ロシア連邦の首都で、言うまでもなく、ロシアの政治、経済、文化の中心地です。
モスクワで、一番の観光名所である「クレムリン」とは、城塞を意味し、1156年にユーリー・ドルゴルキーがモスクワ川左岸に、木造の砦を築いたのが、その起源といわれています。
1367年に石の壁などになりましたが、現在のクレムリンの景観は、1485年から1495年をかけて、イワンV世が壁と塔をレンガ造りに変え、多くの寺院や宮殿を建設したところのものです。
クレムリンの周囲は、全長2235mの城壁で囲まれていて、多くの城門がありますが、その中で一番高いトロイツカヤ塔から、我々見学者は入ります。 そこでは空港と同様、一人ひとり厳しい荷物検査を受けます。
「赤の広場」は、15世紀にクレムリンの外に設けられた市場がそのはじまりで、17世紀に市場から広場になったといわれています。
赤の広場は、クレムリンの赤い城壁、赤煉瓦造りの国立歴史博物館、グム百貨店、色彩豊かなネギ坊主屋根の聖ワシリー聖堂に囲まれている広場で、かってテレビでよく見たソ連時代の革命記念式典などでお馴染みの広場で、その広さはなんと7万3000平方mにも及ぶとのことです。
モスクワ川に沿うクレムリン通りから見た「赤い城壁」とクレムリン内の「クレムリン大宮殿」と「アルハンゲリスキー寺院」です。 | 赤の広場に向かう途中に撮したものです。 左手は「クレムリンの城壁と塔」、右手に見えるのが「聖ワシリー聖堂」です。 |
クレムリン通りから見た堅牢な「城壁と望楼」です。 | |
クレムリンに入るための手荷物の「検閲所」です。この写真は、検閲所を通過してからのもので検閲所の裏側です。 |
クレムリンで一番高い塔で、高さが80mもある「トロイツカヤ塔」です。 観光者はこの門からクレムリンに入ります。 |
左の建物が「クレムリン大会宮殿」で、中央が「トロイツカヤ塔」、右は「宮殿兵器庫」です。 |
「クレムリン大会宮殿」です。 1961年建築の近代的な建物で、周囲の景観に溶け込めない感じがします。 |
「宮殿兵器庫」です。 建物の前には、戦利品と思われる旧式な大砲が数門置かれていました。 |
左が「ロシア連邦大統領府」で、右が「ロシア連邦大統領官邸」です。大統領旗が見えるのでプーチン大統領は在庁のようです。 |
18世紀末に造られた宮殿で、現在「ロシア連邦大統領府」となっている建物です。 |
「ロシア連邦大統領官邸」です。 |
「大砲の皇帝」です。16世紀末に鋳造されたもので、口径が890mmもあり、当時の世界最大級の大砲です。 | 1735年鋳造の、これまた世界最大級の「鐘の皇帝」ですが、鋳造中の火災により一部が欠け落ちています。 |
クレムリン内で一番広い広場の「サボールナヤ広場」で、広場を取り囲むように、ウスペンスキー大聖堂、イワン大帝の鐘楼、ブラゴヴェッシェンスキー聖堂、アルハンゲルスキー聖堂、十二使徒教会が建ち並び、荘厳な雰囲気を醸し出しています。 | |
1479年完成の「ウスペンスキー大聖堂」です。 かってロシア帝国の国教大聖堂であったものです。 イコンのフレスコ画が素晴らしい。 右手に「十二使途教会」が見えます。 |
ウスペンスキー大聖堂内の壁面は「イコンのフレスコ画」で飾られています。 |
ウスペンスキー大聖堂の壁面の「イコンのフレスコ画」です。 |
同 左 |
「イワン大帝の鐘楼」です。 1543年に完成された高さ81mのもので、当時モスクワ最高の建物だったそうです。 |
1489年完成の「ブラゴヴェッシェンスキー聖堂」です。 |
1508年に建立された「アルハンゲルスキー聖堂」です。 歴代の皇帝や貴族の遺体安置所となっていると聞いています。 | |
見学コース最後の「武器庫」です。 名前は武器庫ですが、展示されているものは、衣装、王冠、金・銀器、馬車、馬具、武器など多彩です。 十九世紀に鎧や武具などの制作、保管のために造られたものだそうです。 写真は、50ルーブルで撮影ができますが、ガラスケースの中のものは、ハレーションを起こしなかなか上手く撮れません。 何とかご鑑賞に堪えられそうなものをご紹介します。 |
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エカテリーナU世着用のドレスです。 右の若い頃のドレスの胴回りと比較して見てください。 |
エカテリーナU世が若い頃着用のドレスです。 |
エカテリーナU世が戴冠式に着用したドレスです。 |
13世紀〜14世紀頃の皇帝の帽子です。 |
多くの玉座が展示されていますが、その中の一つで、17世紀の「皇帝ミハイル・ロマノフの玉座」です。 | 金銀、宝石で飾られている超豪華な馬具です。 |
煌びやかな18世紀の宮廷馬車です。 |
見事な黄金の斧です。 |
金・銀器のコレクションの数々です。 |
武器、武具コレクションのコーナーです。 |
何と黄金と宝石で装幀されている聖書です。 |
同 左 |
豪華な金時計で、時代を超えた性能の素晴らしさ、緻密さの説明を受けました。 |
武器庫のギャラリーです。 |
「大クレムリン宮殿」です。 一般公開されていないことはもとより、観光客が近くから撮影することは無理と思われます。 |
車窓から撮した「大クレムリン宮殿」です。 この建物は、19世紀中頃に造られたものだそうです。 |
「ボロヴィツカヤ塔」で、観光客の出口です。 武器庫の直ぐ近くで、クレムリンの南西のはずれにあります。 |
同左。右は城壁で、クレムリン河岸通り、モスクワ川の直ぐそばにある塔です。 |
「赤の広場」は、クレムリンの城壁の北西から南東に広がる長方形の大きな広場です。 写真は、北西方面からのもので、左に見えるのが、「聖ワシリー寺院」、中央は、クレムリンの「スパスカヤ塔」で、右は城壁です。 |
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南東から見たもので、左に「クレムリン」、中央には「イワン大帝の鐘楼」、その右には「国立歴史博物館」の赤い建物が見えます。 | ||
クレムリンと広場を挟んで向かい側にある白い建物は、「グム百貨店」です。 その左が上の写真にも見える「国立歴史博物館」の建物です。 | ||
「聖ワシリー寺院」です。 16世紀中頃に創建された聖ワシリー寺院は、ガイドに貰ったモスクワ市内地図の表紙にもなっていて、クレムリンに次ぎ有名な建築物のようです。 |
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中央のネギ坊主屋根を、高さの違う8つのネギ坊主屋根がばらばらに取り巻いており、屋根の構造や、色彩も多彩で、そのアンバランスが不思議になんともいえない美しい建造物です。 写真で全部の屋根を収めることはできませんでした。 |
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「聖ワシリー寺院」は、赤の広場の南端に建っています。 この写真は、広場側から写したものです。 なお、現地地図の索引には、美術館の中に記載されておりますので、現在も寺院として使われているのか判りません。。 |
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赤の広場の東側にある「グム百貨店」です。 19世紀末年建造のものを、20世紀半ばに大改修した建物です。 重厚な外観からはとても百貨店とは想像も出来ません。 |
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グム百貨店の内部です。 吹き抜けの3階建てで、意外に明るい館内となっています。 アーケード街の噴水を撮してみました。 |
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下の方に写っている円形石柵の中(写真では写っていませんが)に円形の台があります。 「ロブノエ・メスト」と呼ばれ、皇帝が布告を読んだり、重罪人の処刑を行ったりした所だそうです。 |
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赤の広場に面して建つ「スパスカヤ塔」です。 公用の入口となっているそうで、プーチン大統領もここから登庁しているのでしょうか。 |
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「レーニン廟」です。 1929年に建て替えられた花崗岩で造られた赤い建物で、中にはガラスの棺に安置されたレーニンの遺体が眠っているとのことです。 |
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レーニン廟の左脇には、「スターリンの墓」がありました。 写真中央の白い胸像が、スターリンです。 |
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赤の広場の北側にあるのが19世紀後半の建物で「国立歴史博物館」です。 ロシアの歴史が展示され、特に考古学資料が充実しているそうです。 |
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国立歴史博物館の右隣に見えるのが、「ヴァスクレセンスキー門」です。 かって、赤の広場でのパレードの邪魔という理由で、17世紀建造の門が取り壊されたが、1995年に17世紀の姿の門が再建されたものです。 |
「シェレメチェヴォU国際空港」です。 成田から10時間で到着しました。 あまり大きくない空港です。 |
「レーニングラード駅」です。 モスクワで最も古い鉄道駅で、サンクト・ペテルブルグからの終着駅です。 |
レーニングラード駅の向き合いにある「カザン駅」で、中央アジア方面からの終着駅です。 | |
ロシアでは、電車より、車優先なのでしょうか。車が平気で線路上で止まり、電車は、車が走り出すまで待っています。 | ロシアのトローリーバスです。 |
ロケットが頂点に付くオベリスクです。 この下が「宇宙飛行士記念博物館」となっているそうです。 |
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「モスクワ迎賓館」です。 |
「レストラン札幌」です。 このほか、「レストラン鎌倉」なども車中から目にしました。 |
お寿司屋さんです。 中は、大勢のロシア人で賑わっていました。 |
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昼食を摂った「レストラン」です。 外壁の装飾が素晴らしい17世紀の貴族の子弟の学校だったものです。 |
泣く子も黙る、かの有名な「旧KGB本部」が置かれていた建物です。 |
私達が宿泊したモスクワ郊外の「ホテル」の写真です。 |
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「ベラルーシ駅」です。 白と空色の色調の美しい建物です。 |
ベラルーシ駅前の広場に建つ、旧ソ連の有名な作家「ゴーリキー」の彫像です。 | 「アメリカ大使館」です。 |
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モスクワ川の畔にある「救世主キリスト聖堂」で、ロシア最大の聖堂です。 1999年に再建されたものです。 |
「「カジノ」です。 車窓から、市内の数カ所のカジノを目にしました。 |
中央の白く大きな建物が、「ロシア国防省」です。 | |
高台にある「モスクワ大学」です。 高さ240mの大きな建物です。 学生数は2万4千人とか。 |
遠くに見えるのがモスクワ大学で、大学前の広場から、モクスワ市内大パノラマが見られます。。 | 「ルージニキオリンピックスタジアム」です。国際情勢の中で日本も参加しなかったオリンピックが開催された所です。 |
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「ボリショイ・モスクワ国立サーカス」の、高さ33m、ドーム直径99mという大きな建物です。 |
アリーナ内部の写真です。 3400席のどの客席からも演技がよく見えるような構造となっています。 |
同 左。なお、館内はビデオ撮影は厳禁で、カメラも原則的にはいけないこととなっています。 | |
熊のオートバイ乗り。 |
演技終了の挨拶を、丁寧に客席に向かってする熊。 |
空中ブランコ。 |
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フィナーレ。 |
モスクワの創設者「ユーリー・ドルゴルーキー」の銅像です。 |
プーシキン広場に建つ「プーシキン」の銅像です。 |
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モスクワ川の中に立つ、「船上のピョートル大帝」の像です。 |
同 左。 | 世界で2番目に高い540mもある「オスタンキノ・テレビ塔」です。 |
2005年6月14日