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「アインシュタインが考えたこと」について14

(「アインシュタインが考えたこと」佐藤文隆、岩波ジュニア新書31)

著者 高田敞

 

(以下{ }内は上記本からの引用です)

 

空間の曲がりをはかる


問題1

{真っすぐ進むはずの光が、太陽のへりをかすめて通るときに曲げられるという効果は、・・・}

{1970年以降になると、この効果は電波望遠鏡を使って非常に精度よく、100倍も精度よくはかれるようになりました。「準星」という電波を強く出す天体の方角を、電波望遠鏡を使って計ることによって、日食でないときでも測定できるようになっています。}

考察

 その結果については何も書いていないけれど、計ってどうだったのでしょう。相対論どおりだったのでしょうか。やはり太陽大気によるまたたき現象は起こっていたのじゃないのでしょうか。それとも、電波は周波数の高い可視光と違って、大気による、屈折は起こらないのでしょうか。電波望遠鏡は星間ガスを通して、中の星を見ることができるので、大気や、塵の影響はあまり受けないようですから。

 ただ、結果については何も書いていないから不明です。

結論

 太陽のそばで光が曲がった。アインシュタインの言ったとおりだ。重力で光は曲がる、というのは、短絡です。光は物質の中を通ると、屈折するのは地上の実験や観測で確認されています。一方、重力で光が曲がるという現象は地球では今まで観測されていません。

 このことから、普通はそれまで確かめられている理論を適用します。地球の大気によって光は屈折するから、太陽近傍の光も太陽大気によって屈折する、ということです。

 確かめられている事実を無視して、天才の言ったとおりだからという理由だけでそちらを支持するのは単に権威主義にしかすぎないような気がします。

(ガリレオの地動説を否定したのは宗教者だけではありません。科学者もこぞって反対しています。地動説が当時の現代科学の常識に反していたからです。ダーウィンの進化論もやはり時代を1歩先んじていたから、その当時の現代科学者に反対されました。その時の科学の常識が、科学者の大半の考えであるということで権威になります。それに従う(信じ切っている)ことはできても、反対することはなかなか難しいものです。今相対論は世界の科学の主流です。それに反する考えは無視されています。相対論に反対を言うと地位が危うくなるという噂さえあります)

 もし、重力で光が曲がるとしても、太陽のへりをかすめる光は、太陽大気によっても曲げられていると私は思います。

 

問題2

{レーダーエコーの実験}

 太陽をかすめた電波が遅れて帰ってくる、という実験だということです。

{行って返ってくる距離を光の速さでわってやれば時間が出せます。ところが実際に測定してみると、それより多く時間がかかるのです。だいたい二百数十マイクロ秒ぐらい時間の差が生じます。このことは何を意味するか。それは空間が太陽の重力の影響で少し曲がってのびているからです。空間が曲がっていないとした時よりも、光が行って返ってくるのに、少し余計時間がかかるということになるのです。}

考察

これは上と違って、結果が書かれています。

問題は、電波が遅れて帰ってくる、イコール、空間が曲がって伸びているということです。電波が遅れて帰ってくる原因は、空間が伸びているためだという因果関係の根拠がありません。その根拠が、アインシュタインが言ったとおりだというのでは、科学ではないような気がします。科学なら、電波が遅れて帰ってくる現象は、他に原因があるのではないだろうかと考えなくてはならないはずです。

太陽大気の中を電波が通るとき、電波の速度が遅くなることはないのだろうか。可視光は大気の中を通ると速度を落とします。同じ電磁波である電波も大気の中を通るとき速度を落とすはずです。可視光ほど影響は受けないとしても。

荒れ狂っている太陽大気の中を通るのだから、大気が原因で電波が遅くなるということを考えなくてはならないのではないでしょうか。

結論

これも、権威主義でしょう。電波が遅れた。アインシュタイン様のおっしゃるとおりでした。素晴らしいすばらしい!ということなのでしょう。われわれ相対論教の勝利だ!と。

しかし、電波はほかの原因でも曲がります。遅くなります。光がいろいろな物質で曲がるように。また物質を通過するとき速度も落ちます。

他の原因を考慮しないのは、科学ではありません。科学はあらゆる可能性を考慮して、結果を出さなければなりません。えらい人が言ったからとか、みんながそういっているからとかいうことを、最優先しては間違いのもとになります。

 

問題 3

{天体の運動ではかる}

1 水星の運動

 これは先に書いたように、太陽が楕円球であるときにも起こるという説があります。これを相対論者は無視しています。科学なら、ちゃんと取り上げて、科学的に否定しなければなりません。

2 二重星パルサー

中性子星と他の星が公転している。それが近寄っているという観測だ。これの原因は、アインシュタインの言う重力波しかないのだろうか。

たとえば、二重星のパルサーは、相手の星からガスを吸いとっているということです。すると、そのガスを吸い上げる分だけ、星もガスに引き寄せられます。そのエネルギー分星どうしは近づくことになります。

3 重力波の検出

科学を駆使して重力波を検出しようとしているが、いまだに検出できていません。

{重力波はめったに検出できません。重力波が、たとえ宇宙のかなたからやってきているとしても、なかなかとらえにくいものなのです。}と言い訳をしています。相対論は三段論法と、言い換えと、言い訳に満ちているのです。

{地球は太陽のまわりを公転運動していますが、やはり重力波を出して周期が変化しています。}ということなのだから、{宇宙のかなたからやって}くる微弱な重力波ではなく、地球や太陽の重力波を測ったらどうなのでしょう。宇宙から見れば地球はちっぽけでも、かなりの質量をもっています。その周期を変えるのですから、かなりの重力波なのではないでしょうか。それがすぐ近くにあるのです。遠くて、かすかにしか届かないので正確に計れない中性子星の衝突の重力波を待っているより、よっぽど計りやすい気がしますがどうなのでしょう。それとも、近すぎて計れないのでしょうか。あるいは計ったけれど、検出できなかったとか。近くは観測しないことにしているとか。観測しても出てこないと相対論に反旗を翻すようなことになって困った立場になるから、とかはないでしょうが。

おそらく地球の周期を変える重力波は観測されていないのでしょう。観測されていないのに、地球の周期を変えている原因は重力波であるという結論を持ってくるのは、科学としては間違いです。実証して初めて科学です。実証は難しいとアインシュタイン様がおっしゃっているから実証しなくてもいいんだ、というのでは科学的態度ではありません。

重力波は、遠くて観測が難しいところには大量にあって、近くて観測が正確にできるところにはまるっきり存在しないダークマターや、ダークエネルギーのようなものなのでしょう。

 

とにかく、二重性パルサーが近寄っている原因が重力波であると最初から決めつけずに、他の原因はないのだろうかと検証するのが科学のやり方のはずです。

 上の水星の場合は、太陽楕円説を無視しています。否定できていません。せいぜい「太陽が楕円であることを証明しろ」、くらいの否定しかできていませんでした。

 エディントンの観測も、太陽大気の屈折現象を無視しています。

 この二重星も、他の原因を無視している可能性がありそうです。そうでないことを、と思うのですが。

結論

科学はあらゆる可能性を考えて、それが正しいか間違であるかを観測や実験で検証しなくてはならないことになっています。アインシュタインの言ったとおりだというのでは科学ではなく権威主義にしかすぎないことをもう少し考えるべきだと思います。