水星の公転軌道  原子時計ではかる2   メッセージ


「アインシュタインが考えたこと」について12

(「アインシュタインが考えたこと」佐藤文隆、岩波ジュニア新書31)

著者 高田敞

 

(以下{ }内は上記本からの引用です)

 

原子時計ではかる(p151)

 

問題

飛行機に原子時計を積み、西回りと東周りに飛ばし,地上の時計と比べる実験。

西回りの飛行機は地上の時計に比べて270ナノ秒進み、東周りの飛行機の時計は、地上の時計より40ナノ秒遅れたということです。

考察

西回りの飛行機は、地上より270秒過去になったということになります。東周りの飛行機は、同じく40ナノ秒未来に行ったということです。

西回りの飛行機は過去の時刻なのに現在の時刻の地球に着陸しました。東回りの飛行機は未来の時刻なのに現在の地球に着陸しました。

出発したときは同じ時刻にいた人たちが、降りてきたときは、それぞれ違う時刻にいます。

西回りの人から見れば地上にいた人も、東回りの人も過去の時刻にいる人です。それなのに、握手できます。

東回りの人から見れば、地上にいた人も、西回りの人も未来の時刻にいる人です。それでも、握手したり話したりできます。

地上にいた人から見れば、西回りの人は未来の時刻の人で、東回りの人は過去の時刻の人です。地上の人は、過去にいる人と、未来にいる人と同時に握手します。

 

私はまだ過去の人や未来の人と話したり、握手したことはありません。

でも相対論者は言うでしょう。飛行機に乗った人はたくさんいる。山に登った人もたくさんいる。その人たちはみんな時刻が異なっているから、いつも、過去の人や未来の人と会っている。未来の人や、過去の人といつも話しているんだよ、と。そうでしょうか。

話したり握手したりできるということは同一時刻にいるということの証拠ではないのでしょうか。

結論

相対論は、どんなに未来の時刻でも、どんなに過去の時刻でも、現在の地球時刻に集合します。相対論効果でどんなに時刻が異なっても必ず地球の今に出現します。けっして、西回りの時刻の人や、東回りの時刻の人のところには集合しません。なぜ地球時刻が中心なのでしょう。宇宙の塵にも満たない地球の時刻が、すべての時刻の中心だというのは、新しい天動説ですね。そのあたりの原理はどのようになっているのでしょうか。不可解です。