相対性理論と,そこから生まれた現代物理学(Newton6,2016)について5

 

著者 田 敞

2016年7月13日

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(以下{ }内は、上記本よりの引用)

{一般相対論が予言した奇妙な天体「ブラックホール」}について

 

問題

―この本の記述―

{さらに奇妙なことに,ブラックホールの表面では時間の流れが止まってしまうといいます。}

{銀河の中心領域には,巨大なブラックホールが存在すると考えられています。}

{今回の重力波は,互いの周囲を回る二つのブラックホールが徐々に近づき,その後衝突・合体するときに生じたと考えられています。

考察

{ブラックホールの表面では時間の流れが止まってしまう}ということです。

時間が止まると、どうなるでしょう。

・ 新幹線 (時速300km)

 時間が止まると(0秒)、0mしか進めません。止まってしまいます。

・ 光 (秒速30万km)

 時間が止まると(0秒)、やはり0mしか進めません。宇宙最高速の光でも0秒では1mmも進めません。

・ 銀河の中心領域の巨大なブラックホール

 時間が止まると(0秒)、0mしか進めないはずです。

問題1

以上のことから{銀河の中心領域には,巨大なブラックホールが存在すると考えられています。}と{ブラックホールの表面では時間の流れが止まってしまうといいます。}

について考えてみます。

考察1 

(1)銀河の動きと、ブラックホール

銀河はすべて動いています。秒速数百キロが普通の銀河の速度のようです。そして、銀河は100億年ほどの年齢だということです。だから、その間に、銀河はかなりの距離移動しています。おおよそ、100km×60×24×365×100億=525600000000億kmになります。

真ん中にある巨大ブラックホールはどうでしょう。時間が止まっています。時間が止まっているブラックホールは他の宇宙が100億年たっても、0秒しか時間がたっていないのですから、0kmしか動けません。宇宙の100億年間同じ場所にあるはずです。すると、他の星は時間が動いているからどんどん移動しているけれど、ブラックホールだけは、できたとたんにその場に停止していなければならなくなります。

するとブラックホールと他の恒星や、星間ガスとは、現在存在場所が異なるはずです。上に書いた距離離れているはずです。ところが、今観測されている銀河の中心領域には、ブラックホールがあるということです。これから判断すると、ブラックホールも他の恒星や星間ガスと共に同速度で移動していたと考えられます。

銀河はそれぞれスピードが違います。ところが、動けないはずのブラックホールが、必ず、所属する銀河と同じ速度で移動しています。

なぜでしょう。相対論者はその理由を説明する必要があります。

矛盾を考える

・ ブラックホールが動いたということは、時間も動いたと考えられます。すると、ブラックホールでは時間が止まるという前提と矛盾が生じます。

・それか、ブラックホールは0秒間に数100km移動することができるということになります。これでは(移動距離=時間×速度)の式と矛盾が生じます。また、光速をこえる速度になります(0秒で1m動いても光より速くなります)。相対論の「何ものも光速を超えられない」、に反します。相対性理論の中で矛盾が生じます。

(2)銀河の構造とブラックホール

 銀河には巨大な重力を持った恒星や、ほとんど重力を持たない星間ガス分子などがあります。これらは一般相対論効果で時間の進み方が大きくずれているはずです。すると、移動距離は、すべての物質で大きく異なってくるはずです。ところが、移動できないブラックホールから、ほとんど重力がないので時間の進み方が速い星間分子まで、百億年の間、同じ銀河の中で、秩序だって存在しています。

 銀河ができた時から百億年の間に、まずブラックホールが止まり、次に、巨大な恒星がのろのろ進み、星間ガスが、真っ先に先へ進み、すべて、バラバラになっていてもおかしくありません。それがちゃんと銀河としてまとまっています。かなり疑問が生じます。

 一般相対性理論ではどのように考えればいいのでしょう。

問題2

{今回の重力波は,互いの周囲を回る二つのブラックホールが徐々に近づき}

考察

ブラックホールが互いの周囲を回っています。時間が止まっているはずのブラックホールなのに、移動しています。その距離の計算はどうすればいいのでしょう。普通の「距離=速度×時間」では計算できないので、他の計算式がいります。相対性理論の式では、0秒でも物質は移動できるのでしょうか。

 

結論

銀河の構造やブラックホールの衝突は、時間が重力で遅くなるとすると、矛盾しかありません。しかし、ニュートンの絶対時間で考えれば、何の矛盾も生じません。

たしかに、重力で時間が伸び縮みするという考えは素晴らしい考え方です。天才にしか思いつかないことです。でも、宇宙は天才ではありません。

重力で時間がずれるという考えは現実世界には当てはまりません。間違っているといえます。この本の記述でさえも、実際の現象には、絶対時間を使っています。

宇宙はニュートンの絶対時間で考えるとぴったりですが、相対性理論の時間の考えとはまるで一致していません。