タイムトラベルと双子のパラドックス目次 | タイムトラベル1 | タイムトラベル3 |
著者 田 敞
(以下{ }内は上記本よりの引用)
問題
{兄から見ると,地球にいた弟の方が若い}
1 理由
{宇宙船に乗る兄の立場からすれば,あくまでも宇宙船は止まっていて,地球の方が宇宙船の後方へと光速の80%で遠ざかり、途中から近づいてくるように見えるのです。}
考察
これは見えるだけです。錯視といいます。現実の運動ではないので、このことから、実際の動きを決めることはできません。
{走行中の電車や,自動車に乗っていると、自分はあくまでも止まっていて,窓から見える周囲の景色の方こそ動いているように見えます。}
これも見え方です。ほんとうに景色が動いているのではありません。小学生だってそれくらいのことは知っています。ところが、相対性原理を土台とする、相対性理論では、これを現実の動きと考えています。大の大人が、それも、科学者がです。不思議なことです。
もしそれをあくまでも主張するなら、その時の運動エネルギーの理論を示さなければなりません。アインシュタインはその運動エネルギーの法則を示していません。もちろん相対論者もです。
E=mV2÷2という物質の運動エネルギーの法則があります。これだと、宇宙船から見ると地球の運動エネルギーは、「地球の質量×(光速の80%)2÷2」になります。巨大なエネルギーです。宇宙船から見ただけなのですからこのエネルギーの出所がありません。相対論者はこのエネルギーの出所を示す必要があります。エネルギーがかってに湧いてきています。エネルギー不変則に反しています。
相対性理論に有名なエネルギーの法則があります。E=mc2です。しかし、これでは、地球の質量をエネルギーに変えなくてはなりません。それでは地球がなくなってしまいます。また、宇宙船から見るだけで、質量がエネルギーに変換される仕組みがありません。また、これはEの意味が違いますよね。ただのエネルギーで運動エネルギーではありません。(ただよく似ていますよね。運動エネルギーの法則のVが光速の時の式ですね。「÷2」がないだけで)
また、電車から見たら景色が動くということは、地球が動くということです。地球が動けば太陽が動きます。地球だけかってに動いたという観測は今までありませんからね。
相対論者は、電車のモーターが回転すると太陽が動きだす運動エネルギーの伝わり方も示す必要があります。
だって、景色が動いているように見えるもの、という言い分はもっともです。しかし、それが長くヨーロッパの人たちに天動説を信じさせていた見え方です。たんに思い違いなのです。
結論
相対論者は、電車から見たら景色が動くということの実証と、運動エネルギーの法則と、エネルギーの伝達方法について、示す必要があります。そんなものがあればですが。
はやい話、これは、錯視がどうして起こるのかという心理学の問題で、物理学の問題ではありません。