がんばれ!小保方春子さん目次  週刊文春記事について  生物学のウソとホントはホントか  



がんばれ小保方晴子さん

 
著者 田 敞

(以下{ }内は朝日新聞よりの引用)

 
放送人権委員会のNHKに対する勧告について

 


 2017年2月11日の朝日新聞に{小保方氏の人権侵害}という見出しで、NHKの番組に小保方氏の名誉棄損があったとして、放送人権委員会がNHK に対し勧告を出したという報道があった。小さい報道だ。昔は1面でかでかだった。かつての、マスコミこぞって書き立てたころが懐かしい(?)。もう、ニュースの価値はなくなったのであろう。売り上げを伸ばすということも望めないし。まあ、載せただけましか。あのとき尻馬に乗っかって視聴率稼ぎや、売り上げ伸ばしに躍起になって大騒ぎしていた、テレビも、雑誌も、新聞も、取り上げたりしないだろう。どこかの国の人権侵害は大きく書いても、何の力もないちっぽけな日本人の女性の人権侵害など取るに足りないことなのだろう。

 

朝日新聞の記事

・ BPO勧告{人権侵害の勧告は、放送人権委員会の判断としては最も重く、1997年の同委発足以来8度目。}

・ {同委は今回の決定で、番組では具体的な根拠を示さず、小保方氏が何らかの不正行為で入手したES細胞を混入し、STAP細胞を作製した疑惑があるとし「真実性・相当性が認められず、名誉棄損の人権侵害が認められる」とした。}

・{会見で坂井委員長は「きちんとした編集をしていれば視聴者に示す事実も変わっていただろう。」}

 

 これに対しNHKは以下の反論をしている。

NHK反論

{「小保方氏の冷凍庫から元留学生のES細胞が見つかった事実を放送したもので、決定が指摘するような内容は放送していない」と反論した}

{その上で「客観的な事実を積み上げ表現にも配慮しながら制作・放送した。番組の中の事実関係に誤りはない。(BPOの)判断とNHKの見解は異なる」と主張}

また以下のコメントも出している。

{「勧告を真摯に受け止めるのは当然」とコメント}

 

 2017年2月28日の朝日新聞に、{NHK総合テレビで22日に放送した生活番組「ガッテン!」で、糖尿病の治療や予防に睡眠薬を直接使えるかのような行きすぎた表現があり、誤解を与えたとして、NHKは27日までに番組ホームページに謝罪文を載せた。3月1日の番組でもお詫びの内容を放送する予定}とある。 22日の放送に対して、27日に謝罪文を載せている。{この問題をめぐり、厚生労働省は24日、NHK側に「患者や医療機関に混乱を及ぼしかねず懸念していると口頭で伝えたという。}とある。そして実際にお詫びの放送をした。

 

考察1

 「ガッテン!」の場合は、NHKは放送からたった数日で謝っています。小保方氏の問題は、2015年8月に放送人権委員会は審理入りを決めて、2017年2月10日に結論を発表しています。実に1年半の時間をかけて審理しています。勿論、NHKは委員会で自分たちの主張をしっかり述べているはずです。その主張も退けられています。その結論をNHKは、「勧告を真摯に受け止める」けれど、「(BPOの)判断とNHKの見解は異なる」から、放送人権委員会の勧告は受け入れないということのようです。突っぱねたわけです。

 厚生労働省のいうことは聞いても、放送人権委員会のいうことは聞けないということでしょうか。それとも、厚生労働省はたしかな機関だから、数日で正しい判断が出たが、放送人事委員会は、頭が悪いから、1年半かけて審理しても、正しい結論が出なかったということでしょうか。NHKさんはその決定は間違っていると突っぱねていますからきっとそうなんでしょう。

 NHKは小保方氏に謝る気はないみたいですね。天下のNHKがあんなチャラチャラした小娘に謝る必要はないとでもいうのでしょうか。

まさか、日本の報道の自由の中心であるNHKが、権威にはぺこぺこで、目下には居丈高なんてことはないと思いたいです。

天下のNHKなんだから、放送人権委員会なんて組織の意見などにいちいちこだわってはいられないということなのでしょうか。日本の報道の自由を背負って立っているのだから小娘一人の人権なんてかまっていられないとでも言うのでしょか。そんなことはないでしょうね。いかに日本が、男女平等が世界の144カ国中111番目という後進国以下といっても、NHKが女性蔑視をしたりするわけはありません。一人ひとりの人権を性別や年齢や社会的地位を考えずに大切にしているはずです。割烹着を着ていた若い女性は研究などできない、と三文週刊誌でさえやらないような女性蔑視そのものの判断をするわけはありませんよね。

婦人公論に連載されている小保方氏の日記を読みましたか。悪人だから苦しんで当然だと思っているのでしょうか。彼女はただSTAP細胞を作って発表しただけです。ただ、論文にケアレスミスがあっただけです。ただ、彼女を蹴落とそうと、あることないことあら探しをしてちくっている人たちにやっつけられただけです。挙句の果てに、不倫疑惑まで流した人がいます。いじめもそこまでいくと最悪です。それがいじめられる側にとってどれだけの打撃になるか。命がかかってきます。STAP細胞を無きものにしようとしてその陰険で汚いデマを流した人がいるのです。それを裏付けもせずに売り上げを伸ばすために流したマスコミも仲間です。いじめとはそんなものです。相手が苦しめば苦しむほどニタニタ笑っているものです。自殺でもしようものならこっそり小躍りするでしょう。自殺したのは、罪を認めたからだと世間が考えれば(そう考える人も結構います)してやったりと喜びのこぶしを握るでしょう。人間として最低です。そんなのに乗せられて、手がらをたてよう、売り上げを伸ばそうと競い合ってスクープ合戦しているマスコミの攻撃もそれと大差ないですがね。

小保方氏は彼らに悪者にされただけです。悪いことなんか何にもしていないです。集団いじめにあった(それも大きな利害関係があるいじめです)被害者なだけです。

 NHKさんは、今もSTAP細胞がなかったと信じ切っているのでしょうか。本当はSTAP細胞のことなど何一つ分かっていないのでしょうね。理研が結論を出したのだから、それを報道するだけだ、ということなのでしょう。それでは権威のいうなりに放送するということにならないですか。日本の科学界の権威のいうことは聞くけど、一介の小娘のいうことなど端っから門前払いですか。いじめ側の意見ばかりを信じて、いじめられている小保方氏の意見など聞く耳は持たなかったのではありませんか。

担当者さんは小保方氏の「あの日」を読みましたか。勿論読んだはずですよね。その内容についてなぜ放送しなかったのですか。憶測しかない悪意のあるネットの悪口や、何としてもSTAP細胞を亡きものにしようとする反小保方の人たちの科学的根拠の希薄なレポートよりはるかに真実が述べてあったはずです。理研の結論に疑問はないというのでしょうか。小保方捏造で盛り上がっているマスコミや世論を考慮してそれに水を指すことはできないということですか。それとも真実を報道するためには、被疑者の意見は報道してはならないのですか。まさかとは思いますが、小保方捏造と報道したのにそれが覆るような内容だから報道しないということではないですよね。自分たちのそれまでの報道を覆すことになるから報道しないということではないですよね。

小保方氏の個人的な意見だから「客観的な事実」には反しますか。

 

考察2

{「きちんとした編集をしていれば視聴者に示す事実も変わっていただろう。」}

と判断されたことについて、NHKは{「小保方氏の冷凍庫から元留学生のES細胞が見つかった事実を放送したもので、決定が指摘するような内容は放送していない」と反論した}

 事実を放送したことで、視聴者がある考えに偏ったと放送人権委員会が指摘しました。STAP細胞を無きものにしようとしている人たちの意見に視聴者を同調させたという判断です。

事実はたくさんあります。その中で、事実の中から自分たちの主張に導くために選択して放送したのではありませんか。人事委員会はそれを指摘したのではないですか。

 木を見て森を見ずになっていなかったですか。論文の書き方ばかりに目を向けて肝心のSTAP細胞があったかどうかに目を向けなかったのではありませんか。目を向けたというでしょう。その時、反小保方派の人たちの意見にしか目を向けなかったのではないですか。公平に小保方派の意見にも耳を傾けましたか。嘘つきに耳を傾ける必要はないというのでは公平ではありません。どちらが嘘をついているかはわからないのですから。少なくとも、放送人事委員会は、1年半の審査をして、{番組では具体的な根拠を示さず、小保方氏が何らかの不正行為で入手したES細胞を混入し、STAP細胞を作製した疑惑があるとし「真実性・相当性が認められず、」}と結論づけています。あのES細胞からSTAP細胞を作ったという疑惑を言った人が嘘をついたという結論を出しています。

 STAP細胞があるという判断をした科学者がたくさんいます。その中には、小保方派でも、小保方追い落とし派でもない中立の、世界のその分野の一流の科学者達が複数います。それに対し、あら探しをした人たちは、中立の立場ではないと思われます。不正は許されないという顔をしていますが、やっていることは明らかに小保方追い落としです。論文のあら探しに終始しています。客観的な判断など一つもしていません。また、理研の判断を下した人たちも、外部の委員会も、科学者でも、専門外の人が交じっています。科学的に専門的にSTAP細胞の有無について判断できたのでしょうか。論文の書き方は判断できても、肝心のSTAP細胞については判断できなかったのではないでしょうか。今、科学は細分化され専門性が非常に高くなり、その分野にかかわっている人にしか、わからないと言われています。

 どちらが正しいかは科学者でも難しい判断です。それを科学者でないあなたたちが、正しく判断できると考えているのは間違いの元です。

 {「勧告を真摯に受け止めるのは当然」とコメント}したNHKさんは、言葉とは裏腹に放送人権委員会の勧告などに従うものかということです。何のための放送人権委員会なのでしょう。

 勧告を受け止めてもう一度真摯にことを考え直す気はありませんか。それとも、その必要はない。おれたちが正しい、ですか。

考察3

 日本の裁判では検事側の示す事実と、弁護側の示す事実とによって、正邪が争われます。NHKは、双方の事実を{客観的な事実を積み上げ表現にも配慮しながら制作・放送した}のでしょうか。放送人権委員会の意見はそうではありません。間違っているという考えです。

 NHKは真摯に受け止めると言いながら、一つも受け止めていません。{客観的な事実を積み上げ表現にも配慮しながら制作・放送した}にもかかわらず、人権侵害があったとしたら、それは、NHKの技術不足、能力不足、判断ミスなのではないでしょうか。誰も交通事故を起こそうとして起こすのではありません。一生懸命努力していても事故が起こったら責任は取らなくてはなりません。NHKは何百万人何千万人の考えに影響を与えるメディアです。その影響で個人の生活を激変させたり、死に追いやることさえあります。人権侵害があったとしたら、その影響は絶大なものです。裁判所の判決どころではありません。巨大な影響力をもっているメディアです。一人ひとりが幸福に生きる権利(「公共の福祉」と憲法では表現しています)を侵害しないように最大の配慮をし、それが失敗した時は、真摯に反省して、二度と起こらないようにするとともに、本人にも謝るべきではないでしょうか。謝る気はないようですね。沽券にかかわりますか。それとも、天下国家に真実を報道する使命なのだから一人のことなど考えていたら萎縮して報道に差し支えるというのでしょうか。チャラチャラした割烹着の小娘に謝れるか、って、まさか女性蔑視にもほどがあるというようなことは考えていませんよね。

考察4

{「小保方氏の冷凍庫から元留学生のES細胞が見つかった事実を放送したもので、決定が指摘するような内容は放送していない」と反論した}について

1 なぜ放送したか

例えば、小保方氏のロッカーから熊の置物が出てきたら、放送しますか。しないでしょう。なぜなら、STAP細胞と関係ないからです。ES細胞を放送したのは、出てきたES細胞がSTAP細胞と関係があると考えたからでしょう。当然です。しかし、

問題がいくつかあります。

ア このES細胞を誰が小保方氏の冷凍庫に入れたかについて、以下の可能性が考えれられます。

@ 小保方氏が入れた

A 小保方氏を追い落とそうとしている人が入れた

B 元留学生が間違って入れたままになっていた

考察

@について

小保方氏が入れたとすると、なぜ、それをそのままにしておいたのでしょう。まるで、このES細胞で作りましたと言わんばかりです。小保方氏が捏造をしたとしたら、その一番の証拠になるES細胞をそのまま残しておいたりするでしょうか。もし捏造なら、彼女は、ネイチャーの審査員をだましおおせたということです。ネイチャーの審査はその分野の世界一流の科学者が複数で当たります。騙すのは至難の業です。それをだませたのならすごい辣腕です。そのほかに、日本の多くの科学者もだましたことになります。理研はSTAP細胞の特許の仮申請までしているのです。プロ中のプロたちをことごとくだましているのです。すごい腕です。周到な準備とすごい技術で騙したことでしょう。その人が、不正の一番の証拠になるES細胞を、どうぞ見つけてくださいと言わんばかりにわざわざ自分の冷凍庫に残しておくでしょうか。よっぽど間抜けだということです。普通の犯罪者なら、捏造問題が表面化したとき、真っ先に証拠隠滅を図るのではないでしょうか。小保方氏が盗んできたとしたら、そんなものをいつまでも、残しておく理由が不明です。もう使い終わったのだから。

Aについて

 誰でも入れることができる冷凍庫です。小保方氏をおとし入れてやろうとする人がいれば、簡単にES細胞を入れることができたでしょう。

 この細胞で、放送人権委員会の人は、小保方不正と思わせたと結論づけているので、小保方追い落としの世論作りに大きな効果があったことがうかがえます。

 もし、小保方追い落としを謀る人がいたとしたなら、その人が入れた可能性はあります。そしたら、目につくところにそれがあったことは当たり前のことになります。効果は絶大でした。十分な動機です。

この考えの問題点は、日本の科学者にそんな薄汚いことをする人などいるわけはないということです。純粋な日本の科学者がそんなことをするわけはありません。可能性を考えるなら、考えられるということです。勿論不倫疑惑を流した汚い人は科学者じゃないでしょうから。

Bについて

 可能性はあるのでしょうか。あるかもしれません。小保方氏は自分の研究に忙しくて他人の物に興味を持たなかったかもしれないし、勝手に人のものを処分することもできないだろうし、持ち主を探し出して持っていくように交渉するのも面倒くさいと思ってそのままになっている可能性も十分考えられます。したがってこの可能性もあります。勿論これも可能性だけです。本当であるということではありません。あなたはこれから先人殺しをする可能性がある、と言われたら、完全に否定することはできません。可能性なんてそんなものです。

 

 これは難しい問題です。これだけではどれが本当だったのかはわかりません。

NHKさんは小保方氏がいれたと判断したのでしょうね。放送人権委員会はそのように結論づけています。NHKは証拠はあったのでしょうか。放送人権委員会は、証拠を示していないと結論しています。いま、NHKさんは証拠を出すことができますか。できないでしょう。{「小保方氏の冷凍庫から元留学生のES細胞が見つかった事実を放送したもので、」}などというのは言い訳にしかすぎません。それを見た人が、なにを思うかは明らかです。クマのぬいぐるみが出てきたと放送したら、まあ、かわいらしいことくらいしか視聴者は思わないでしょう。しかし、ES細胞が出たと放送したら、あやしいと思うでしょう。それがSTAP細胞と関係があると言わなくっても。それを狙ったのじゃないですか。放送人事委員会はそう結論しています。

NHKさんは、なぜそんなものが残っていたのだろうと少しは考えましたか。少しも考えなかったようですね。これはスクープだ、ソレーって飛びついたのでしょうね。これを誰が入れたかはいまだに不明です。少なくとも、放送人事委員会は、このES細胞は、STAP細胞とは関係ないと結論付けています。小保方氏のロッカーから熊のぬいぐるみが出てきたの同じで、関係ないことだということです。NHKさんの憶測だけです。こんなので犯人扱いされたらたまったものではありません。

なぜ、NHKの放送がAやBではなく、小保方氏が盗んだとする意見に傾いたと放送人権委員会は結論したのでしょうか、それはNHKさんが意図したからではないのでしょうか。そうでなければ、上に書いたように、AやBの考えをもった放送人権委員会の人がいても不思議はないはずです。すると小保方氏を非難している科学者の方にも人権侵害があったという意見も出なくてはならないはずです。そうではないようです。Aの対立側への人権侵害(彼らがES細胞を小保方追い落としのために入れたと視聴者に思いこませた)はなく、放送人権委員会が、NHKの放送が小保方氏の方のみに人権侵害があったと結論づけたことは、NHKの放送が@だけに偏っていたということではないでしょうか。

NHKさんはA,Bなど考えてもいなかったのではありませんか。小保方氏が盗んだという考えしか頭になかったのではないですか。もしそれなら、非常に偏った考え方です。放送局として平等な立場に立っているとはいえない気がします。

考察5

 このことのもう一つの問題はこのES細胞がSTAP細胞と関係あるのかないのかという問題です。NHKが放送した段階で、視聴者は、関係ありと受け取るでしょう。クマのぬいぐるみを放送しないのは関係ないからです。放送するのは関係あるかと考えたからです。

問題(小保方氏の冷凍庫から見つかったES細胞は何を意味するか)を考えるにあたって、若山氏が作ったキメラマウスが何から作られたかは重要な問題です。

そこで、キメラマウスがSTAP細胞と、ES細胞のどちらからできたかについて考えてみます。

基本的に、放送人権委員会も、理研も、キメラマウスが何からできたかを、直接キメラマウスの細胞のDNA検査をして調べたということは報じられていません。はっきり黒白つけられることなのに、それはなくて、論文の不備だとか、ES細胞ではないかとかの憶測だけで判断しています。調べれば決着がつくことなのに、一番肝心なことを調べて発表しないのはどういうわけなのでしょう。

そこで、他のことから考えてみます。

1 キメラマウスはSTAP細胞からできた(小保方氏の主張)という考え

証拠1 

STAP細胞からキメラマウスができたことについては、ネイチャーに依頼されて小保方氏の論文を審査した科学者が認めています。ネイチャーの審査は非常に厳しいと言われています。小保方氏の論文と同じ科学分野の研究をしている世界の一流の科学者に審査させたということです。しかも、間違いや不正がないように複数の科学者に審査させています。その審査で、科学的に正しい、キメラマウスはSTAP細胞からできていると判断されました。後ほど、小保方氏が論文を取り下げたのは、強烈な圧力に屈したといえます。周りの取り下げ要求と、マスコミの終日の監視下に置かれ彼女は極度のノイローゼ―に陥っていたようです。このような圧力のもとの論文撤回は、日本の正式な裁判なら不正があったという証拠には採用されません。マスコミは事件を盛り上げることができるので大喜びで、こちらこそ真実だ、小保方は捏造を認めたというでしょうけど、力づくで言わせた自白と同じです。証拠能力はありません。裁判じゃないのだから、何を証拠にしようが勝手だ、というのでは真実は見つけられません。また、彼らが騙されたという意見もあるでしょう。しかし、騙されたか騙されなかったかの科学的判断は存在しません。彼らが正しいと判断したという事実は今も残っています。

 証拠2

 理研は、STAP細胞の特許の仮申請をしています。その分野の多くの学者が、STAP細胞を信じていたということです。これは小保方氏の仲間だと言えばいえます。ただ、世界に向かって特許を申請しているということは、かなりの数の科学者がSTAP細胞はあると考えていたということです。勿論科学的に検証もしたはずです。

 証拠3(実証)

 小保方氏の指導によって、科学者の丹羽氏とそのスタッフが、実際にSTAP細胞を作っています。そしてSTAP細胞だと述べています。

 証拠4(実証)

 キメラマウスを作った若山氏が、小保方氏の指導で、STAP細胞を作っています。不正疑惑が出たあとで、「ではあれは何だったのか」と述べていますが、作った時はSTAP細胞だと考えていました。疑惑があった後も、完全否定はしていませんし、調べ直したということもないようです。

証言が社会の意見によって変遷しています。(この変化後の考えも、裁判では証拠として疑問視されます。裁判員裁判の陪審員もマスコミの意見や、噂話に左右されないことが義務づけられています)

 証拠5

 小保方氏の再現実験の現場責任者が、STAP細胞はあると述べている。

 このときの再現事件で、ある科学者が、「何かはわからないができた」と述べている。

 小保方氏はSTAP細胞を作るまでの分担だということです。その細胞からマウスを作るのは若山氏の分担だそうです。やり方を教えてほしいと、小保方氏が若山氏に頼んだけれど若山氏は教えなかったということですから、小保方氏は、細胞からマウスに発生させる技術をもっていなかったということです。

このときできたものが何であったのか、だれも調べていません。なぜでしょう。それがSTAP細胞であったかどうか、調べる必要があったのではないでしょうか。それこそ、再現実験の唯一の目的であったはずです。それをなぜやらなかったのでしょう。

また、なぜ理研は再現実験の現場に立っていた人の意見と反対の結論をだしたのでしょう。何のための再現実験だったのでしょう。再現実験をする以前から、ないという結論を出すことが決まっていたかのようです。理研は、何でもかんでも、小保方捏造ということにしたかったのではないかという疑問さえ浮かんできます。ひょっとして小保方論文から必死で再現しようとしてもできなかったので、小保方氏の極めつけの技術(これは企業秘密と同じです。滅多なことでは人に見せられません。盗む人が必ず出てくるからです)を盗むため再現実験をやらせたのでは、などと勘繰りたくさえなります。小保方氏がいんちきしないように、手元をすべて録画するとか理由をつけてしっかり録画していたようですから。盗むつもりがなくても、誰かが後から盗もうと思えば盗めます。日本の科学者にそんな人はいないですけど。

いっぱい金と時間をかけて再現実験をさせて、マスコミに報道させて、一番肝心な、できた細胞がなんだったか検査することさえしないでほったらかしというのはどういうことなのでしょう。非常に疑問です。

反証

 STAP細胞の、検証ができなかった。複数の科学者が喧噪実験を行ったが、小保方論文の手順では、STAP細胞は再現できなかった。

 検証ができないということは、科学としては否定する大きな証拠になる。しかし、これに対して小保方氏は、レシピがあると述べている。STAP細胞が本当なら、再生医療に大きな道を開くことになる。これは億どころではなく兆を単位とする、大きな金を生む技術になる可能性がある。特許の仮申請を急いだことからもこれがうかがえる。企業秘密と同じで、誰かに盗まれないように、肝心なことは秘密にするということは十分あり得る。普通ならそうするだろう。

2 キメラマウスはES細胞からできた

科学的証拠はありません。

ES細胞からあのキメラマウスができたという中立な科学者が認めた論文はあるのでしょうか。

ES細胞から、あのキメラマウスと同じものを作ったという実証はあるのでしょうか。

少なくとも冷凍庫から発見されたES細胞からは、STAP細胞ができたということはないと、放送人権委員会は結論を出しています。

結論

あのキメラマウスがES細胞からできたという説には科学的裏付けは何もないけれど、STAP細胞からできたという説には、世界一流の複数の科学者に認められた論文と複数の科学者の実証があります。

 STAP細胞はES細胞からできたという主張は、専門の科学知識のない日本のマスコミと、小保方氏を追い落とそうとしている人たちが言っているだけです。中立のその分野の科学者でそれを認めた科学者はいません。ES細胞からSTAP細胞を作ったという実証もありません。

 科学的には雲泥の差があります。

日本の世論への影響力は勿論マスコミの方がネイチャーよりはるかに上です。雲泥の差があります。

だから普通の人たちはみんな、マスコミの言うとおりの考えをもってしまいました。でもそれが真実であるということではありません。

何故、疑惑だけにしているのでしょう。若山氏のつくったSTAP細胞からできたというキメラマウスと、発見されたES細胞のDNA検査をすれば簡単に決着がつくはずです。理研はなぜ検査しないのでしょう。理研はそんな検査くらい簡単にできるはずです。専門家中の専門家なのですから。なんだか、疑惑を膨らませて、マスコミを動員して、科学的証拠もなく小保方追い落としの人たちの意向の通りSTAP細胞を無きものにしようとしているかのようです。

考察6

 論文のあら探し。

 ネイチャーは、論文審査に審査員が不正をしないように、予防処置を作っているということです。

 理由は、同じ分野の研究者が審査することからです。同じ分野で他の人が素晴らしい成果をあげると、自分の何年にもわたって研究してきたことがすべて水泡に帰すことになってしまうことがあるからです。科学には銀メダルはありません。先を越した人だけが勝ちです。

そこで、審査員が自分の上をいく論文の審査を任されたら、あら探しをして論文を不採用にしてしまう危険があるとネイチャーは考えています。そればかりか、その論文の内容をこっそり自分のものにしてしまう危険があるとさえ考えています。そのために、匿名の複数の科学者に審査させるということです。口裏を合わせたり、審査を受ける人が、賄賂で審査を通らせたりしないように、だれが審査しているかは秘密です。そして論文提出者には誰が審査員になるかについて拒否権を与えているということです。

 小保方降ろしの人たちは論文のあら探しをしてネットを使って拡散しました。STAP細胞とかES細胞とか、IPS細胞とかの言葉しか知らない、あるいは、そんな言葉は初めて聞いたという記者たちの賛同を得て、マスコミで炎上させました。マスコミも、売り上げを伸ばしたり視聴率を上げたりできるので、「小保方さんおめでとう」から事件だ捏造だと小躍りして、科学とはまるっきり関係ない週刊誌まで馳せ参じました。何にもわかっていないけど影響力だけは絶大なマスコミが一斉に小保方捏造を言いたてました。判決は出ました。そして無理やり論文を撤回させました。ことは決まりです。自分の研究を台無しにする論文のあら探しをして、論文を不採用にさせる。ネイチャーが危惧していることとなんと似通っていることでしょう。

 NHKは報道するに際して、ネイチャーのような不正防止の方策を講じていましたか。

考察7

NHKES細胞と、若山氏の作製したキメラマウスの関係を、どのように考えていますか。あのキメラマウスはES細胞からできたと考えていますか。その可能性がある、ではだめです。科学です。しっかりした科学的裏付けがなくてはなりません。言っている人の考えを真に受けて科学的裏付けをしなかったのではありませんか。小保方捏造まずありきで、それを、立証しようと躍起になっていたのではありませんか。不正を追及する、ですか。それもありです。でも、真実をまず追求しなければならないのではありませんか。不正はどちら側にあったのでしょう。捏造したのはどちら側でしょう。科学的根拠に基づいて調べましたか。科学のことなんですから、割烹着ではだめです。小娘ではだめです。小保方倒せ派の言い分だけを信じて、小保方氏の研究を捏造と断定していたのではないですか。科学的な裏付けをしていれば考えは違っていたのではないですか。{会見で坂井委員長は「きちんとした編集をしていれば視聴者に示す事実も変わっていただろう。」}と述べたことを真摯に受け止めなくてはならないのではないですか。

 

 

考察

 以下はNHKではなく、一般的なことです。

日本の問題点

1 男女平等は、日本は世界の111番目

 マスコミは、小保方氏のファッションについて騒ぎました。割烹着を最初ほめて、そしてけなして、挙げておいてたたき落とすという手です。その挙句、あんなチャラチャラした小娘にすごい発見ができるわけはないということです。男女平等が111番目というほど女性が差別されているのに、それを何も感じないほど女性差別が当たり前になっている日本の女性蔑視の風潮にマッチしてこれが浸透したのではないでしょうか。

STAP細胞について何もわからない多くの人にとって一番判断しやすい基準です。しかし、服装や性別や年齢とSTAP細胞は何一つ関係はありません。まったく関係ないにも関わらず、それで判断した人がかなりいます。マスコミがそれを作りました。挙句の果てに、まったくでたらめの不倫疑惑の報道までありました。疑いをにおわせるだけで、かなりの読者が本当だと思いこみます。ひどい話です。売り上げを伸ばすために読者を喜ばすような事件を作り上げているとしか思えません。

 集団いじめと何ら変わりません。違いは、ほとんどのマスコミがいじめる側に立ったということです。だから、日本中のほとんどの人がいじめる側に立ちました。だからといっていじめる側が正しいということではありません。マスコミには世論を誘導する力があるということだけです。いじめられている側は、ほとんど味方がなく、あっても世論に対してなんの力もない人たちです。マスコミにいじめられた人は、嘘つきにされ、裁判も受けられずに悪人にされます。仕事を奪われ、日本中から村八分にされてしまいます。

いじめる側は、相手がどんなに苦しもうが、自殺しようが、そうなればなるほどしてやったりとほくそ笑んでいます。マスコミを避けているのは自分に罪があるからだ、自殺したのは罪を認めたからだとか、手前勝手な解釈をします。報道の自由、表現の自由という錦の御旗に守られた自分たちが正義で、相手は悪なのですから。マスコミの餌食になった人は抵抗しようにも抵抗するすべがありません。余りにも力が違いすぎます。ライオンにつかまったシマウマのようです。マスコミの餌にしかすぎないのです。

2 報道の自由は世界の77番目

 これは報道が権威に弱いということを示しています。77番ということは後進国並みということです。77の国を暗唱できる人はかなり優秀です。50を超えると、かなり発展途上国になります。

 発行部数を伸ばしたり、視聴率を上げたりするために、事件を作り出すということも考えられます。

 小保方さん、素晴らしい発明おめでとうではそれっきりです。捏造なら、スクープになります。盛り上げればいくらでも盛り上がります。スクープをあげたい記者も、発行部数や視聴率を上げたい会社も、真実の報道という顔をして、あることないこと盛り上げていればいいのです。そのために、ターゲットの人が苦しもうが、地に落とされようが、死のうがお構いなしです。笹井さんは死にました。その家族も、被害を受けました。小保方氏も、悲惨な状況に追い込まれました。二人とも何の罪もないのに、です。

 報道の自由を言うなら、日本の科学界の権力と戦ってみてください。そうすれば報道の自由のランクが世界の77番目という恥ずかしいことにはならないでしょう。反撃するなんの力もない科学者をいじめている分には儲かるだけで自分も会社も痛手を受けないですからね。へたに強い人を攻撃したら、記事を書いた記者も会社も損害を被るかもしれませんからね。

 

 

 小保方氏が、日本ではなくアメリカで発表していたら、今ごろノーベル賞を取っていたかもしれません。発表場所を間違えたのではないでしょうか。

 

  野球を見ていると、必ずエラーがあります。ノーエラーの試合などほとんど皆無じゃないでしょうか。オリンピックのリレーでアメリカチームがミスをしました。子供のころから必死で練習してきて、人生をかけたレースでもミスが出ます。人間は失敗するものです。判断ミスをすることは多々あります。仕方ないことなのです。日本のマスコミの旗手でもあるNHKさんは、放送人事委員会の勧告に対して真摯に向き合うべきなのではないでしょうか。できればその方がいいような気がします。

 

失礼なことを多多書きました。悪意で書いたのではありません。

さすがNHKとうならせる報道やドキュメントをよく見ます。悪口を言う人に、いや良い放送をいっぱいしているよ、と話しています。NHKを信頼している視聴者のつもりです。日本の報道の自由が世界の10傑に入るように、先頭にたってがんばってほしいと思い失礼とは思いますがペンを取った次第です。