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 がんばれ!小保方晴子さん目次 再現できず   ある関係者の証言  



がんばれ小保方晴子さん28

2015,9,26 著 高田敞



問題

「捏造の科学者」に{胎児と共に、胎盤も緑色に光って見える。これは胎盤には分化しないES細胞やIPS細胞と異なる、STAP細胞特有の特徴だと発表された。しかし、胎盤に流れ込んだ胎児の血液が、光っている可能性や、胎盤に分化する能力のあるTS細胞が混入した可能性が後に指摘され、この画像はSTAP細胞の存在を示す証拠能力を失うことになる}とある。

 

考察1 どれが正しいか

{胎盤に流れ込んだ胎児の血液が、光っている可能性や、胎盤に分化する能力のあるTS細胞が混入した可能性が後に指摘され、この画像はSTAP細胞の存在を示す証拠能力を失うことになる}

 さももっともらしいが、そうだろうか。

{胎盤に流れ込んだ胎児の血液が、光っ}た場合、{胎盤に分化する能力のあるTS細胞が混入した}は否定される。{胎盤に分化する能力のあるTS細胞が混入した}場合{胎盤に流れ込んだ胎児の血液が、光っ}たは否定される。

どちらか一方のはずだ。なぜ、二つの否定的見解が、並んでいるのだろう。必ずどちらか一方のはずなのに。一方は嘘のはずだ。なぜ堂々と、STAP細胞を否定する見解として嘘を載せているのだろう。

否定的見解が、ふたつ(ES細胞からできたという意見もある)もあるのだから、2対1でSTAP細胞は否定されるというのだろうか。それは科学者の考えではない。マスコミの考え方だ。否定的見解が多いと、否定できるというだけの話だ。

こんな否定見解が100個並んだところで同じだ。100対1で、否定できるというのは素人だ。百の内、正しいのがあるとしたら、1個だけだ。他は嘘になる。嘘をいくら並べたって意味はない。99個の嘘をいれて100対1になるというのがマスコミのやり方なのだろうか。99個は何の意味もないのに。

科学は多数決ではない。実証されているか否かだ。

 では、上の二つの否定見解と、ついでにもう一つ計3個は実証されているか検討してみる。

(マスコミでは疑惑だけで十分ニュースとなって売れるが、科学は疑惑など何の意味もない。実証しか意味はない)

 

問題

小保方氏の細胞から若山氏がつくった胎盤は何からできているか

 

1 比較 (胎盤は何からできたか)

 

もとの細胞が何からできているか

実証

確認

追試

STAP細胞からできた

あり

 小保方氏が細胞を作り、若山氏がその細胞から、キメラマウスと、胎盤を作った。

あり

・丹羽氏とその研究員が胎盤切片を顕微鏡下で観察し、STAP細胞と確認

・TS細胞でないことを確認

あり

若山氏と学生が、小保方氏の指導のもと、STAP細胞を一度作った。

 他の再現実験は小保方氏を含め失敗

ES細胞

からできた

なし

調べていない

(いままでES細胞から胎盤を作った事例もない)

なし

作られた胎盤がないから、確認もできない

なし

ES細胞から胎盤はできないという学説が通常である

TS細胞とES細胞の混合

なし

調べていない

 

なし

両者を混ぜてもかたまりにはならない

なし

キメラマウスからの血液流入

なし

調べていない

なし

なし

 

2 検討

上記のことから検討してみる。

 あたかも、3対1で否定的見解が多いから否定できるかのようだがそうではない。これらはそれぞれに他を否定している。

 2が正しい場合、1,3,4が間違いになり、3が正しい場合1,2,4が間違いになり、4が正しい場合、1、2、3が間違いになる。1から4のどれか1つが正しいか、それともすべてが間違っているかのどれかである。

 そこでどれが正しいか検討してみる

 ア ES細胞からできた

 実際の胎盤を調べていない。

ES細胞から胎盤はできないというのが、科学の定説である。

いままで、ES細胞から胎盤を作ったという実証はない。

結論 実証も何もないし、調べることすらしていない。否定の定説があることからも、この説は否定される。

イ TS細胞とES細胞の混合

 実際の胎盤を調べていない。実証はない。

 TS細胞と、ES細胞は混ぜても塊にならないというのが定説である。若山氏は一つの塊から、胎盤とキメラマウスを作っているから、これにあてはまらない。

結論 実証もないし、調べもしていない。実際の胎盤作成と合わないから、この説は否定される。

ウ キメラマウスからの血液流入

 実際の胎盤を調べていない。

丹羽氏の検証では、キメラマウスから流れ込んだという血液は検出されていない。

結論 実証はない。否定的検証がある。この説は、否定される。

エ STAP細胞からできた

 実際の胎盤を調べ、STAP細胞からできたと丹羽氏と研究員が確認している。

 STAP細胞から胎盤もできるというのが、小保方氏の理論である。

結論 実証があるから、これは正しいといえる。

 

 

結論

若山氏のつくった胎盤を実際に調べたのは丹羽氏だけだ。他の、血液の可能性や、TS細胞の可能性を述べている人は、調べもしていない。単なる憶測を述べているだけだ。憶測だけで、実際に調べた結果を否定することはジャーナリストにはできても、科学ではできない。

この場合、若山氏のつくった胎盤が、STAP細胞であると確認した丹羽氏の実証だけが科学として意味を持つ。憶測がいくら集まっても、科学的に証明したことにはならない。

したがって若山氏のつくった胎盤はSTAP細胞であると実証されたといえる。

 

ではなぜこれらの否定的見解が大々的に報じられたのだろうという問題が残る。

ジャーナリストは科学者ではないということなのだろう。科学の方法論と、ジャーナリストの目指すものが違うということなのだろう。科学は、真実を追究する。ジャーナリストは、ニュースを求める。ここに挙げた否定的原因は科学的とはいえないが、ニュースとしての価値はある。疑惑を報じることは、ニュースとしてのおもしろさがあり、ジャーナリストの手腕の発揮しどころである。そういう意味では、TS細胞や、血液流入は、大きな意味があるといえる。なにが正しいかではなく、ニュースとしての価値が大きいということだ。疑惑さえ報道すればそれで読者は喜ぶのだから。

それ以外にも理由があるのかもしれないが、どちらにしろ、胎盤はSTAP細胞であったことは実証されているのでSTAP細胞から胎盤ができたということは事実である。否定的見解は3つとも間違いであるといえる。たんなるいちゃもんか、陰口の類である。日本の科学者やジャーナリストはあら捜しに奔走してて、なぜ小保方氏を応援しないのだろう。日本人がノーベル賞をとれるかもしれないのに、同じ日本人としてなぜ応援しないのだろう。非常に疑問である。

ところで、「捏造の科学者」は、根拠のない憶測を、さも本当のことのように書いた本、ということになるのでは。胎盤はSTAP細胞でした、では本にならないからなのかな。