がんばれ小保方晴子さん16


       


 {小保方氏の早大博士論文「指導が不十分}}
(朝日新聞7/24)

({ }内は上記新聞の引用)

著者 高田敞

 

1 指導は不十分だったか

小保方氏と同年度に、日本中で、多くの博士論文が提出され、多くの博士が生まれたことと思われる。そのルーキー博士の何人がその後の研究でネイチャーに論文を載せられただろう。

小保方氏の博士論文の研究を発展させたSTAP細胞はノーベル賞を取ったISP細胞をしのぐ細胞だということだ。理研が力ずくで論文を撤回さえなければ、いずれノーベル賞を取る可能性が十分あった。

 小保方氏と同年のルーキーでその博士論文の研究を発展させてノーベル賞を取るような発明発見をした人がいるだろうか。今年までにはいないといえる。

 ノーベル賞級の研究に発展させたもとになる小保方氏の論文でさえ指導不十分ということは他の論文のすべては指導不十分ということだ。どうして他のルーキー博士の論文は問題にされないのだろう。画期的な成果を上げた人が、理研という科学界の権威を中心とした人たちにめちゃくちゃにやっつけられ、泣かず飛ばずの人は安泰なのはどういうことなのだろう。ルーキーは先輩を差し置くような素晴らしい研究はするなということなのだろうか。

 論文の書き方指導がなってないということのようだが、科学は論文の書き方ではない。なにをどのように研究し、真実を追求し、まだ見ぬ発見や発明をすることである。論文はその報告書である。ノートも覚書である。なにをなしたかだけが科学である。それを論文の書き方やメモのとりかたばかりを問題にしている。科学者ではなく代書者の審査である。

 10対0で優勝した野球のチームに、2つの守備のエラーがあったから、優勝ではない優勝を取り消せと周りで大騒ぎしているようなものだ。勝ったチームが名もない新鋭で、負けたチームが、伝統チームで、大物たちがずらりと所属している。その人たちが、悪口を言っているとしたらどうだろう。

しかし、出る杭は打たれる、ということだけなのだろうか。それだけではあまりにも大人気なさすぎる。

 ところで、不正を叫んでいる先輩学者たちはどうだろう。ノーベル賞をとるような研究をしてきたのだろうか。していないだろう。ネイチャーに論文を載せられたのだろうか。そういう、世界に通用するようなすばらしい研究を発表できない先輩達の嫉妬ということも考えられるがそれでも説明がつかない。マスコミも交えた不正コールの大合唱である。本来なら、同じ日本人なのだから、ワールドカップサッカーを応援したようにノーベル賞の大合唱があってもしかるべきなのに。STAP細胞の発明を何一つ評価していない。すごい発明なのに、くそみそに言われている。

 なぜだろう。

 上の試合で、優勝賞金が10億ドル、2位は賞金もトロフィーもなしとしたらどうだろう。

 

 もし小保方氏が、他の科学者のように大して価値のない研究をしていたら、こんなに騒がれただろうか。切り貼りしたって誰も相手にしなかっただろう。理研の調査委の5人のうち4人が切り貼りしていても誰も何も言わなかったように。(理研の調査委員はそれなりの科学者が選ばれているはずだ。そのうち8割が切り貼りをしていたということは、統計的に、他の科学者も8割近くが切り張りをしていたということが推測される)

 小保方問題は小保方氏が、ISP細胞を上回る細胞を作ってしまったことに尽きるのではないだろうか。切り張りやコピペをしたことではなく。そんなことは普通に行われてきたことのようだから。しかし、STAP細胞は違う、世界で唯一これしかない素晴らしい細胞である。おそらく、これから再生医療は、IPS細胞の時代からSTAP細胞の時代に移っていくだろう。それが小保方問題の最大で唯一の問題なのではないだろうか。ノーベル賞がかかっているだけではなく、巨大な利権(10億ドルを超えるだろう)が絡まっているのだから。切り貼りなんていうだれもがやっている、吹けば飛ぶような問題ではない。地球規模の再生医療の問題なのだ。その発明者の栄誉と利権の問題なのだ。大きさがまるで違う。象と蟻どころではない。太平洋と、コップの水の違い以上の違いがある。

 そして利権のことはだれも言わない。かん口令が敷かれているかのように誰も触れない。

 

2小保方氏の博士論文を調べた早稲田大の調査委員会の報告

{調査委員会は論文に不正行為を認める一方、博士号の取り消し要件に該当しないと結論づけた}

{「小保方氏への指導が十分だったとは言いがたい」とする一方、異なる研究分野への指導には限界があるとして、・・}

 不正があるというのに、なぜ博士号を取り消さないのか。不正があり、指導がいき届かなかった人の研究が、発展して、ネイチャーに載り、ノーベル賞級だと言われている。

 博士号に該当し、取り消し要因もないというのだから(当然である。ノーベル賞につながる素晴らしい研究なのだから)何をとやかく言うことがあるのだろう。ところが、取り消さないのは身内をかばっているとでも言うような報道だ。世論はそう見るだろう。今後もマスコミを利用して、小保方不正の世論を作り、小保方氏を擁護する報道をできなくさせていくのではないだろうか。特許の申請に小保方氏の名があるうちはというのは考えすぎだろうが。

 理研の科学者たちは、なぜか、小保方氏を追い落とすために手当たり次第にアラ探しをしているようだ。そして、あちこちに小保方氏の不正を探せと圧力をかけているかのようだ。有形無形に。

利権の学者さんたちよ、探偵ごっこをしている暇があったらノーベル賞とは言わない、せめてネイチャーに載せてもらえる研究をしたらどうだろう。「なんの研究をしていらしゃるのですか?」「はい、人の研究論文のあら探しをして追い落とすことの研究です」てわけですか。

 こちらこそ、指導の必要がありそうだ。まあ、人の手柄を、相手を世間から葬って正義面こいて横取りするなどという悪たれが日本の科学界にいるはずはないからまだましか。世界では結構他人の研究を横取りする科学者がいると聞くが、そのために、力で相手を学界から葬って横取りするというのはさすがにないみたいだけれど。