がんばれ小保方晴子さん18
メッセージ |
NHK(2014,7,27放送)への反論1
番組名
{調査報告 STAP 細胞“不正の深層”に迫る 疑惑の論文を徹底検証▽背景に何があったのか}
著者 高田敞
さすがに天下のNHKですね。人と、金をかけてよく調査していました。
これで、小保方氏を世間から完全に葬ることができましたね。理研の調査委員会を作った人たちは大喜びしていることでしょうね。
でも、なぜNHKはこんな番組を作って、小保方氏を世間から追放しようとしたのでしょうか、首をかしげます。
悪をこらしめようということですかね。でも、それはNHKの仕事ではないですよね。裁判所の仕事ですから。日本では、裁判所以外の人や組織が裁判をして懲らしめてはならないことになっています。やった方こそ、法律を犯していることになりますから、罪人になります。なぜかというと、そうしないと力や富を持った人が、そうでない人を気にくわないからといってかってに懲らしめてしまうからです。
富と力を持ったNHKがそんなことをしてはならないのは当たり前のことです。だからそういう意味ではないと信じます。もし、この番組を作った人たちが、正義の鉄槌を受けてみよ、という考えからやったとしたら、それは大きな間違いです。犯罪です。
では、真実を知らせるために、小保方氏の不正を世間に知らせようということなのですかね?それとも、世間に注目を浴びている事件の真相を暴くということなのですかね?
としたら、違うやり方にしなければなりませんよね。公平な立場で、検事と弁護士双方の立場、あるいは裁判官としての立場で番組を作らなければなりません。実勢の報道は、真実を知らせるというのではなく、自分たちの考え(真実かどうかは不明)を知らせ、正当化するだけの筋書きでしたから。もし、俺たちの考えは真実だ、というのでしたら、それは単なるおごり高ぶりにしかすぎません。
私にはなぜNHKが小保方氏を懲らしめたのか、その理由がわかりません。
そこで少し考えてみます。
1 NHKの立場
この番組は、小保方氏が不正を行ったということを前提として、その証拠や証言を集めただけの番組でしたから、かなり一方的でした。しかし、小保方氏の罪を決めるということでは、裁判とよく似ているので裁判と比べてみます。
被告 小保方晴子氏
罪状 ネイチャーに提出した論文で不正を行った。
裁判官 なし
陪審員 視聴者
検事 NHK
弁護士 なし
これがこの放送の構造のようです。NHKがどうして検事かというと、NHKは、小保方氏が不正を行ったという証拠と証言だけを放送していたからです。
小保方氏が不正を行っていない、という証拠や証言は一切放送されていませんでした。弁護側なら、必ず小保方氏が不正を行っていないという証拠や証言を提出するはずです。また、中立なら、不正を行ったという証拠と、不正を行っていないという証拠の二つを出すはずです。
小保方氏が不正を行っていないという証拠は存在しない、というかもしれませんがそんなことはありません(それについては次回)。取材調査していく段階で、NHKはそれについて知ったはずです。すごい調査網なのだから。それにもかかわらず、小保方氏が有利になるような証言や事実は一切放送していないことから、NHKは、小保方氏が不正を行ったと立証するために、小保方氏が不利になるような証言や、証拠だけを放送したと考えられます。すなわち検事の役目をしたということになります。
今、裁判では、検察も、持っている被告が有利になる証拠も開示しなくてはならないということだそうです。なぜなら、裁判は真実を追求するために行うからです。被告を罪に落すために行うためではないからです。しかし、NHKは昔ながらの検事を務めているようです。小保方氏を罪に落とすための放送のようです。
そんなことはない、ということはできません。この番組を見た人たちのほとんどが、小保方氏は不正を行ったと思うと思います。その結果、小保方氏は、不正を行った人として、世間から白い目で見られ、追放されることになります。おそらく小保方氏は、これまでもいろいろな、理研の言い分を報道したマスコミによって不正を行った人として見られていましたが(朝日新聞は、NHKと違い、小保方氏が有利になる証言や証拠も報道していました)NHKがその仕上げをしたということになるでしょう。
裁判にもかけられずに、裁判よりさらにひどい結果をNHKは作ったということです。悪いことをしたのだから当然だ、とか、真実を報道したのだから向うが悪いのだ、と思ってはいないとは思いますが、もしそうなら、それは、NHKのおごり高ぶりです。
裁判なら、必ず公平な立場の裁判官がつきます。守ってくれる弁護士もつきます。自分の弁護もできます。3回やってもらう権利も有ります。
しかし、このNHKの報道には公平な裁判官はいません、守ってもらえる弁護士もいません。小保方氏本人の反論もありません。報道者の持っていきたい方向に、報道者のシナリオどおりに好き勝手に報道していました。ドラマを作るように。
そのために、判決を下さなくても、小保方氏は世間から白い目で見られ、仕事は取り上げられ、一生隠れて暮らすしかなくなります。日本の裁判は更生を目指して行われます。しかし、今回のNHKの報道は、罰を与えるために行われているとしか思われません。
もし、視聴者の反応が、小保方氏は不正をしたひどい人だという反応があったとして、「やった、番組は成功した」、と乾杯したとしたら、とてもひどい話です。判事もいない、弁護士も、本人もいない法廷で、検事だけがしゃべって、陪審員に主張が通るのは当たり前です。そういう法廷(番組)を作って、人を罪に落すのはどうなのでしょう。
公共放送としてのNHKは検事でいいのかしら。
なぜこのような報道をしたのか真意を聞きたいです。
(NHKの検事的報道の詳細は次号)