がんばれ小保方晴子さん14


       


 不正の動機はあるか

({ }内は朝日新聞の引用)

著者 高田 敞

 

 日本の裁判では、犯罪を裁く時犯罪の動機を裁く。

 犯罪を冒すときは必ず動機があるからである。動機が証明されない場合、有罪とならないと聞く。

そこで、小保方問題の動機を考えてみる。

 

1 小保方氏側

(1) STPA細胞があるとき

ア 切り張り

STPA細胞がある時は、ごまかすために切り張りをする必要はなくなるから、不正ではなく、小保方氏の言うように、見やすくするためである。調査委員会の5人のうち4人が行っていたし、山中氏も行っていたということから、日本の学界では、一流の学者の8割以上が行っていたということから、普通のことであるといえる。

このように、一般化しているのだから不正とはいえない。

イ コピペ

 これは、小保方氏が、英語が不得手であるとすると、増えての部分を補うためにコピペをする可能性がある。これは不正といえなくもない。しかし、STPA細胞の発明に比べれば、取るに足りないことである。このことで、STPA細胞の発明が嘘であるということは言えないしほとんど関係ないことであるから、不正であるとはいえない。

ウ STPA細胞はES細胞の可能性がある

これは、疑問であるから、このことで、STPA細胞がないということはできない。

半論者は、疑問があるなら、研究を重ね、STPA細胞はこのES細胞であると特定し証拠を示さなければならない。証拠を示さなければ小保方氏側も反論のしようがない。

 これは、相手をおとしめるためにはうまいやり方だ。

 このことから小保方氏が不正をしたということはできない。疑問だけ提出した人たちの方が、小保方氏をおとしめるために疑問形という、逃げ道だらけの悪口という不正を働いた可能性もある。これはSTPA細胞があるかないか検証されたときにわかることである。(ネイチャーも理研も、STPA細胞があると考えている。STPA細胞がないと考えていそうなのは、理研の作った、外部の有識者による改革委だけである。それもはっきりとSTPA細胞がないとは言っていない。そこには触れずに、何となくないと思わせようとしているというくらいだ)

エ 胎盤のように映るものがある。

これは完全に言いがかりである。STPA細胞からできたという写真を、一般論で不正だと言っているのは、科学のやり方ではない。科学なら、この映像は、○○の映像であるから、胎盤ではないと証明しなければ何らない

 小保方氏側は胎盤を作った。その証拠がこの写真だといっている。それを一般論で覆すことはできない。一般素人に不審を抱かせるためにおこなった、誹謗中傷である可能性が高い。不正はこれを言った人の方にある可能性が高い。

 

(2)STPA細胞がないとき

 STPA細胞がないのに、あると見せかけるための不正である。

 これを調べるために検証実験をしなければならない。理研はそれをする前に、不正を叫んでいる。理研のやり方は、科学のやり方を無視している。理研のやり方が科学としては不正である。この不正は、切り貼りやコピペという、小さなことではなく、科学の方法を無視するという、かなり大きな不正であるといえそうである。

 

2 理研側

(1) STPA細胞があるとき

理研は小保方氏の不正を言いつのるのではなく、ノーベル賞を取ったIPS細胞を上回るSTPA細胞を発明した小保方氏をノーベル賞に推薦するべきである。

何故理研は不正を声高に叫んでいるのであろう。動機を考えてみる。

STPA細胞は大きな利権を生む。長い目で見れば兆ノ単位の金を生む可能性がある。これを、小保方氏から奪い取るために、不正を言いたてている、とすれば、大きな動機になる。まさか、理研がそのような不正をするとは考えられない。

しかし、不正を言いたてることで、小保方氏は不正をしたという世論を作り、小保方氏を研究者不適任者というレッテルを張って、研究者から追い落とした。また、再再建の笹井副センター長を辞職に追い込んだ。

外部の油識者による改革委を作り、STPA細胞を作った、再生研を改革するお墨付きを作らせた。このことで、追い出した小保方氏と笹井氏以外の小保方氏とともに研究していた人たちを自分たちのグループに置き換えることができる準備ができた。

これが完了すると、STPA細胞の今後の研究は、自分たちのものになり、栄誉も利権も自分たちのものになる。

架空の動機だが、もし、この後、STPA細胞の権利が理研の人たちのものになるときは、不正はコピペや、切り張りどころではない。相手をおとしめて、その人の持っていた他からを奪うという形になる。

まあ、このようなことを日本の一流の理研の科学者がやるはずはない。

正義に駆られて、不正は許せないということであろう。誰もがやっているちんけな論文の書き方くらいで、小保方氏を研究から追いやり笹島氏を辞職させ再生研を解体しようとしているのは、非常に変な話であるのは言える。

理研は何がしたいのだろう。

 

(2)STPA細胞がないとき

 このときは、小保方氏の論文は総て嘘であるから、理研はその不正を追及する必要がある。日本の科学界の汚点になるから、それを白日の下にさらし、追放する必要があるという動機ができる。

 

3 疑問

 理研は、STPA細胞の論文を秋に再提出する予定である。また、STPA細胞の関連特許を出願しているのを取り下げていない。

このことから理研はSTPA細胞があると考えていることがわかる。したがって上のSTPA細胞がないときは理研の考えにはないといえる。

 STPA細胞がある場合、理研は不正を言いたてるのではなく、小保方氏をノーベル賞の候補にすることをノーベル財団に申請することの方がやるべきことであろう。それは小保方氏の名誉ばかりでなく、理研の名誉でもあり、日本の名誉でもある。

 いったい理研は何をやりたいのだろう。大きな疑問が残る。