がんばれ小保方晴子さん12


      メッセージ 


 {検証阻んだ秘密主義}(朝日新聞6/13)

({ }内は上記新聞の引用)

 著者 高田敞

{笹井芳樹副センター長の方針で、秘密保持は採用後も続いた。}

{笹井氏だけではなく、CDBのトップ層が論文発表まで秘密とすることを容認したため、通常行われている研究者間の討論会などでも情報が共有されず、チェック機能が働かなかった。}

考察

 外部の有識者というけれど、なんの有識者なのだろう。何一つ科学の世界のことを知らないのではないか。よくそれで、科学の世界のことを判断する改革委員会を作ったこと。

 企業が、最新の製品を作ろうとするとき、企業秘密にする。それが画期的な製品であればあるほど、秘密は厳重に守られる。産業スパイから守るためだ。これは、悪い企業なのだろうか。

 科学の世界も同じだ。役に立たない研究なら秘密など必要ない。しかし、ノーベル賞級の研究となると、厳重に秘密は守らなければならない。そうしないと、どこかのだれかが盗んでいって、先に発表してしまいかねない。すると研究の成果はその人に全て奪われてしまう。それが科学界である。人の口に戸は立たない。それ以上に、売買もされる。あるいは、自分の仲間に漏らして先を越させる。日常茶飯事に行われている。

 笹井氏が秘密にし、{CDBのトップ層が論文発表まで秘密とすることを容認した}のはそのためである。

 有識者はそんな科学界の常識をまるで知らないと見える。なんの有識者なのだろう。素人だって知っているのに。もし知っていて、それを非難しているとしたら、それは有識者ではなく有陰謀者である。そんなことはないだろうが、それにしても知らないということは有識者ではないということである。

CDBのトップ層が論文発表まで秘密とすることを容認した}理由を改革委の有識者は事情聴取したのだろうか。疑問である。もし事情聴取したなら、上記の理由を、話したはずだ。もし、事情聴取し、上記の理由を聞いたのちも秘密は間違っていたという結論になったとしたら、すべての企業の企業秘密は、間違っていることになるということだ。そんな判断は判断ミスである。

 事情聴取しないで結論を出したのなら、明らかに間違いだ。日本の裁判は、検察、弁護側そして被告の言い分を聞かなければならない。それを、被告の言い分を聞かずに判決を出すということは、日本の場合大きな間違いである。裁判でないから、秘密裏に相談し、何もかも自分たちの勝手な判断で、判決を出していいというのは大きな間違いを生む。

 小保方氏の研究生活や、その家族の生活も奪っている状態である、改革委の判断は裁判所の判断と同じ結果を生むのであるから、出来る限り裁判の手続きと同じやり方で行わなければならない。より正確を期すために。

 理研の言う通りの提言をすることが最初からあるのなら、それは、改革委そのものが不正の塊である。そういうことをなくすために日本の裁判は、どんな殺人鬼の容疑者でも検察だけでなく、弁護士をつけなくてはならないことになっている。被告の言い分も聞かなければならないことになっている。改革委はちゃんと聞いたのだろうか。まさか、マスコミの言っていることだけで判断したということもないとは思うが。日本の裁判ではそれは禁止である。なぜか判断を間違うからである。

 少なくとも、CDBSTAP細胞の研究を秘密にしたことは間違いではない。それは世界の科学界の常識である。企業秘密が世界の産業界で常識であり、守られているように。

 外部の有識者というけれど、なんの有識者なのだろう。公にするべきだ。秘密の仮面をかぶって、秘密の裁判をして、組織を作った理研の望むとおりの提言をする。それでいいのだろうか。一番不正が働きやすい組織形態である。