がんばれ小保方晴子さん11


       メッセージ


  {不正成果主義の果て}(朝日新聞6/13)

({ }内は上記新聞の引用)

著者 高田敞

1 {「改革委は「IPS細胞を凌駕する画期的な成果を獲得したいとの強い動機に導かれ、小保方氏の採用は最初からほぼ決まっていたものと評価せざるを得ない。こうした成果主義が有する負の側面がSTAP問題を生みだすひとつの原因となった」と指摘した。」

考察

STAP細胞は負の側面だろうか。成果主義の成功例ではないのだろうか。ノーベル賞級の発明なのだから。改革委は何を持って、 ノーベル賞級の発明を不成功例と考えたのだろう。
改革委は負の側面しか論じていない。

たとえ話は、問題のすり替えといわれるがあえて行う。

サッカーチームを考える。攻撃型チームを作る。点を取る。4点は取る。しかし、守りが弱い、2点か3点は必ず取られる。

 4対3で勝った試合を評価する。とられた3点ばかりを問題にし、その守りの弱さを、くそみそに言う。確かにそのとおりである。そこで守りのチームにしろという。

では守りのチームに変更したらどうなるか。確かに点は取られなくなった、しかし、試合は0対0か、1対0か、0対1の試合ばかりになる。おもしろくない試合ばかりになる。

攻撃型チームは負の側面を持つ、しかし、守りのチームも負の側面を持つ。たいがいのことに負の側面はある。負の側面ばかり強調してそれの克服ばかりを言いたてては詰まらないものになってしまう。

そこで小保方問題を考えてみる。

負の側面は、取りざたされている、不正と言われているがミスだ。しかし正の側面もある。STAP細胞の制作だ。どちらが大きいだろう。

STAP細胞の制作はノーベル賞級の研究成果だ。他の科学者があら探しをして小保方氏を引きずり降ろし、論文を撤回さなければ、今頃、ノーベル賞の候補に挙げられていただろう。

改革委は正の部分を何一つ考慮していない。

サッカーでいえば、100対7で勝った試合だ。

IPS細胞を凌駕する画期的な成果を獲得したいとの強い動機に導かれ」CDBは小保方氏をリーダーとしてSTAP細胞を作り出した。STAP細胞はIPS細胞を凌駕する細胞であるという評判だ。計画し成果をあげている。どこが悪いのだろう。

7点も取られたのは非常な欠陥だと言いたいのだろうか。

日本にはおそらくかなりの数の研究機関があると思われる、そのどこが、今年、ネイチャーに論文を掲載できただろう。どこが、ノーベル賞級の研究成果を出せただろう。そこはなんの問題もなくて、なぜネイチュアーに論文を載せ、ノーベル賞級の成果を出した、CDBだけがたたかれるのだろう。

0対0や1対0や0対1の試合をしている鳴かず飛ばずのチームがそんなに素晴らしいのだろうか。それではいつまでもJ2に甘んじることになる。

改革委はそんな研究機関になれといっている。

理研がCDBの改革を最初からもくろんで、そのために改革委を作り、改革委は最初からCDBの改革をするためにあら探しをし。理研の望み通りの改革案を提言する。よくおこなわれる、お墨付きを作るため集めた外部の有識者委員会とそっくりなこの構造を改革することこそ、改革委のまずやらなければならない提言ではないのだろうか。