「重力とは何か」について目次
宇宙膨張の実証は?
量子は不確定は本当か

「重力とは何か」(大栗博司・幻冬舎新書)について26


 著者 田 敞


(以下、{ }内は、上記本よりの引用)

 

問題 宇宙の始まり

{現在の宇宙には多くの物質がありますから、それを極限まで圧縮すれば超高密度状態になり、温度も上がります。宇宙はそこから始まって、現在の大きさまで膨張した―それがガモフらの主張でした。}

考察

 今信じられている宇宙論では、ビッグバンの前にインフレーションというのがあって、無から突然宇宙が現れて、超光速で膨張したといっています。このインフレーションで、宇宙は無から現れて1センチ(人によって大きさに大きな違いがあります。1センチから、この宇宙より大きくなった、まで、いろいろな意見があるようです。即ちどんな大きさにでもなることができるというのがインフレーション理論です。研究者の都合次第、好き放題何でもありという理論です)の大きさになったと言っています。その直後火の玉になり、ガモフの言うビッグバンが始まったということです。(この宇宙より大きくなったときには、火の玉になるのはかなり難しい気がします。どの大きさくらいまでなら火の玉になれるのでしょうね)

 いえるのは、今の宇宙が縮まって火の玉になったのではなく、無から、突然全宇宙の物質とエネルギーとその他さまざまなダークなものが生まれて火の玉になったということです。10個の団子を一つにまとめて圧縮した、ということは普通にできることです。しかし、何もないところから突然団子が現れて、それが膨らんで10個に別れた、というのは手品になります。普通の人にはできません。これがみそです。今の宇宙を、時間をさかのぼっていったら、高密度高温になるというのは、団子をまとめる方です。ありそうに思えます。しかし、時間はさかのぼれませんから、今ある宇宙の物質をまとめることはできません。ビッグバン宇宙は、無から、宇宙の全物質を突然作り出すしかありません。空中から鳩を出すようなものです。でも、手品では、鳩は無からではなく、仕込んである鳩をすばやく移し替えるだけです。やはり、無から出すことはできません。無から鳩を出すには魔法を使うしかないでしょう。

 ビッグバン論では、無から、鳩どころか、全宇宙の、物質とエネルギーとダークマターとダークエネルギーとヒッグス粒子を瞬時に出しています。そしてそれがインフレーションを起こし超光速で膨張するのです。全宇宙を超光速で膨張させるのですから、すさまじいエネルギーなんてものではありません。核爆弾1000億個を爆発させてもとても間に合わないでしょう。それどころか、太陽を1千億個集めて爆発させてもそのエネルギーは出こないでしょう。しかし、たいがいは、この本のように、こちらの方は触れずに、今の宇宙を収縮させれば1点に集まるという説明の方を大きく取り上げます。無から一瞬で全宇宙の物質とエネルギーと何か得体の知れない謎のものが生まれて、超光速で膨張したという方は今の科学ではとても説明できないことですから避けたくなるのでしょう。量子論などを持ちだして説明しているのをよく見かけますが、残念ながら全宇宙の物質とエネルギーとダークマターとダークエネルギーとヒッグス粒子は量子ではないので、量子論ではうまく説明できないのは知っているのでしょう。そこで今あるものを押し縮める方なら、今あるのだから、昔にさかのぼってもあるだろうということで、何となくつじつまが合いそうです。何となくあっていそうですが、時間がさかのぼれない以上それはあり得ないことですから、説明にはなっていません。説明になっていないことで説明して納得させようとしているのは、科学者のやり方ではなく詐欺師のやり方です。

1 ブラックホールとの関係

 この本では、地球も半径9ミリにまで圧縮するとブラックホールになるということです。宇宙の始まりの大きさである1センチだと、宇宙はブラックホールになってしまいます。もちろん、太陽もだめです。1センチに縮められたら完全にブラックホールになります。宇宙には、その太陽と同じような恒星が1千億の1千億倍以上あるということです。星間ガスはその何十倍、何百倍もあることでしょう。

 これらの恒星や物質が、その1センチの宇宙にひしめき合っていたら完全にブラックホールになってしまいます。ブラックホールは光も脱出できないとこの本にはあります。どうして火の玉になれるでしょう。また、ブラックホールは少しずつ蒸発はしても、膨張はしないといわれています。どのようにして小さな宇宙は全宇宙の物質と共に膨張したのでしょう。

 ビッグバン論では、ヒッグス粒子から物質が質量(重さ)を受け取ったのはビッグバンから1100万分の1秒後と「宇宙のなぞと不思議2013」にあります。そのとき宇宙の全物資が重さを持ったということですから、宇宙はブラックホールになったことでしょう。

 宇宙が1センチから始まらずに、直径1キロとか、1000キロとかで始まっても同じです。1光年で始まっても、物質は重力で潰れてしまうでしょう。260万光年離れたアンドロメダ銀河と私たちの銀河系は重力で引き合って近づいているということです。たった二つの銀河でもそうなのですから、宇宙すべての物質が、1光年どころか、半径260万光年の球の中に詰まっていても、重力で接近し、結局つぶれてしまうでしょう。数千万光年の大きさの巨大な銀河団も、中の銀河は重力で結びついて離れていかないということですから、それらの銀河団が数千万も集まると、直径数千万光年の宇宙でも、重力で潰れることでしょう。このことから、1センチの宇宙ではとても膨張することはできないでしょう。

ところが、なぜか、ビッグバンはブラックホールにはならなかったようです。もちろんビッグバン論ではインフレーションでも、火の玉のビッグバンでもブラックホールの事や物質の重力のことは無視です。ただ爆発的に膨張します。それも今分かっている物理法則には完全に従わない膨張です。もちろんハッブルの法則にも従っていません。ハッブルの法則なら、1センチの宇宙が2センチになるのに100億年かかります。4センチになるのに200億年かかります。ビッグバンは、法則無視です。だから初期宇宙では重力も無視なのでしょう。

ビッグバンの宇宙は、たんなる超新星爆発現象と同じようなニュアンスです。しかし、中身は、あらゆる物理法則無視です。SF小説よりはるかに奇抜な、ありえない現象だけでできています。ビッグバン宇宙の良さは、科学者が考えたことは何でも実現することです。とても便利な宇宙です。

 

まとめ

 宇宙の物質や、ダークマターや、ダークエネルギーや、ヒッグス粒子がどのようにして「無」あるいは「真空」から生まれたかは示されていません。インフレーションを起こしたエネルギーはなにかとか、どこから湧いてきたのとかも不明です。ブラックホールの問題も無視されています。これらは今の物理学では解き明かせません。今まで分かっている物理学では、ありえないことばかりでできているからです。だから不都合なことは無視します。不利なことは無視。ビッグバン宇宙論の基本です。

 

2 空間膨張との関係

宇宙は空間も一緒に無から生まれたということです。インフレーションを経て、ビッグバンになり、宇宙は空間も膨張していったということです。

空間膨張の仕組みはどのようになっているのでしょう。空間を膨張させる仕組みはだれも説明していません。真空のエネルギーとか、ダークエネルギーとか、宇宙項とか言っていますが、名前だけで、これらがどのようなエネルギーで、どのような仕組みで空間を膨張させるのかの理論はありません。謎のエネルギーが謎の仕組みで、構造も、仕組みも分かっていない空間を膨張させているということです。ないないづくしが空間膨張です。

空間はなにもありません。なにもないものが膨張すると何になるのでしょう。不可思議な現象です。

まとめ

謎のエネルギーが何もない空間を謎の方法で膨張させるのです。最初から終わりまですべてが謎だけでできています。それがインフレーションビッグバン論です。すべてが謎では仮説にもならないはずです。科学というより、SFです。あるいは信仰です。

 

3 ハッブルの法則とビッグバン

空間が膨張することで、物質もぎゅう詰め状態からその間隔が開いて(宇宙開闢当時、宇宙の生まれたばかりの全物質はぎゅう詰めの火の玉だったということですから)バラバラになり、物質は今の銀河や星などが散らばった宇宙になったということです。そのバラバラになる速度がハッブルの法則ということです。(その速度は、1MPC(326万光年)につき72km/sということです。この値は、研究者により、また年により変化します。対象の銀河の距離が完全には測定できないし、赤方偏移は銀河により距離と完全には相関していないということもあり、確定できないのでしょう。なぜ距離と完全には相関しないのでしょう。空間膨張の速度は場所によりばらばらなのでしょうか。宇宙背景放射の温度はぴったりなのですけど。不思議です)

ビッグバンは、インフレーションでできた1センチの大きさの宇宙から始まったということです。ハッブル定数では、この大きさでは大きくなりません。反対に収縮します。たとえば太陽系は46億年前にできましたが、46億年間大きくなっていません。天の川銀河は100億年ほど前にできて、10万光年ほどの大きさだそうですが、現在までの100億年の間、宇宙膨張のために大きくなったということはないようです。

宇宙は138億年前にできたということですから、銀河系も最初はインフレーション後の1センチの中で始まったということになります。もちろん銀河系の前駆物質ですが、ビッグバン論では宇宙膨張と共に物質が徐々にできたのではなく、最初にすべてができて膨張で広がったという理論ですから、今の銀河系の物質のすべてがそこにあったということです。すると、銀河系は1センチの中に埋め込まれていたのが、37億年かけて膨張して銀河系になり、その後100億年間は膨張しなかったということになります。1センチからでも膨張したのに、10万光年に広がったとたん膨張できなくなったようです。不思議な現象です。

天の川銀河と260万光年ほど離れたアンドロメダ銀河は離れていっていません。ハッブル定数では、秒速57kmで離れていくはずなのですが、秒速122kmで近づいてさえいます。いつ近づきだしたのかは不明ですが、現在は近づいているということですから、少なくとも260万光年離れていても銀河どうしは離れていかないということです。

これらは、空間膨張より重力の方が大きいから膨張しないというのが、ビッグバン論者の説明です。

では、1センチの大きさの宇宙に宇宙のすべての物質を詰め込んだら、膨張できるのでしょうか。上の例から見るとできるわけがありません。太陽系のように大きな空間に太陽と惑星があるだけなのに、空間膨張より重力の方が大きくて膨張できないというのですから、とても1センチの宇宙にすべての宇宙の物質を詰めたら、その重力で膨張できるわけがありません。

また仮にできたとしても、1センチの大きさでは、ハッブル定数では138億年くらいでは、ほとんど大きくなることはないでしょう。326万光年の距離で、72km/sというのがハッブル定数ということですから、1センチなんて誤差の範囲です。

 

まとめ

1センチで始まったビッグバン宇宙は、ハッブル定数では、1センチの宇宙は、137億年程度ではとても今ある宇宙まで大きくなれません。銀河系とアンドロメダ銀河の距離、直径326万光年の大きさで始まっても無理でしょう。その中に2000億個の銀河になる物質と、ダークマター(そんなものがあるとして)が詰まっているのですから。物質同士の間隔が短すぎて、重力で潰れてしまうでしょう。銀河系とアンドロメダ銀河とその伴銀河と銀河間物質だけで万有引力で引き合い膨張どころか接近しているのですから。

 

4 宇宙膨張

 {最新の観測結果によると、宇宙の膨張は止まるどころか、100億年ごとに2点間の距離が倍になる勢いで加速しています。}とあります。

 このことから、最初の1センチの宇宙は、100億年後2センチになります。200億年で4センチになります。ビッグバン論では宇宙は137億年前にできたということです。とても今観測できるこの宇宙の大きさにはなれません。理論と現実とがまるっきり合っていません。直径1光年で始まったとしても100億年で2光年の大きさしかなれません。インフレーションで宇宙が直径1億光年の大きさになって、そこからビッグバンの火の玉が始まっても100億年で2億光年にしかなりません。200億年で4億光年にしかなりません。ビッグバンの火の玉からではとても今の宇宙の大きさになるのは無理です。

 可能性は、ビッグバンが超高速で大きくなったときです。例えば、ビッグバンで、38億年の間に、宇宙が半径70億光年に広がっていたときです。後の100億年で半径140億光年の宇宙ができます。なんとかなりそうです。でもそうそう都合よく宇宙は動いてくれないでしょう。もちろんそんな理論はありません。

次に銀河系を考えてみます。銀河系は100億歳ということです。したがって、100億年前に銀河系ができてから今までに膨張して直径が2倍になっているはずです。直径10万光年が20万光年にです。でも、銀河系は重力のために空間膨張では大きくならないということですから、大きくはならなかったのでしょうね。そんな説明でいいのでしょうか。ビッグバン論では、銀河系の元になった物質はビッグバン当初から存在したはずです。すると、そのやがて銀河系になる物質は、銀河系が形を形成するまでは、1点から銀河系の大きさ以上に膨張していたはずです。そのガスが収縮して銀河系になったはずです。最初1点に凝縮していた銀河系の前駆物質は、重力に負けずに膨張していたことになります。それが膨張して、密度が小さくなったときに、膨張をやめて今度は収縮を始め、その後、銀河系になって少し密度が大きくなったら、今度は収縮も膨張もやめて、一定の大きさになって、100億年続いてというのです。丸でつじつまがあいません

全宇宙の物質とダークマターが詰まった直径1センチの火の玉宇宙が、137億年で、地球から観測できる範囲で半径120億光年の大きさになっているのに、100億年前にできた銀河系は100億年間まるで大きくなれなかったというのです。宇宙の質量は、銀河系の少なくとも2000億倍はあるでしょう。小さくて巨大な重力を持った宇宙が大きく膨張して、大きくて、重力が小さな銀河系が重力のために膨張できなかったということになります。法則と実際が逆転しています。

まとめ

理屈と現実が逆転するという、とても不思議な現象が起こっているとしか言えません。

 

5 銀河系ができたときの宇宙の大きさとの矛盾

銀河系ができたのは、ビッグバン論では100億年前だということです。すると、それは宇宙開闢から37億年後のことです。宇宙膨張は100億年で2倍ですから、銀河系ができたとき、最初1センチで始まった宇宙は、まだ1.5センチにもなっていません。そこに、直径10万光年の銀河系が入るのでしょうか。銀河系は、小さくできて大きくなっていったとは言われていません。銀河系は空間膨張では膨張しないというのが定説ですから100億年前も今とそんなには大きさは変わらなかったでしょう。今の説では銀河は衝突をして次第に大きくなっていくということです。銀河系もそうやって大きくなったとしたら、銀河系が小さないくつかの銀河に分かれてもっと広がっていたということですから、1.5センチの宇宙の中にはますます入りません。宇宙にはそのほかに2千億ほどの銀河があると云われています。どうやって、小さな宇宙に入っていたのでしょう。不可思議なことです。

やはり上に書いたように、初期宇宙はハッブル定数を無視して、急膨張させるしかありません。

 

6 宇宙膨張の理論

今のところ、宇宙膨張のシステムは、インフレーションと、ハッブルの法則しかありません。宇宙膨張の速度(ハッブル定数)を逆算すると137億年前に1点に収束するというのがインフレーションビッグバン論ですから、ビッグバンの初期に宇宙が急膨張したという理論ではありません。急膨張は、インフレーションのときの、無からの1センチだけのようです。まあ、人によってはインフレーションは10センチまでとか、いや今の宇宙の数千倍になったとか、様々な意見があるようです。ま、インフレーションの速度は、とてつもない速度だから、インフレーションが、10000000分の1秒長く続くと宇宙は10億光年くらいよけいに広がってしまうのでしょうから、大きさを確定するのは難しいのでしょう。適当といえばかなり適当な数字です。調べようがないので実証は必要ないからといって、すき放題言っている感は否めません。

しかし、宇宙開闢後38億年たった時点で、銀河が2千億個も入る大きさの宇宙ができていなければなりません。それも、アンドロメダ銀河と銀河系が接近しているように、銀河どうしが接近する距離では困ります。重力を振り切って互いに離れていく距離でなくてはなりません。その大きさになるにはハッブル定数ではとても間に合いません。

インフレーションに続いて、ビッグバンでも宇宙は超光速で膨張したことにすればいいのかもしれませんが今のところそのような理論はありません。かえって途中から加速したというのが今の定説です。銀河は120億年前にはでき始めていたということですから、そのときにはすでに銀河間の距離は360万光年以上には離れていたはずです。そうでなければ、銀河系とアンドロメダ銀河のように銀河はみんな接近してしまいますから。ということは宇宙開闢から17億年で、すでに、宇宙はほぼこの大きさになっていたということになります。

現在100億光年より遠くにも多くの銀河が観測されています。それは全天に散らばっているようです。100億光年ということはその光は100億年前に出た光です。すると、100億年前にはすでに地球から100億光年先に銀河が散らばっていたということになります。これは、100億年前には宇宙は地球を中心として少なくとも半径100億光年には広がっていたということになります。すなわち、ビッグバン後37億年で、すでに半径100億光年には広がっていたのです。地球は宇宙の中心ではないのでそれよりはるかに広がっていたことになります。

ハッブルの法則では、137億年遡ると1点に収縮するということですが、とてもそうはならなくなります。ハッブルの法則以外の法則が必要になります。それとも他の理論ということです。

 

問題

{極限まで圧縮すれば超高密状態になり、温度も上がります。宇宙はそこから始って、現在の大きさにまで膨張した}といっています。

考察

宇宙が膨張しているのだから反対にたどるとそうなるだろうということです。しかし今ある物質が、収縮して、{極限まで圧縮された}のではありません。空間も、時間も、物質も、ダークマターもダークエネルギーも、ヒッグス粒子もヒッグス場も、エーテルも、なにもない無、空間も時間もない無から忽然とこの宇宙が現れたというのがビッグバン論です。そして、生まれたとたんに爆発したというのがインフレーションですから。生まれてとたんに爆発して超光速に加速して、一気に減速してビッグバンにつながったといいます。その間0.000001秒とかからなかったというのですからすごい速業です。どんな超高性能のロケットでも、この時間では振動すらできないでしょう。原爆だって爆発できないでしょう。それを宇宙全体を超光速に加速した後、また、普通の速度に減速するのですから、神業どころの話ではありません。たぶん紙技でしょう。こういうのを、一般的には机上の空論と言います。

次に生れたところを考えてみます。生まれた場所はどういうところなのでしょう。今ある宇宙の物質どころか、空間も時間もなかったというのがビッグバン論です。時間もないのに、どうして動けたのでしょう。空間はどのようにして生まれたのでしょう。この宇宙のすべての物質はどのようにして生まれたのでしょう。ダークマターやダークエネルギーはどのようにして生まれたのでしょう。

 すべて説明がありません。{極限まで圧縮すれば超高密状態になり}と、今あるのだから、縮めたらそうなるということでごまかしています。時間はさかのぼれません。最初に超高密度の火の玉宇宙が出現したから、今の宇宙があるという理論なのですから今の宇宙を縮めたら、という考えはできません。時間や、空間がないところから宇宙が生まれる仕組みが説明できないから今ある宇宙を縮めているのでしょう。ごまかしです。

 

7 空間と物質

・ 宇宙は空間膨張に引きずられて、物質も距離が離れていったということです。空間が物質を動かす仕組みが不明です。

・ 地球の自転は空間の抵抗を受けていません。太陽系の惑星の公転も空間の影響を受けていません。銀河系の回転は空間の抵抗を受けていません。すべての銀河の回転は空間の抵抗を受けていません。もちろん私たちが歩いても走っても、空間との摩擦は一切ありません。そのほかの抵抗も一切ありません。空間はなにもないのと同じ状態です。流星など、地球の大気圏に入ると空気と衝突して、とたんに高温になり火の玉になります。慣性の法則で真っすぐ飛ぼうとする地球の進路を空間は曲げています。ものすごい力です。それなのに、地球の速度を遅くすることはありません。不思議なことです。

・ ではどのようにして、空間は星や銀河を引きずって膨張しているのでしょうか。遠い宇宙の銀河は光速で離れていっているというのですから、空間はすごい力で銀河を引っ張っているはずです。わたしたちや太陽系にはなに一つ影響しないのに遠い銀河なら超高速で動かしているというのです。昼間はっきり観測できるときには出てこないで、夜中、暗闇で物がはっきり見えないときに限って出てくるお化けのような現象です。

・ 今は、銀河団に所属する銀河どうしは重力でしっかり結びついていて、空間膨張によっては離れていっていないという考えが主流です。離れていっているのは銀河団同士ということです。銀河団の質量は巨大です。空間は、それを引き連れて100億光年以上の距離を動かしてきたのですから、空間にはかなりの粘着力がいると思われます。ところがその銀河団を動かす力が地球の自転や公転には何一つ影響していないのですから変な話です。

空間膨張の力は、ビッグバン論に必要なところにだけ都合よく現れる現象のようです。謎の巨大な力が銀河団だけに作用する粘着力で銀河団だけ引っ張っているのですから、原理も力も分かっている人間が引っ張るゴム紐なんかで、空間はこのように膨張するんだなんて説明して納得していることではありません。

ゴムひもは、人間の力でいくらでも伸びるけど、銀河団は人間の力ではどうにもなりません。反対に、空間膨張の力は銀河団をやすやすと動かすけれど、100億年かかってもゴムひもは1ミリだって伸ばせません。空間の力は、ゴムの弾力には負けるけれど、銀河団同士の巨大な万有引力には勝てるようです。空間膨張の作用は不可思議なものです。

もちろん、ゴム紐さえ伸ばせないのに銀河団を動かせるわけはありません。それが宇宙の原理だと言っているのがビッグバン宇宙論です。

 

8 エネルギー不変則

 宇宙には厖大なエネルギーがあります。地球だけでも、膨大なエネルギーです。巨大な大陸を動かすエネルギーがあります。バケツ1杯の土を動かすのでさえ大変です。それが大陸を動かしているのです。地震もあります。日本列島を揺さぶります。巨大な力です。岩を溶かす火山の熱はものすごいものがあります。台風、波、風、どれも巨大なエネルギーです。公転のエネルギーはさらに巨大です。それに、太陽との位置エネルギーも馬鹿にはなりません。

 これらのエネルギーはいつ生まれたのでしょう。

エネルギー不変則ではかってにエネルギーは生まれません。ビッグバン論では宇宙はビッグバンとともに生まれたことになっているので、そのときすでに地球の持っているエネルギーも生まれていたということが推測できます。

量子論で、真空から粒子が生まれては消えるというのとは話が違います。エネルギーの桁が違いすぎます。量子論はミクロの世界のことです。あるかないかの、人間には計測できないほど小さな粒子が生まれては消えているという話です。測れないほどの小さなエネルギーです。そんなものが地球1個のエネルギーを生みだすことさえ不可能です。宇宙の物質は地球など無きに等しいくらい巨大なエネルギーを持っています。どうやってミクロな宇宙がそのエネルギーを生んだのでしょう。

生まれたての超ミクロな量子宇宙はそのエネルギーを生んだのでしょう。

宇宙は超マクロな世界です。量子論の範疇ではありません。最初は超ミクロだったから、量子論でいいというかもしれません。もしそうだとしたら、その超ミクロなエネルギーしかない宇宙が、どのようにして超巨大なエネルギーを生んだのかが問題になります。

 全宇宙の巨大な質量と、エネルギーを生んだ仕組みをビッグバン論は述べなくてはなりません。今証明されている物理学に反する考えなのですから、しっかり説明して証明しなければなりません。それがありません。ダーク、で済ませています。理論も、実証もありません。なにもわかっていないから、ダークとしか言いようがないのです。なぜなんにも分からないのかというと、そんなことは起こっていないからです。

 理論は根本から間違っているのです。

 

9 ダークマターとダークエネルギー

ビッグバン論では、宇宙は観測できるものは4%にすぎず、あとの96%は観測できない、ダークなもので占められているということです。なぜ、宇宙は、96%もが人間には観測できないもので占められなくてはならないのでしょう。簡単です。ビッグバン理論が間違っているからです。嘘をつくと、それを言い訳するために嘘をつきます。嘘の上塗りです。最初のちょっとした嘘が嘘を呼び、やがて最初の100倍もの嘘ができ上ります。それと似ています。ビッグバン論も、火の玉が爆発するという理論から、それが無理になり、インフレーションがあると便利になり、膨張のエネルギーが必要になり、星を作るために、ダークマターが必要になって、いつの間にか96%ものダークなもので宇宙ができていることにしなければならなくなったのです。すべて理論の不備を補うために考えられたものですから、観測してもあるわけがないのです。観測できないのは普通それはないとなるのですが、それではビッグバン理論が成り立たなくなるので、ないけどあるにしなければならなくなったのです。そこで、ダークと命名してお茶を濁したということです。人間には観測できないけれど、有るんだとしたわけです。うまいやり方です。うまいやり方ではあってもそれで本当が見えるわけではありません。ごまかしただけですから

 今私たちが立っている地球には、観測できる物質やエネルギー以外に、その24倍もの見えないエネルギーや物質があるというのです。ここに24個の地球がダークな形であるというのです。太陽系にも、太陽や惑星の物質とエネルギーの総和の、24倍もの、物質やエネルギーがダークな形であるというのです。太陽や惑星が何個あればいいのでしょう。太陽の光や、公転のエネルギーや、小さいところでは台風のエネルギーや火山の爆発のエネルギーなどの総和の24倍もの見えないエネルギーや見えない物質があるというのです。月の位置エネルギーを考えてみましょう。月が地球に衝突すると、日本など跡形もなく吹っ飛ぶでしょう。それが月と地球の引力によって持っている位置エネルギーです。太陽と地球の引力による位置エネルギーはもっととてつもないものです。太陽系のどこに、その24倍ものダークエネルギーとダークマターがあるのでしょう。言うは易しです。パソコンの中では指先だけでなんだって自由自在です。その指の力が巨大な銀河だって簡単にシミュレーションで動かせます。ビッグバンだってシュミレーションできます。しかし、シュミレーションはできても、指では、そこいらの小さな岩一つ動かせません。口では何でも言えるけれど、現実はそうは問屋がおろしません。

実際の現象は、地球の公転は、太陽と、その他の惑星の引力だけで軌道は計算でき、実際の軌道と一致します。それ以外の、24倍もあるというダークエネルギーやダークマターのエネルギーや重力はいっさい働いていません。太陽の光の24倍ものエネルギーがあれば地球は灼熱地獄になってしまうでしょう。いやそのエネルギーは熱ではなく空間膨張のエネルギーだというかもしれません。それなら、その巨大なエネルギーが地球を1ミリも動かさないのは、どうしてでしょう。月は潮汐力で地球から離れていっているということです。その何十倍あるか分からないダークエネルギーが月と地球になにも影響しないのはどうしてでしょう。

それは地球と月の重力の方が大きいからだというのがビッグバン論です。太陽と地球の重力エネルギーの数十倍もあるはずのダークエネルギーが負けるのはどうしてでしょう。そのダークエネルギーは、巨大な銀河団同士を離れさせているのです。大きな矛盾です。

 観測の正確にできる太陽系にはダークエネルギーもダークマターもなに一つ影響力を行使しません。それどころか、ゴムひも一つ伸ばせないのです。ところが、ダークエネルギーや、ダークマターは、遠すぎて観測が正確にできない所では堂々と現れます。そう、お化けの世界と瓜二つです。現象なのか、幻想なのか、です。

まとめ

このように、すべてが謎でできているのがインフレーションビッグバン宇宙です。謎以外になにもありません。謎でないのは、ニュートン力学で計算できる、太陽系や銀河系くらいです。それらはビッグバン論に反して膨張していません。

原因は、銀河の赤方偏移をハッブルの注意を無視して銀河の後退速度だと考えたことです。後退速度では説明できなくなって、空間膨張だと変えました。そして、ガモフの火の玉論が出たときには、キリスト教の神父様が大喜びで参入してきて、もう後戻りできなくなってしまいました。謎が謎を呼んで、今は、この宇宙は96%ものダークなものでできていることになってしまいました。

 

結論

太陽系にはダークマターもダークエネルギーも観測されていません。見えないからということですがそうではありません。ダークなものの影響も何一つありません。ダークエネルギーは空間を膨張させるといっているけれど、太陽系にはその影響は0です。ダークマターは重力を持っているということですが、太陽系にはその影響は0です。24倍もあるはずなのに、それ自体も、その現象もなに一つ観測できないのは、それが存在しないことを示しています。

宇宙は膨張しているという妄想にこだわって、宇宙の96%がダークなもので占められなくては成り立たなくなったビッグバン論は、そろそろ考え直さなければならないときが来ています。