「100歳になった相対性理論」(福江純著、講談社サイエンティフィク)への反論12
著者 高田敞
(以下{ }内は上記本よりの引用)
特殊相対性理論まとめ
特殊相対性理論は、以下の3つの事柄からなる。
@ 見る立場が変わると動いている方が変わる。(相対性原理)
A 動いているものは速度に応じて時間が遅くなる。
B 動いているものは速度に応じて空間が縮む。
しかし、これらのことは日常の世界では何一つ観察されていない。観察されたということはみんな非日常の世界で、それも、厳密な測定によらず、推測が混ざっている。
時間や空間が伸び縮みする例として相対論者が挙げるミューオンの例と、それに反対の結果が考えられるニュートリノを比較してみると相対論の例が推測が混ざっていることがよくわかる。
観測されたミューオンの観測点は特定されても、その観測したミューオンの始点は特定されておらず、平均値で代用している。光は1秒で30万km飛ぶ。わずかな時間の違いでも数十キロ距離が異なる。平均値では代用できない。始点があいまいないのに、その飛行距離が出るわけはない。その飛行距離で、時間が縮み空間が縮んでいると考えている。それに対して小柴氏の観測したニュートリノは、観測点も視点も特定されている。15万光年離れているから、1分2分の差は誤差の範疇になる。始点は平均値で十分である。その観測されたニュートリノは、光速で飛んでいるにもかかわらず時間も遅れていないし、空間も縮んでいない。もちろん動いているのはニュートリノであって、地球がニュートリノに向かって光速で飛んだわけではない。このように小柴氏の観測したニュートリノは、特殊相対論の3つの柱すべてを否定している結果になっている。
観測が正確にできる事象では、特殊相対論の予言する現象は起きていないといえる。
また、相対論者はこのニュートリノの現象を絶対に取り上げない。完全無視をする。相対論者は、常に不都合なことは無視という方法を取る。これは現代の科学の方法論に反するやり方である。
特殊相対論に反する現象はあるが、正しいと証明する現象は存在しないといえる。また科学の方法においても間違っていることから特殊相対論は間違っているといえる。