「100歳になった相対性理論」(福江純著、講談社サイエンティフィク)への反論5

著者 高田敞


     

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(以下{ }内は上記本よりの引用)

時計で計る時間は本当の時間?

問題P19

{宇宙船に乗せた時計で計っている時間が宇宙船の固有時間で、地球とともに動く時計で計っている時間が地球時間である。}

考察

 ここでは時計が時間であると述べている。時計は時間だろうか。地球上の時計は、地球の自転に合わせて動くように設定された機械である。知ってのとおり、地球が1回転する間に、通常の時計は、短針が2回転するように作られている。レジタル時計も地球の1回転を24に分けてある。したがって地球上の時計が計っているのは地球の回転回数である。時間ではない。

 本当の時間とは何かについては、時間とは時計の針の進みかただと思っていたアインシュタインは何もわかっていなかったのだろう、何一つ述べていない。また、相対論者も、本当の時間とはないかについて何も述べていない。おそらく時間とは時計の針の進み方だと考えているのだろう。それが相対性理論の根本原理である。時間とはそれでいいのだろうか?

結論

 相対論では、時計が時間だということのようだ。しかし、見たように、時計は時間を測っているのではなく地球の自転回数を計るものにすぎない。決して時間そのものを計っているのではない。アインシュタインは基本的なところで大きな間違いを犯しているといえる。