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ブラックホールと時空の方程式(小林新平・森北出版株式会社)5
著者 田 敞
(以下{ }「内は上記本よりの引用)
問題
{「運動している人に流れる時間は遅れる」}
{動いている人の方が時計がゆっくり進む,つまり、あまり時間が経たないということです。}
このことが、現実世界に現れているかを考えてみます。
理論があればそれが事実に現れているかを検討しなければなりません。
考察
車を考えてみます。車が走っているときは、道路に立っている人に比べて、車の時計がゆっくり進むということのようです。(注:地球は動いているので、道路に立っている人が速度が遅いということはできないのですが、相対論では動いているということは見方によって変化するので特定できないのですが、この本ではなにげに特定しているのでそれにのっとって考えてみます)
時計がゆっくり進むということは時計の針の回転もゆっくりになるということと解釈します。ということは、車のタイヤの回転もゆっくりになるということです。タイヤの回転がゆっくりになると、車の速度もゆっくりになります。ところが、車の速度が落ちると、時間の進み方が速くなります。時計の針の回転も速くなります。タイヤの回転も速くなります。すると、車の速度が速くなります。車の速度が速くなると、時間の進み方が遅くなります。時計の針の回転が遅くなります。タイヤの回転も遅くなります。車の速度が落ちます。すると車の時間が速くなり、・・と、時間の進み方が目まぐるしく変わり、車の速度も目まぐるしく変わります。
どれくらいの変動で時間の遅速は変化するのでしょう。車に乗っているのも大変ですね。運転手の意思にかかわらず車は常に速度を変化させるのですから、危なくて仕方ないでしょうね。
地球はどうでしょう。
地球は公転と自転をしています。このほかにも、太陽と共に、銀河系を回転しています。そして、銀河系と共に宇宙の中を動いています。とても複雑な動きをしています。これはニュートンの絶対空間で考えたときです。アインシュタインは相対空間だから、観測者は止まっていて、それに合わせて物が動くので、地球の観測者から見ると、地球は止まっていたりしますので、宇宙は天動説と同じ動きをすることになり、これまた宇宙は複雑な動きになります。
ここでは、考え方だけなので、地球の自転と公転だけをそれもニュートンの考えのように、絶対空間で考えます。この本でも、相対性理論を肯定しているのに{動いている人}と動きを決定していますから。
地球の速度に応じて、時間が遅くなると地球の時計の針の回転速度が遅くなります。すると、地球の自転(回転)も遅くなります。公転(回転)も遅くなります。遅くなると、時間の速度が速くなり、時計の針の回転が速くなります。すると地球の回転が速くなり、今度は、時計の針の回転が遅くなり、地球の回転が遅くなり、すると時計の針の回転が速くなり、と、やはり、地球も回転速度を変化させることになります。車ならまだいいけれど、地球の場合は太陽を公転していますから問題が生じます。地球の公転速度が落ちると、地球は太陽に向かって落下していきます。速くなると、太陽から離れていきます。この繰り返しをしなくてはなりません。地球は波打ちながら公転することになります。これは大変です。でも、幸い、この現象は観測されていません。
通常の速度では変化は問題が生じるほどには大きくないから大丈夫ということなのでしょうか。そうでしょうか。そのような現象が存在しないということは、元になる理論{「運動している人に流れる時間は遅れる」}が、間違っているということではないでしょうか。
結論
このようなことが起こるというのが相対性理論です。しかしそのような事実は観測されていません。相対性理論は事実とは食い違っています。
以上で、おしまいです。読んでいただきありがとうございました。