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ブラックホールと時空の方程式(小林新平・森北出版株式会社)4


田 敞


(以下{ }内は上記本よりの引用)


ローレンツ因子はV→cの極限では無限大になります。

{「純虚数は非現実的なので,V>cということはない」と言いたくなりますが,それはあくまでも数式上のことですので,実際にはV>cだとどうなるのかを物理的に考察しなくてはいけません。本書では詳細には触れませんが,V>cを許すと,観測者によっては因果関係が逆転することも許してしまいます。そうしたことから,物理的な理由でV>cというケースは排除すべきだと考えられています。本書でもこれ以降Vはc以下に限って考えます。}

 

考察

 小柴氏の観測したニュートリノは、16億光年の距離を、地球に16億年かけて飛んできています。その後を超新星の光が16億年かけて地球にやってきています。16億年かかっても光はニュートリノに追いついていません。(注:相対性理論の光速度普遍では一瞬で追いつくはずなんですがね。そうしないと、鏡に顔は写りません)

 ニュートリノは、光速(V=c)であると言えます。{ローレンツ因子はV→cの極限}になっているということです。

(注:この場合ニュートリノの速度は決定しています。したがって、ニュートンの絶対空間の考え方です。アインシュタインの相対空間では、ニュートリノの速度は観測者によって変化します。ニュートリノから見るとニュートリノは停止して、地球が光速でニュートリノに向かって飛んでいることになります。それは太陽が光速で飛ぶことでもあります。ということは宇宙全体が光速で飛ぶことになります。このようなことは実際に起こっていません。相対論の考えは現実とは一致しない考え方です)

 すると二つの問題が生じます。

一つは、ローレンツ因子が無限大になっていることです。

もうひとつは、相対論では、ニュートリノに対して光は光速度で迫るはずなのに、後ろをついていっています。縦に並んで飛んでいます。光は鏡に追いついていないということです。相対論では光は何ものにも光速度であるという理論ですのでこれに反している現象です。

これは、光速で飛ぶニュートリノの時間が止まっていないということの証拠です。ニュートリノは質量があります。これが光速で飛ぶのですから、相対論では時間が止まるはずです。時間が止まれば物質は動けません。もし光速になっていないとしても、16億年間光に追いつかれていないのですから、限りなく光速に近い速度です。すると限りなく時間がゆっくりになっているはずです。時間の経過が遅くなると、それに合わせて速度も遅くなるはずです。それなのに、追いかけてくる光と同じように16億光年の距離を16億年で地球に到達しているというのですから、光速で飛んできたということです。時間は少しも遅くなっていません。

ローレンツ因子が無限大になるというのはどういう状態なのでしょう。

{V>cを許すと,観測者によっては因果関係が逆転することも許してしまいます。から、V>cはないということにしています。{物理的な理由でV>cというケースは排除すべきだと考えられています}ということはどういうことなのでしょう。これが物理的な{物理的な理由}なのですか。SF小説的な理由に思えますが。

計算式が事実と合わないということのようです。式が事実と合わないといってしまっては計算式が間違っているということを考えなくてはならなくなります。どのような素晴らしい式でも事実と異なれば式が間違っているということです。それでは信じているローレンツ変換の式が間違いになってしまいます。それでは困ります。そこで{物理的な理由}と言ってお茶を濁しているのではありませんか。

都合が悪いからないことにするというのはどうなんでしょう。不都合が生じるということは数式が間違っているということになるのではないでしょうか。

結論

 光は何ものにも光速度であるという理論が事実と合わないことと、数式が事実と合わないから勝手にその部分はなしにしようというのは、理論が間違っているからではないのでしょうか。そのことを考えてみることはしないのでしょうね。20世紀最大のアインシュタイン氏が述べていることです。それを疑うということは、難しい相対性理論を理解できなかったことですから、物理学者としての能力が足りないということにもなりかねませんからね。まあ、入試みたいなものです。解答は教科書通りでなくては間違いになり、合格して大学に入れませんからね。相対論に疑義をはさむことは、物理学者として失格ですからね。その点私は素人ですから勝手なことが言えます。

相対論が分かったということは科学者としてのステータスですから、しっかり理解して立派な科学者としての誉れを手に入れましょう。