夢の桂小枝ツア〜?4日目(2)

1996年6月14日:午後


 連絡を待つこと約10分、
内線電話を取ったおばちゃんが私に

「お名前なんていうの?」
「え?ながたですけど…」
「ながたさんいいます。黄色いカバン持った女の子ですわ。
 ハイ、正面の受付ですな。わかりました。ありがとう。」

どういうわけだか、こういうわけで(?)
どうやら小枝さんとご対面出来ることになってしまったようなのです。

おばちゃん、すごい!おばちゃん、最高!


 ABCの受け付け前で待っていると、
番組のディレクターのOさんが来てくださいました。
「すみません〜、急に何だかご迷惑な話で....。」とあたふたしていると、

「いいえ〜、ぜーんぜん。」

ととってもお優しい!


 「あ、もう来てるよ小枝さん。」と控室に入って行くOさんの後に続くと、
そこには椅子に座って、親子丼を食べている小枝さんが。
わたしが入り口でボーゼンと立っていると、わたしに気付いた小枝さんが、

「あれー、キミ、どうやって入れたん??」

「あれ、でもなんで小枝さん(私のことを)わかるんです?」
とOさんが小枝さんに聞くと、
「昨日NGKの一番前に座っててん、なぁー。」
「でも、一番前に座ってても別に、ファンとタレントやないですか。
なんでわかるんです?」と不思議そう。

「いっつも手紙とかプレゼントとか送ってくれててん、なぁ。
 それでその一番前の席の時も何かお土産くれて、
 中見たらホテルプラザの便箋に書いた手紙が入ってたから、
 せっかくですから、ナイトスクープの収録を
 観に来はりませんか〜って電話してん、なぁ?
 札幌からわざわざ、本とに、ねぇ〜。」


 控え室には1時間半くらいいたでしょうか、
小枝さんの他、円さん、豊島さんもいらっしゃって、
わたしは緊張でカチンコチンに固まり続けていました。
Oさんが円さんに「札幌から来られた小枝さんのファンの方」と紹介してくださると、

「奥さん、今夜は不倫やなー!」

と一言。
笑顔がヒキつります.......(笑)。


小枝さんは、いろいろ気を使ってくださって、
自分のカバンをゴソゴソ捜して、ステッカーやら名刺やら、いろんなものを

「はい、これあげる〜。はい、これもあげる〜。」
とくれたのでした。

「う〜ん、もっと何かあげられるものが
 あったらよかったんやけどな〜。」


ううっ、何て優しい小枝さん。
Oさんも、番組のいろんなグッズをたくさんくださって、
もう、いたれりつくせりでした。
さっき買った2冊の小枝さんの本と、札幌から持って行った4冊
(なぜだかちゃっかり持って行ってた:笑)にサインをしてもらい、
本の帯についている「握手券」を見せると
「ハイ〜、握手、握手〜〜」と握手してくださいました。
小枝さんにいただいたのは、ラジオ番組のステッカー、
ご自分の名前いりステッカー、
ファンの方が送ってくださったというNGK出演の時の写真のプリクラ、
当時アメリカへ旅に出ておられた「がっしゃん」こと
東野さんから送られてきた星条旗柄のトランクス(「ダンナさんに〜」)、
車に置いてあった東海ラジオの番組のタオル
(円さんの付き人の方がわざわざ取りに行ってくださった)....。

そして、念願の2ショット写真まで撮っていただいちゃいました。

「キミ、ナイトスクープ終ったらどうするん?」と小枝さん。
「今日は友達が泊めてくれるというので、江坂で待ち合わせしてるんです。」

「江坂?そしたら、収録終ったらボクすぐ名古屋に行くのに新大阪駅に行くから、
 そこまで送ったげるわ。」

 目眩がして倒れそうでした。クラクラクラ〜。
 こうしてお会いできただけでも幸せなのに、帰り道を心配して送ってくださる?!
鼻血出なくて、ほんとよかった。
(わたしわりとすぐに鼻血が出るんです....)


 初めて聞く、そして見る「こころ晴天」のラジオの現場。
こんな間近で小枝さんのお仕事を見させてもらえるなんて、
ただのNGK観覧ツアーのつもりでやって来たのに、
これはまさに、「夢の桂小枝ツアー」です。
夢のオプション付きまくりの、お金では買えない旅です。