夢の桂小枝ツア〜?4日目

1996年6月14日


 この日は、小枝さんが招待してくださった、
ナイトスクープのスタジオ観覧のある日です。
当初の予定では、3泊4日のパッケージツアーで、
この日の夕方に帰るはずでした。
でも、飛行機をキャンセルし、大阪の友人宅に泊めてもらうことにして、
急遽5泊6日の旅へと変更になりました。


   ホテルをチェックアウトし、真向かいのABCを眺めながら
「ここにこえぴょんが来るのね...。」と思ったわたし。
せっかくだから、ちょっとでいいからそのABCに入ってみたいと思い、
裏の方へまわると、「朝日放送ショッピングセンター」
という入り口がありました。
中に入ると、薄暗い喫茶店や、文房具屋さん...
大きな放送局のショッピングセンターにしては、随分地味だなぁ...
という感想でした。
その中に本屋さんもあり、通りがかりに見たわたしの目に入ってきたもの、
それは、10冊以上も並んだ小枝さんの本
「のーてんきにもほどがある」でした。
札幌のあちこちの本屋をまわってすでに3冊手に入れていたのですが、
何だか嬉しくなり、その本屋さんでさらに2冊買ってしまいました。
レジのおばちゃんが、物凄く、物凄〜〜く丁寧にカバーを付けてくれました。
「こんなに丁寧にしてくれて、どうもありがとう。」と言うと、
「いえいえ、ヒマやからね〜〜。」とニコニコ。


 おばちゃんのお陰ですっかりいい気持ちになった私は、
大阪の友達に

『守衛さんに小枝さん何処から入るか聞いたらきっと教えてくれるよ。』

と聞いていたのを思い出し、ラリラリラリ〜♪とうかれながら
守衛さんのもとへ行きました。
今考えると、非常に無謀(笑)。
でも、大阪の人の言うことだし、きっと教えてくれるに違いないと
思っていたのにあっけなく撃沈しました。

「知ってても教えません!そんなこと!」

とこっちを見ようともしない守衛さんにまんまと怒られました。


    ちょっと打ちひしがれたわたしは、フラフラとまた
あの本屋のおばちゃんの所へ行きました。
何となく、今の胸のうちを聞いてもらいたかったのです。
大阪に来て初めて、大阪で出会った人に、
「札幌から小枝さんを観るためだけに来た」
という話をしました。
馬鹿にすることなく、優しく聞いてくれるおばちゃん。
すると、急に受話器を取って、

「札幌からわざわざ来たん〜?!
 ほんならおばちゃん、ちょっとディレクターさんに電話したるわ〜。」


とどこかへ内線をかけました。
急展開にびびるわたし。(笑)


 そのディレクターさんは席をはずしており、
代わりの人に事情を説明するおばちゃん。

「札幌からわざわざ一人で来はって、何か、
 小枝さんからラジオのスタジオにおいでて言われてるんやって。
(言われてない、言われてない)…
 え?はあ、よくある話?
 何かな、ちょっと会うだけでもええんやて。
 小枝さんの本も2冊も買うてくれて、会えないやろかーって
 朝日放送の周りをウロウロされてて…。
 ちょっとディレクターさんに話してみてもらえないやろかー?」


受話器を置いたおばちゃんに

「話してみてくれるとは言ってたけど、難しいかもしれんて。
 なー、会えたらええな〜。」


と言われ、心拍数が急にあがってきました。
汗かいてます。
すると、その本屋で立ち読みをしていた
見知らぬおっちゃんが話し掛けてきました。

「いや〜、今の話は面白かったですな〜。
 ほんまに、若い頃はなーんでも好きなことを頑張ってやったらよろし。
 ほんまに、素晴しい。がんばりや〜。」


(オッチャンもオバチャンも私を学生だと勘違いしていた様子...)


さあ、一体どうなることやら......?さらにつづく〜〜!