-Diary-

As a chemist.

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2005.08.31

だいぶ涼しく。

生活リズムが夏休みのまま、朝だけ通常に戻しているのでかなり辛い。


2005.08.28

相変わらず暑いが、若干風が冷たくなったか。


2005.08.27

晴れ。暑い。

夏休みは今日でおしまい。夜に研究室に今日来ていたひとで都内某所で花火を。
手に持って花火をするのはもう何年ぶりだろう。十年くらいやってないのではないだろうか。かなり感激。


2005.08.26

台風一過。晴れ。暑い。


2005.08.25

台風接近。上陸するか?
風雨激しく。

件の論文(See 2005.07.20, 22, 08.06 and 11)ですが、本日掲載号が決まりました。9月1日発行のOrganic Letters誌(Vol. 7, Iss. 18)です。Web上ではすでに(頁番号の入ったものが)見られるようになっています。Abstractだけなら、どこからでも誰でも見ることができます。リンクは以下に。

というわけで、簡単に紹介を。

Naokazu Kano, Junro Yoshino, and Takayuki Kawashima "Photoswitching of the Lewis Acidity of a Catecholborane Bearing an Azo Group Based on the Change in Coordination Number of Boron" Org. Lett. 2005, 7, 3909.

(以下Abstractを見ながらお読みになるとわかりやすいと思います。) カテコールボランとは、ボロン酸(ジヒドロキシボラン、R-B(OH)2)とカテコール(1,2-ジヒドロキシベンゼン、C6H4(OH)2)の脱水縮合により生成する環状ボロン酸エステルR-B(OC6H4O)のことで、B、O、C、C、Oからなる五員環を有し、そのC-Cの部分にさらにベンゾ縮環した構造のものです。
わたしの4年生の時の研究テーマは(そして今でもそうですが)、アゾベンゼン(C6H5-N=N-C6H5)のアゾ基のオルト位にホウ素を有する化合物を合成する、というものです。アゾベンゼンは赤色色素の一つで、N=N二重結合のために、E体とZ体(trans体とcis体といったほうが通じやすいかな)という2種類の幾何異性体が存在し、ある波長の光を照射するとE体がZ体に、別の波長の光を照射すると逆に変化するという特性があり、古くから光スイッチ分子として研究がなされてきた化合物です。
我々の研究室の以前の研究から、わたしの目的化合物においても、E体ではアゾ基の窒素原子とホウ素原子の間に分子内で配位結合が生じ、ホウ素が通常の3配位状態から配位数の一つ多い4配位状態となること、また、この分子に光を照射してZ体とすることで分子内の配位結合は空間的に不可能となることにより、配位数が3配位に変化すること、さらにこの3配位のZ体に別の波長の光を照射すればE体に戻りホウ素の配位数も4配位状態に戻ること、が予想されました。
ホウ素化合物では、その配位数の違いにより様々な性質の変化が見られます。3配位ホウ素上の空のp軌道に起因するルイス酸性もその一つで、3配位ホウ素化合物は一般に強いルイス酸として知られ、4配位化合物はルイス酸性を示さないという違いがあります。一般に配位数の変化のためにはさらに別の物質を添加する必要がありますが、わたしの目的化合物では物質の添加は必要なく、ただ光を当てるだけで配位数をスイッチし、そのルイス酸性を可逆的に変えられることが期待されました。
本論文は、以上述べたアゾベンゼンのアゾ基のオルト位にホウ素を有する化合物(ボロン酸およびカテコールボラン)を合成し、その構造を明らかにし、カテコールボランにおいて予想された配位数の挙動および期待されたルイス酸性のスイッチングを達成したことを報告するものです。

以前(2005.07.20)にも少し書きましたが、今回報告した化合物の合成、構造決定および光照射による配位数制御は4年生のときの卒業研究の結果のほぼ全部になります。修士課程においては同一テーマでさらに発展した研究を展開し、その成果の一部がルイス酸性のスイッチングになります。残りの部分はちゃんと固まったものやまだ検討する余地があるものなど様々ですが、来学期からは修論を書くのに向けて順次固め、可能ならさらに発展させていきたいところです。

この論文の掲載に至るまでの詳細は語るわけにはいきませんが、gnuplotに関するコメント(See 2005.05.09)および以降のdiaryからお察し下さい。

このところずっとWindows用のプログラム作成をやっていたり。そういえば院試直前も同じこと(目的アプリケーション内容も一緒)をしていたような。そのときのコードはbugとり中に新学期が始まってしまい、しばらく手を離していたら全く意味不明になってしまって開発をあきらめたのですが、今回はもっと基盤からしっかり構築しているのでなんとかなるかなあ。


2005.08.24

曇。

再結晶でなんとか単離。

あしたは台風がくるので休暇とし、今日のうちに新しく反応を2つ仕込む。


2005.08.23

曇のち雷雨。
今年はやたら雷が多くありませんか?

とても体調がよろしくない。

研究室には、院試休み中の4年生と帰省中のM1に代わって久しぶりに廃液処理作業をしにだけ行ったようなものです。

GPCでわけてもまだ混ざりもの.....とりあえず固まったので再結晶できる可能性がでてきたのは良し。

駒大苫小牧高野球部での暴力事件が発覚。こういうのはドーピング検査と一緒で一位になると顕わになりやすいものだと思うのです。ということで、これは駒大苫小牧だけの問題ではなく、ほかでも顕在化しないたくさんの事件があるのだと思います。
それにしても、明徳義塾の件があったにもかかわらず迅速に対処できなかったというのはなんだかなあ。優勝なんて夢のまた夢のようなところならまだ知らず、優勝の可能性があるところなら、普段なら隠し通せるものも優勝してしまえば隠せなくなるものだということはわからなかったかなあ。


2005.08.22

風の日。

休暇にしました。

こんどは「新党日本」だそうです。わたしには岡田氏@民主党の「自民党C」という表現がしっくりきました。


2005.08.21

疲れました。

"The Two Towers"はbook three読了。Gandalfは還ってきて、Isengardは陥落。しかしPippinが遠見の玉をのぞき込んでSauronに見つかってしまい...河の西側のその後も興味あるところだが、そろそろ東側の話が知りたいところ。


2005.08.20

高校野球は駒大苫小牧が京都外大西を5-3で下し二連覇。

高校野球をテレビで見てから研究室に。昨日のカラムの結果をNMRでみたところ、まだ何成分かの混合物。もはやGPCしかないとの結論に至り、夜になってから打ち込み。当然ながら終電までに終わるわけもなく、泊まり。


2005.08.19

たとえどんなにひどいcomplex mixtureでも、そこに希望がある限り分離操作を行わねばなりません。
今日は早起きして研究室に行き、ウェットカラムクロマトグラフィーを。


2005.08.18

昼遅く起床。今日は休暇。

総選挙ですが、むねを氏が北海道で地域政党「大地」を旗揚げしたり、自民党をクビになりかけていた人々が新党「国民新党」をつくってみたり。


2005.08.17

夕方から研究室に。MS二本とって愕然とする。


2005.08.16

昼に地震。宮城沖。このあたりは震度3。かなり長く揺れた。

激しく降雨。

イスラエルがパレスチナ分離計画を開始したが....


2005.08.15

晴れ-曇り-激しい雷雨。東京はいつから熱帯になったのか。

疲労困憊していて動けず。当然休暇に。というか、そろそろ休暇をじゃんじゃんとっていかないと使い切れないのではないか?

終戦記念日らしいです。きょうはちょっと思考回路もはたらいていないのでコメントは差し控えさせていただきます。


2005.08.14

昼からは晴れ。やはり暑い。

C68三日目。睡眠は充分とったので寝不足感はないのですが、体中の筋肉が疲労しきっていて動くのが辛い。

今年は三日目は一点だけ。N×Tくらぶさんの空の境界本で『しきしきしきっ!!』。ぢつは最後の一冊を買ってしまったのはわたくしです。今日はこの一点だけ入手しようと予定していたのですが、昨日の疲れから目が醒めるのが遅れて会場着は13時過ぎに。この時間になると(まだ行きのひともおおいのですが)帰る人が多くなります。ので、もう完売したかなあと半分あきらめてましたが、ちょうどあと一冊の声があり、最後の一冊を買うという栄誉(?)にあずかることができました。ありがとうございますというか完売おめでとうございますというか。

ひぐらし関係は手を出すのはやめました。もうちょっとちゃんと読ん(?)でからにしたいと思います。

夕方研究室に寄ってほんの少しだけ作業。


2005.08.13

晴れ。暑い。

C68。この夏は諸般の事情により二日目にも参加することにしました。マリみてもので数点入手。
当初は文章書きのひとの本だけにするつもりだったのですが、RoseGray Societyさんがサークル参加されているのを知り、新刊『透過光学系協奏曲』も買うことに。わたしはこちらの世界では主に文章(いわゆるSide Storyなどと呼ばれるFan Fiction)だけを興味の対象とし、絵やcomicはある意味避けて通っているのですが、わたしがこちらの世界に墜ちる(そして興味の対象を拡大しさらに墜ち続けている)原動力のひとつに何人かの絵描きのひとの描く絵があり、くるみちまり氏@RoseGray Socityもその内のお一方だったりします。といっても私が氏の絵を知っていたのは某V社ブランドKの作品K関連の絵なのですけれど.....かなり前からマリみて方面でも描かれていたとは知らなかった.....不覚。
ともあれ、この本は二日目にも参加してよかったと思える一冊です。

今年二日目参加を決めた一番大きな理由が、東京湾大華火祭です。晴海沖で打ち上げられ、主会場は晴海ですが当然入場整理券などもっているはずもなく。でも台場からならいい感じに見られるとのことなので、昼過ぎにはお台場海浜公園に移動。すでに砂浜含め座れそうな場所は埋まっていて、結局鉄製の柵に座るようにして寄りかかることにしました。しかし暑い。特に雲の切れ目から直射日光に当たるとひどい。しかし、日影にはいらんとして場所を離れると場所をとられてしまうのであまり動けず。

夕方になると雷雲が発達。事前の予想通り雷雨となり、砂浜の人々は大混乱。わたしは雨の用意をしてあったのであまり濡れずにすんだのですが、打ち上げが始まってからも少々降っていて大変でした。

花火は江東の(See 2005.08.01)よりも数の上でも、デザインの上でもはるかにすばらしいものであり、特におしまいの方は圧巻だったのですが、なにぶん昼から立ちっぱなしであったのにくわえ、わたしの陣取ったあまり良い場所とは言えない柵の後ろでさえ大勢の人がひしめいていて窮屈で、とても疲れました。やっぱり小さな大会の方が混雑も少ないし、後の方から行っても近く見られるなどするのでいいかな。

帰りはさらに大混雑。ちょっと戦略を誤ったために東京テレポート駅前で2時間も立ったままThe Two Towersを読み続け、挙げ句の果てにまた雨に降られ、ようやく駅構内に入れたと思ったら切符を買う大行列でさながら満員電車に乗ったようと、さんざな目に。もうやだ。


2005.08.12

昼に起きると霧。大気が水蒸気で飽和しているよう。

夜に激しい雷雨。

私の地元の教育委員会が公立中学校の社会科歴史教科書に話題の扶桑社のものを採用。
この問題に関しては、私自身が扶桑社版(とそれ以外の選択肢の)の教科書を読んでおらず、一連の騒動の報道などを通してしかその内容を知り得ていないことから、いっさいのコメントをしないのが一番正しい態度であると思います。それをふまえた上で述べるとすれば、いかなる教科書が与えられようとも、その内容に依らず教師は適切な授業を行いうる(少なくとも、私が教えを受けた先生方はそうであったと思うし、ほかの先生方もそうであると信じる。)と考えられるので、今回の教科書採択が直ちに歴史教育に悪影響を及ぼすことは考えにくいです。(歴史に限らず)教科書に書いてあることがら(に限らず情報一般)は真実と虚偽に二分されるものではなく、どれくらいの幅で確からしいか、といった観点で見られるべきと思います。この範囲内のことはほぼ確実、ここから先は複数の可能性があり不確定、これこれは若干可能性があるかもしれないがおおむね違うだろう、というふうに。その上で事実を合理的に検証する手段について考えるのが正しい態度だと思うのです。それよりも、教科書にこう書いてあるから的な発言を繰り返すおとなの皆様方の教科書原理主義こそ排されるべきと思うのです。教条の内容ではなく、原理主義という方法論そのものが危険であると思います。

今日は諸般の事情により休暇。


2005.08.11

暑いのは変わらず。でも一時にくらべ和らいできているような気がする。立秋も過ぎたしもう秋か。

生活リズムが四半日ずれてます。日が昇ってから眠り、昼過ぎに目覚め、夕方近くから真夜中過ぎまで研究室で実験し、夜通し読書かコンピュータ作業し、また日が昇ってから眠りにつく。かなり駄目駄目。

実験の方は、着実に、しかし酷くゆっくりと、進行してます。新しい結果にたどり着くまでにはまだ時間がかかりそう。この夏はもうちょっといろいろ頑張るつもりだったのだが.....なんだかなあ。M

The Lord of the Ringsは二巻目、The Two Towersを読みに入りました。

件の論文(see 2005.07.20, 22 and 08.06)がようやくweb releaseされました。DOI: 10.1021/ol051337eでリンクを張るのが一番トラブルが少ないかな。Abstractだけならどこからでも誰でも見ることができるはずです。正式な紹介は、巻号頁が定まってから(刷られてから)しようと思います。


2005.08.10

あづい〜

The Lord of the Rings, book two読了。というわけで一巻目を読み切りました。これこそファンタジーだ、と思える本です。私が英語をもう少し良く理解できればよりよいのですが。


2005.08.09

As a chemist, or as ones who study science.
We should NOT use our any materials, technics and knowledges to damage humans on the earth.

雨あり。

めちゃくちゃ眠いのです。


2005.08.08

また夜半に揺れ。

昼から雷雨、上がって暑い。

郵政6法案、参院本会議で17票差で否決。衆院解散で廃案に。
まあ、禁じ手だと思うのです。行政府の長が立法府に対しクビになりたくなければ法案を通せと言うのは。それも下院議員をクビにされたくなければ上院で通せと。これで参院が通していたらなんのための上院なのだか。

『キーリ』新刊を入手。お話はだんだんと終盤へ向けて流れていきます。


2005.08.07

夜中に地震。


2005.08.06

永劫の焔。
火にもっとも近く、最も火にあらざるもの。
すべての事象の終焉、あらゆる存在の破壊。
完全なる浄化、虚無への回帰。
そはすべてを灼き払い、
そはすべてを奪い去り、
そはすべてを失せさせ給う。
永劫の焔。
そは人の権利、人の正義、人の平和。
そを生みだしし報いを受ける権利、
そを解き放ちし罪を裁かれる正義、
そを掲げし者がすべからく灼き滅ぼされて残る空虚は、平和。
/純色の魔法

fantasyな(剣と魔法の世界という意味で)お話向けに思いついた断片で、現実世界の某かを指し示す意図はないのですが、根底には原子核反応の兵器への応用というものを念頭に置いています。
私は、核兵器は駄目だから通常兵器に代えれば問題ないとか、侵攻目的の核は悪くて自衛目的の核は良いとか、テロリストが持つのは危険で民主主義国家が持つのは安全とかそんなことを肯定するつもりは毛頭ありませんし、その意味では永劫の焔は問題の最終解決手段として暴力を用いることを肯定する思考そのものと捉える方がより正確かもしれません。
ただ、人を殺すための道具ではなく、人類を滅ぼすための道具としての能力を有するものを未だに保有し続ける人類の未来は悲観されるべきものかな、と。

No more Hiroshima, no more Nagasaki.
I wish the day when nuclear weapons are gone is NOT the day of mankind fall.

暑い。晴れ。

The Lord of the Rings, 第一巻のbook one(前半)読了。

件の論文(see 2005.07.20 and 22)ですが、校正作業中にトラブルがあり、web releaseはもうちょっと先になりそうです。


2005.08.05

引き続き晴れ。

郵政法案は参院特別委で可決。でも自民党では大量造反の動き。微妙。

ちょっとづつ実験する気力が戻ってきてます。


2005.08.04

晴れてめちゃめちゃ暑い。

とうとう夕方に学校に行くまでになってしまった。これはいかんなあ。

実験の方は、ホウ素導入などちょっと重めのをささっと。まあ、すでに報告した反応なのでアレですが。今回はたくさんものがとれるといいなあ、とか。


2005.08.03

晴れて暑い。やや風あり。


2005.08.02

昼過ぎに起きてそれから学校。

GPCかけてみるとか最近にしてはなんかやる気。


2005.08.01

晴れ。暑い。

Fireworks.

今日は研究室を夕方にでて、荒川へ。
第24回江東花火大会が催されるときいて、どんなものかと出かけてみました。
いや〜、綺麗だし、迫力あるし、すごい。花火は久しぶりですし、打ち上げ点至近で見るのは初めてですので、感動。
荒川岸は風が強く、花火が若干流され気味でしたが、煙や直前の花火が流れていって常にクリアな夜空に新しい花火が映えるので、それはそれでよかったかも。

帰り道はめっちゃ混んでいて疲れた。まあ、覚悟してましたが。


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