「生じることすべてを、あなたは書き記すのですね。」幼ごころの君がいった。
「わたしの書き記すことすべてが生じるのじゃ。」これが答だった。
(Michael Ende 著, 『はてしない物語』 上田真而子・佐藤真理子 訳, 岩波書店(1982), p.259. ["Die Unendliche Geschichte", 1979])
そこまではとうていできませんが、それでもdiaryは多分書き続けます。
今日で五月は終り。わーるどかっぷなるものが始まったらしいです。
最近の教室の話題から: 講義室でひとの座っている一番教卓に近い列を
HOMO(Highest Ocuppied Molecular Orbital)に例えてみる。
..... たしかにHOMOやHOMO-1は反応活性がありそうですね。
今月はうぐぅなことが多すぎました。
後楽園駅の隣に文京シビックセンターという建物があります。
文京区役所とか区議会が入っている26階建てのビルですが、
その25階が展望室になっていてそこから街並みやら遠くやらを眺めることが
できます。
今日その展望室に上がって景色を眺めてきました。
街並みはどうでもよかったのですが、久しぶりに夕空を眺めました。
雲が多く美しい夕焼け、とはいきませんでしたが、暗赤、赤、橙、黄、淡青、
白、灰、黒と様々な色がつくる綺麗な夕空を、周りの建物に邪魔される
ことなく見ることができ、今日の私は幸せです。
学生実験: 沈殿を焼いて恒量にするのをさらに手早くできるようになりました。
今度は灰化も大丈夫。
失敗を技術の習熟練達で補っている、といえばきこえは良いのですが、
結局のところ腕が上がっても何かしらへまをやらかして全体として
状況が悪化していくのでどうしようもない状況。
今日のうぐぅなこと: 二ヶ月間よく働いてくれた磁性るつぼのふたが
天に召されました。願わくば安らかに眠られんことを。
...... え、割った張本人に祈られたくない、ですか。そりゃそうですよね。
量子化学II試験。まだ新しい学籍番号がすっとでてこないです。
ECCSのアカウントが切り替わったら一日数回は入力するから馴染めるかな。
そろそろまじめに学生実験に取り組まないと間に合わなくなりそうです。
その緊張感があるせいか、濾紙の灰化を伴わない磁製るつぼでの恒量は手早く
できるようになりました。
夜の散歩。減量を兼ねて日課にしようかな。今日は東大前-後楽園-飯田橋。
東京ドームくらいしか目立ったものはないが.....。
これで本郷キャンパスから高田馬場までの道は覚えました。
微妙な天気。夕方になると降る。
五月祭2日目。
無事かどうかはわかりませんが五月祭は終わりました。
協力していただいた研究室の皆様、化学科の皆様、それともちろん展示を
来て見てくださった大勢の方々に深く感謝いたします。
細々としたことに関する評価考察などは気力体力が十分回復してから
行いたいと思いますので、きょうのところはこのあたりで。
昼間は良く晴れていたのに(晴れていたためか)夕方には雷雨になってしまい、 ビール園の資材の片付けは雨に打たれながらの作業に。皆様お疲れ様でした。 風邪をひかないように...ね。
五月祭1日目。
展示場常駐。
お客さんの入りはいい方だと思います。見える変化のある展示物は お客さんへの受けもよいようです。一安心。
満月をみていたら何となく散歩してみたくなって、夜に飯田橋-神楽坂-早稲田 -高田馬場と歩いてみました。でも夜なのであまりおもしろいものは ありませんでした。風は心地好いのですが。
健康診断。体重はわずかに減少。
新しいECCSのアカウントとパスワードをもらいました。 切り替えの日の辺りは学生実験の珪酸塩分析の終りの時期と重なっていて 切り替えの日に滞りなくサイトの更新ができるかどうか不安な状況。
夕暮れの中天に上弦の月が浮かんでいます。
この一週間はさらに過酷度を増しそうな勢い。寝たいが原稿があがらない。
サイトの内容を増やしたいと願いつつ、時間をとらずいますぐできるの は日記の更新だけという悲しい現実に戸惑いつつ。
14日: 少々疲労蓄積気味。洗浄中の硫酸バリウム(白)の沈殿に塩化銀(白) を含む廃液を投入するという愚を犯す。やらかした瞬間には何がおきた のか理解できなかった。それ廃棄だよ、うぐぅ。1秒で3日分の作業結果が が吹っ飛ぶのはきつい。五月祭実験14日目はN氏と私はフェノールフタレ インとフルオレセインをつくって遊ぶことに。
15日: 前の日地下鉄で2度も寝過ごして寝ながら一往復したためか、風邪 をひいた。五月祭実験15日目はルミノールとアゾ色素2種の合成。どこか でやったような.....などとは言っていられない状況。これでもしておか なければ展示場には生贄が捧げられることになるだろう。
16日: 有機IIの中間試験。試験のほうは逃げ切れた感があるが、 解説を聞くと己の理解の足らなさすぎる現状が痛感できました。五月祭実 験16日目は前日の続き。初心に帰って昔懐かしい化合物を仕上げる。 かつて 散々な結果に終わった実験 は今回はまともな量の生成物が得られた。よい道具と適切な助言指導の おかげということで、感謝。
17日: 無機II中間試験。持ち込み可でテキスト参照も可であったにも 関わらず、惨敗。西原先生、御免なさい。これからは改心して勉強します。 成績に大きく影響しないらしいのがせめてもの救い。学生実験は、何か 終わらなさげな予感が強くなってきました。五月祭実験は、頼みの綱の T氏が反応につまづいたとか怖いことを聞かされつつ、ルミノールを光ら せて遊ぶ。研究室の明かりを消してもらって、青い蛍光を楽しみました。 風情があるとかないとか。風情が足らなくてきたらルミノールを合成して..... とかどなたかが仰ったような気が。溶液が長持ちしないので処分すること に。せっかくだから発光させてということになり、実行。大量に光らせる とかなり壮観。
18日: 五月祭実験は18日目。チオケトンの合成はイリド生成に失敗しで きず。ルミノールの大量合成。
19日: せっかくの日曜日も五月祭のパンフ原稿書きに消え。
20日: 理学部の園遊会。道に迷った。小石川植物園に着いた頃には食べ 物が尽きていた。かなりうぐぅな気分。仕方がないのでビール一杯貰って 飲む。かなしいことかぎりなし。
この一週間は色々な意味で疲れた。眠い。
詳細は後日。覚えていれば。
どんよりとした日。
化学本館3階講義室の教卓の裏には隠し階段がありそうだとの 意見がどこからともなく浮上。
>>しらべる 「きょうたくの うらに かいだんが みつかった!」 > おりてみる やっぱりやめる
.....あるわけないのですが、普段前からしかみない教卓に そんな雰囲気があるのはわかります。
学生実験: 着実に事故失敗などなく進行中。ただし遅い。 終わらないんじゃないかと思えるほどに。
有機班の五月祭実験は先週までの13実験日を費やして、壁にぶち当たっています。
ニトリルの縮合がうまくいきません。反応条件をいろいろいじってみても
どうにもならなかったので、研究室のスタッフの方が論文を書かれた
先生のところに問い合わせて下さいましたが、返事が返ってくるのが
間に合うかどうかわからないとのこと。
とりあえずT氏担当の方は出発物質の調製ができて現在1段階目で、
とにかく縮合のところまではやってみるとのこと。
現状はかなり厳しい模様。
4学期の成績表を貰いました。
とりあえずもう駒場に単位を貰いに行かなくてもよい模様。
学生実験: うぐぅ、恒量にならないよう。
五月祭実験/有機: 11日目。昨日と同様、反応の試験。条件変えてみて うまくいく条件を探しています。
本郷キャンパス周辺で迷子にならないように、あたりを一通り歩いて おきたいのですが、気力も体力も時間も足りませんね。
雨上がりの日。
おかげさまでレポートは無事提出されました。
学生実験: 重量分析、容量分析、無機湿式系統分析をすべて平行で 進めているので慌ただしいです。慌ただしいこと自体は実験を やっている気分になれるので悪くはないのですが、実験進行度を 見積もり間違えて手持ちの熱源が塞がってしまうと時間はないのに 洗い物しかできないという状況におちいることがあり、 つらいものがあります。
五月祭実験/有機: 10日目。1/10スケールで縮合反応の試験。
無駄に夜の飯田橋から九段下までを歩いてみました。
そろそろ夜歩くのに快い季節になってきたように思えます。
レポート!レポート!
雨。
立夏ですが、昨日が異常な暑さだった所為か今日はかなり寒く感じます。
まだレポート書き上がりません。序盤の軽め実験でこんな具合では 先が思いやられます。ついでに休み呆けも。
レポートなどのために総合図書館まで行ってきましたが.....
「xxxxxについて知りませんか?」
「.....」
「xxxxxについて教えて欲しいんですけど。」
「.....」
「xxxxxを教えて頂けないでしょうか。」
「.....」
「xxxxxを教えて下さい。お願いします。」
「.....(こんなところで油売っているより家で埃被っている教科書を
真面目に読むほうが速いんじゃないのか?).....」
.....
書架に居並ぶ図書の行間から溢れ出す無言の圧力に屈して
帰ってきてしまいました。
夏です。夏休みにしましょう。
まだレポート書き上がらない.....。
風の日。晴れ。空の雲は夏っぽい。
学生実験のレポート書き。半年ほど実験のレポート書きから離れていたため 感が戻らず書いては消しの繰り返し。キィの叩きすぎで指が痛い。
昼夜が1/4ずれた生活に逆戻り。危機感はあるものの、肉体が反応せず。
寝て曜日。
何とも行楽日和な日でした。
朝電車に乗る時間帯がずれたせいでしょうか、駒場に行っていたときには 一緒の電車で通勤されている方々のなかにジャンプとかサンデーとか 絵の描いてあるご本をお持ちの方がいらっしゃって、結構退屈しのぎに なっていたのですが、本郷に行くようになってからは日経かお馬さんの 名前がたくさん書いてある紙のどちらかになりつつあり、少々残念です。
学生実験:珪酸塩分析突入。ただいま岩が溶けてゲルになっております。
五月祭実験/有機:9日目。私の担当している合成のほうは、第三段階は
cy?nide anionの強力な求核性のおかげ(?)で問題なく完了。いよいよ
第四段階のニトリルの縮合に入りました。全五段階あるうち、ここまで
済めばとりあえずフォトクロミック化合物になるのですが、この段階が曲者
っぽい。反応機構が今の私には理解できないうえに、文献は不親切。
そうこうしているうちに反応は失敗した模様です。先輩にとっていただいた
NMRスペクトルでは、原料と生成物のピークが同じ所に同じように
出ています。原料回収.....完全に壊れてしまうよりはましかなあ。
T氏担当の合成の方は、合成の出発物質である、買えば高価な置換
ベンゾチオフェンの調製をしているとのこと。
置換ベンゾチオフェンからは四段階で、
三段階目が終わればフォトクロミズムを示すようになるようなので、
頑張ってください。