バスは定刻の14:30に嘉峪関バスターミナルを、400km先の敦
煌へ向けて出発。中型バスで運転手一人,助手一人。座席はほ
ぼ満席で、当方は左側の一番前の寝台席。エアコンは効いてい
るけれども陽が当って暑い。街中の街路樹の間を走っている時
には、綿毛のような白いものが空中を飛び交っていた。高速道
に入ると左側が土漠,右側がブッシュというような荒地に変わっ
た中を時速80〜100kmという猛スピードで飛ばすが、それがど
こまでも続くという具合い(ゴビ灘;タン=砂漠)。中国は広い!! 途
中でペシャンコになった事故車を見掛ける。2時間半ほど走っ
た所でトイレ休憩(トイレはあるが水は出ない)。そこから少し走
った所で忽然と大きな池が左手に見えてくる。片端に堤防のよ
うなものが見えていたので人造池なのだろうか? 更に30分ほ
ど走って瓜州(カシュウ=安西)の街中に入るが、小さな街でアッと
いう間に通り抜けてすぐにまた土漠とブッシュの荒地になる。こ
のゴビ灘を4時間ぐらい走った所で、ようやく前方に緑の木々が
見え始めた。看板の文字から判断するとこの辺りは植樹帯とな
っている模様。まさにオアシスである。「敦煌……」と表示された
工場や広告が目につくようになる。 |
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[敦煌行きのバス]
[土漠=ゴビ灘=の中での事故車)]
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