フルーツジュースを飲む若者は、栄養のバランス状態がよい

最新疫学研究情報No.75

米国のベイラー医科大学のTheresa A.Nicklas博士らの研究チームによって、「フルーツジュース(100%果汁)を飲んでいる若者は、飲んでいない若者と比べ栄養のバランス状態がよい」との報告がなされました。

研究チームは、約4000人の若者(12~18歳)を対象に、「フルーツジュースの摂取と栄養状態」の関係について、国民健康栄養調査(NHANES 1999~2002年)のデータをもとに比較分析を行いました。

調査の結果、量に関係なくフルーツジュースを飲んでいる若者は、飲んでいない若者と比べ、ビタミンC、ビタミンB6、葉酸、カリウム、鉄などの摂取量が多く、脂肪の総摂取量が少ないことが明らかになりました。また、1日あたり6オンス(180ml)以上のフルーツジュースを飲んでいる若者は、飲んでいない若者と比べ果物の摂取量が多く、砂糖の摂取量が少ないことも確認されました。

Nicklas博士は「今回の研究により、フルーツジュースの摂取は、体重に影響を与えないことも明らかにされた。フルーツジュースは、若者の成長に必要な栄養素を含む健全な飲み物として勧められる」と述べています。

出典

  • 『American journal of health promotion 2010.3-4月号 Vol.24』
このページの先頭へ