骨関節炎を緩和する水治療法と太極拳
最新疫学研究情報No.14
オーストラリアのシドニー大学(ジョージ国際健康研究所)のマーリーン・フランセン氏(Marlene.Fransen)の率いる研究チームから、「水治療法(水中運動)と太極拳は、骨関節炎の痛みを和らげる」との報告がなされました。
腰や膝の慢性骨関節炎に悩む60歳以上の高齢者男女152人を対象に、「水治療法を行うグループ(55人)」「太極拳を行うグループ(56人)」「何もしないグループ(41人)」に分けて、12週間比較調査を行いました(無作為割付)。
その結果、水治療法や太極拳が、骨関節炎の痛みや機能改善に効果があることが確認されました。特に水治療法は、身体活動(*歩行や階段を上る時間を測定)において効果があることが明らかになりました。これらの効果は、24週間持続することも確認されました。
出典
- 『関節炎とリウマチ 2007年4月15日号』