シチリア再訪2011 J
1/27(木) ラグーサからパレルモに移動 水難にあう
6:00過ぎに起床。あ〜、雨だわ。
7:00朝食。ブリオッシュにカプチーノ、ジュースを一口。
食事前レセプションにいた男性にパレルモへのバス時刻を確認すると、PCと悪戦苦闘して10分後に出してくれた。
7:50チェックアウト。52ユーロ×3泊に水2ユーロをカード払い。
8:00には雨の中ホテルをあとにした。
リュックにはカバーをつけたので安心だが、カートの覆いをするのを忘れた。まあ徒歩10分だから大丈夫だろう。
(ところがこれは大きな間違いで悲惨な結果になるとは・・・・・!?)
バスターミナルに着き、裏のバールでパレルモへのASTチケットを購入した。(ブースは他社)
8:25のバスはほとんど定刻に入ってきた。席は半分ほど埋まっていた。
雨はコミソで小降りになったが、ヴィットリア付近では大雨。マシになったと思ったら、パレルモ近くでまた大降り。
10:40にガソリンスタンドでトイレ休憩があり、12:30にはパレルモ駅横のバスターミナルに着いた。
ラグーサからパレルモまで4時間の長旅だったが、まわりのお喋りで退屈しなかった。
私の前の席の女子、通路左の中年女性に運転手が加わり、えんえんの大お喋り大会だった。大雨の音もカタナシ。
パレルモ、リンコルン通りを東へ徒歩5分強で予約してあるヴィッラ・アルキラーフィに到着した。
ゆったりしたツイン、改装してあってきれいだ。シャワールームも明るい。
ダイキンのエアコンにサムスンの液晶TV。冷蔵庫がないのが惜しい。
カートを開けるとえらいことになっていた!
かなりの水害! それも強化のために入れてあったダンボールの染料が染み出していて、まるで泥水まみれだ。
ビニールに入れてあった書類は無事だったが、衣類から皮手袋やマスクまでびっしょり。カターニアのシティマップは捨てるしかない。
すべて洗い直し、幸いハンガーがたくさんあったので、部屋中に干しまくった。まったく余分な仕事。
14:00雨の中出かける。
ローマ通りを北上し、V.エマヌエーレを渡り、教会左の小さい階段を下りると、独特の雰囲気だ。
サンタントニオ・アバーテ教会北の一帯
ちょっと迷い人にも聞いて、トラットリア・トトへ。入口が地味すぎてこれはわからないわ。遅い時間のためかすいていた。
アンティパスト(5ユーロ)、海老とムール貝のスパゲティ(10ユーロ)、ハウスワイン(2.5ユーロ)にコペルト1.5ユーロで19ユーロ。
アンティパストは何てことない家庭的な内容だが、焼き茄子とかじゃがいもなどとても美味。
バスタは少し残したがムール貝が20個以上入っていて海老も新鮮だった。ワインはまあまあかな。
V.エマヌエーレ通りを東へ歩くと、両側に歴史ありげな建物が続く。
V.エマヌエーレ通り
やがて、キアラモンテ宮殿へ行き着いた。見学できるようだったので5ユーロで入った。イタリア語のガイド付き。
中庭はいい雰囲気だ。柱に歴史が刻まれているな。
教会はかなり改装してあったが、フレスコ画が残っていた。カラヴァジェスキの絵もあった。
圧巻は上の階にあるSala Magnaだ。天井がすばらしい。スペイン的。
天井の絵はよく見ると、聖ジョルジュの竜退治とか、トリスタンとイゾルテ物語とか数々の物語が表現されている。
この天井はムデーハル様式とガイドブックにあった。ゆっくり眺めていたい空間だ。
キアラモンテ宮殿は1380年に造営と歴史も長く、内部はかなり広い。
キアラモンテ宮殿とその中庭
2Fの中庭に面した窓 Sala Magnaの色鮮やかな天井
16:00を過ぎてシチリア州立美術館へ。ここもアバテッリス宮殿を利用している。
今日は1Fしか公開していないのでもったいなかったが、死の勝利は見れるとのこと。8ユーロで入場。
「死の勝利」はかなり大きいフレスコ画。色が鮮やかですばらしかった。女性のつるっとした顔はフランドルぽいかも。
時代が同じ頃だからか。ほんと死にかなうものはないのだ。
「エレオノーラの像」も繊細でよかった。
そして、「若者の肖像」はアントネッロ・ガジーニ作で1500年頃のもの。眼とか口元が生きているようだ。
アントネッロ・ガジーニに関心を持った。
シチリア州立美術館の入口と中庭
駅前のバール・リンコルンで夕食用にカンノーロなどを買い、ホテルにもどった。
パレルモで2泊したホテル・ヴィッラ・アルキラーフィ