シチリア再訪2011 K

1/28(金) チェファルとバゲリーア観光

     6:30起床。まだ雨が残っている。
     7:30ころ朝食へ行く。客は誰もいない。工事関係の人が出入りしているだけ。
     朝食内容はかんたんだ。ジャム入りブリオッシュと小さい乾パンにカップのヨーグルト。ジュースとカプチーノ。
     
     干しまくり状態の洗濯物をなんとか片付け、8:40に外出。
     雨は上がっているが、また降りそうな感じだ。

     パレルモ中央駅へ行き、チケットを自販機で買おうとした。チェファルまで5ユーロなのだが、札を受け付けない。
     しかたなく窓口で購入した。なぜか女性担当者は笑っていた。??
     打刻の機械も次々と不調で3台目にようやく打刻完了。やれやれ。
     1番線にいるのが9:08のメッシーナ行きで、発車するとすぐに検札に来た。
     10:02に着くはずが途中で停車し、20分遅れでチェファルに着いた。

     チェファルも曇り。帰りの時刻を確認する。
     右側に歩いていくと、しばらくしてガリバルディ広場にたどりついた。


マッテオッティ通り                   ガリバルディ広場

     このあたり歴史ありげな建物が続いているし、人通りも多くて活気がある。
     ルッジェロ大通り(道幅は狭い)を進むと、Osterio Magnoという要塞のような建物が目に付いた。
     ちょっとパレルモのキアラモンテ宮殿のような感じ。


Osterio Magno

     路地に入ってみる。洗濯物がはためき、雨上がりの石畳が濡れていて美しい。

     大聖堂は見事なお姿だ。中は壁が改装中だった。
     内陣のモザイクはきれいだったが、天候がよくないためか見えにくかった。


チェファルの大聖堂

     マンドラリスカ博物館へ。3ユーロ。
     最初に上階のトイレを借り、この階から見学した。鳥の剥製や貝殻のコレクションがとてもたくさんあった。
     貨幣もイタリア各地のものがあり、マンドラリスカ男爵の趣味が偲ばれる。
     下の階は英語の説明リーフを渡され、照らし合わせて見学した。
     カラヴァジェスキ的な絵もいくつかあった。
     最後にアントネッロ・ダ・メッシナの「男の肖像」を拝見。大切に展示されている。
     解説にはヤン・ファン・エイク云々とあった。確かにフランドル的雰囲気のある絵だ。
     同じ部屋にあったGiovanni Antonio Sogliani(1492〜1544)の「Saint Jhon the Baptist」も光っていた。
     色気も感じさせる魅力的な聖人!


V.エマヌエーレ通り

     そのまま路地を西へ抜け、海へ出た。しばらく砂浜あたりで休憩する。
     少し南へ歩いて中世の洗濯場を見つけ、見学。今でも使えそう。水がいっぱい流れていた。


中世の洗濯場                        西側の砂浜

     北側の道を歩いて、Al Porticcioloを見つけ、入店。
     12:30はまだ早いのか客は誰もいなかった。海に面したテーブルに座った。
     海の幸サラダ10ユーロ、鰯のパスタ9ユーロ、グラスワイン3ユーロ、水2ユーロ、エスプレッソ1.5ユーロにコペルト1.5ユーロ。
     海の幸サラダは小海老やタコがいっぱいで、アサリやムール貝も入りとても美味。
     鰯のパスタは香辛料が入り苦味があって食べ切れなかった。
     岩場で猫が遊んでいた。



     マルキアファーヴァの稜?へ上がる途中で、食事中の猫たちに遭遇した。パスタを食べていてみんな栄養満点だわ。

     駅へもどり、キオスクでバゲリーアへのチケット4.5ユーロを購入。
     14:04の電車でバゲリーアへ。
     バゲリーアについてはグーグルのマップをプリントしてきた。ヴィラ・パラゴニアの位置がわかるし、スタツィオーネ広場とあったので駅だと推測。
     バゲリーア駅前には何もない。大きなヴィラが目を引いた。


バゲリーア駅前にある館                   ブテーラ通りにある館

     ブテーラ通りを南進すると、この通りにも由緒ありげなヴィラがあった。門もデカい。
     五叉路の斜め左方向がパラゴニア通りだ。門が見え、ヴィラ・パラゴニアに関連のある様子だ。守り人たちが取り巻いている。

     さらにまっすぐ歩くと、ヴィラ・パラゴニアの写真で見る姿が! これが正面で、入口は反対側だ。
     まわりこんで、15:30ちょうどに到着。冬の午後のオープン時間だ。係員が来るまでしばらくベンチで待った。
     5ユーロで入場。他にも観光客がいた。ここは自由に見学できてよい。


バゲリーアのヴィラ・パラゴニア

     階段やファサードがすばらしい。石のベンチにレリーフ。
     上がるとダマシ絵のホールがあり、右の大きな広間が鏡の間だ。
     天井や天井近くの壁が鏡になっているようだが、古びていて輝きはない。大理石の壁や床はすばらしい。
     このごちゃごちゃ感は好みの分かれるところだ。


鏡の間

     その後、外に出て塀の上の怪物たちを鑑賞。といってもまともな音楽師もいる。
     ゲーテが訪れた時はまだできて日が浅く、奇怪というか悪趣味そのものだったのだろう。
     20世紀には渋澤龍彦が気に入ったようで、やはり見る時代もあるだろうし、個人的な好みは大きいけど。
     16:10そろそろ引き上げよう。

     パラゴニア通りのバールでカプチーノを飲み、駅へ。
     窓口は閉まっていて外のブースでチケット(距離切符で回数券?)を買った。2.1ユーロ。
     16:39は定刻発車したのか、16:50は運行中止みたい。17:09の表示が出たのでやれやれと思っていたら、じっさいに来たのは17:20だった。
     パレルモ近郊の路線でもあまりあてにならない。

     パレルモ駅構内で飲物を買い、明日のバス乗場を確認した。
     あたりは屋台も出ていてにぎわっていた。ちょっと中国的かな。

     部屋に入るとタオルがない。シャンプーも補充していない。レセプションに文句を言ってもってきてもらった。
     昨夜はヒーターにエアコンも入ったが、今夜は両方切られている。まあ20℃あるからいいけど。
     夕食は手持ちの非常食だ。りんご、チョコレートに焼き菓子など。


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