黄葉のスイスMNO 2010

10/10(日) サン・シュルピース散策と湖岸ハイキング

     旅も実質今日一日だ。
     7:00起床。7:40ころレストランへ行くが、今朝も客はいない。
     ラズベリーヨーグルトにシリアルと缶詰フルーツを混ぜ合わせる。ハムチーズサンド、ゆで卵サンドにオレンジジュースとコーヒー。
     窓の外はやはり雲が多く、レマン湖はかすんでいる。
     もともとの予定はエビアン(フランス領)へ日帰りだが、この湖の様子では船旅も気が進まない。
     第二候補はニヨンのロッカーへカートを入れ、サンセルグへ行くこと。だがこれも眺望がダメではもったいない。困った。
     で、思いついたのが、サン・シュルピースのロマネスク教会へ行くこと。

     荷造りをすませて、8:40チェックアウト。
     エペスのInterEuropeはロケーション以外はなかなかよかった。クルマだとベストかもしれない。
     8:49の電車でローザンヌへ。後ろ寄りの通路からロッカーへ。小で5CHFにカートは入った。
     駅構内のインフォメーションへ行き、サン・シュルピースへの行き方を聞いた。
     メトロ1番線でBourdonnette下車、バス30番に乗り換えとのこと。チケットも購入。
     簡単なパンフレットとバスの詳細なタイムテーブルももらい、たいへん役立った。

     メトロでフロン駅へ移動し、新しいメトロは地上を走り、数駅でBourdonnetteへ。
     バス停を探し、停車していた小型バスに30番の表示があり、これだった。
     9:51発車で9:57分にサン・シュルピースに着いた。


乗ってきたミニバス

     坂を下りるとすぐ教会がある。
     ほんと、ロマネスク教会建築だ。スペインのオビエドが蘇る。あれよりもっと洗練されているが。
     内部はフレスコ画が残っていた。そのほかは意外とあっさりしていて、ステンドグラスがこじんまりと美しい。
     席に座り、一時旅の無事を感謝。


サン・シュルピースのロマネスク教会

     10:30ころに地元の人たちのミサが始まる様子だったので、失礼した。
     隣にあるレストランはハイソな感じだ。
     船着場や糸杉の写真を撮った。休日を過ごす親子連れなど人出がある。

     標識にローザンヌ・ウシーまで1h30とあったので、歩くことにした。
     サン・シュルピースの住宅街は新しげな家も多い。レマン湖沿いの家にはそれぞれ船着場があり、庭には花がきれいだ。
     左手の奥まったところには門構えの立派な邸宅が並んでいた。個性的な家を見物するのも楽しい。





     ところどころに公園やベンチがある。
     住宅地がとぎれると、今度はスポーツエリアになり、自転車の人やジョギングする人がたくさん。
     ローラースケートも見かけた。中年の人だった。
     ローザンヌが近くなるにつれ、だんだんと人が増え、みんな休日の散策を楽しんでいるのだ。
     黄葉もきれい。落ち葉のカサコソいう音にふと、ヴェルレーヌの詩を思い浮かべたりして。無粋なおばさんもロマンチストになるかも。




わんこは元気いっぱい

     だが、1h30とはとんでもなかった。
     Vidyのヨットハーバーあたりでいいかげん疲れてきた。
     オートキャンプ場にはクルマがぎっしり、秋でも使うのかな。
     足をひきずってウシーにたどりついたのは、12:30をまわっていた。

     港近くの適当なレストランへ入り、シンハビール5CHFと海老野菜ごはん15CHFを注文。久々のアジアンで美味しかった。
     店の名前がよくわからなかった。




ローザンヌの港付近

     オリンピック公園方面に歩いた。
     ミュージアム近くのキオスクでコーヒー3CHFを飲み、休憩。高台で湖がきれいだ。
     隣りの敷地に魅かれる館があったが、入れなかった。
     エレベーターで上がり、裏のエリゼ写真美術館へ入った。ここも昔のお屋敷だ。(17世紀)
     IRVING PENNという人の写真展をやっていて、けっこう見物人もいた。
     1950年くらいのパリやニューヨークの労働者の全身写真。いろんな職業の人が撮影されている。
     働く人の制服や表情がとても生き生きと写されていて、なかなか興味深かった。
     ヌードモデルの写真(後姿)はなぜか3点あった。


エリゼ写真美術館

     ウシー駅からローザンヌ駅へ移動し、ロッカーからカートを出す。
     15:45の電車でジュネーブに向かった。

     16:40ホテル・スイスにチェックインした。バスタブ付きのツインをくれた。角部屋でドアは二重、バスルームにも窓があった。
     以前より待遇がよい。
     コンプリメントもあり冷蔵庫、ドライヤー、金庫と揃っていた。

     17:20外出。ルソー島とエリザベートの像だけ撮りに行こう。


ジャン・ジャック・ルソー           ホテル・ボー・リヴァージュ           皇妃エリザベート

     風が出ていて天候があやしくなる空気だ。
     営業している店で、ほうれん草のキッシュ、ドーナツ、缶ビールを買う。11.3CHF。


10/11(月) とうとう帰国の途へ

     6:30起床。14泊16日、6回目のスイス旅行も終わりだ。
     7:05朝食へ。コーヒー、ジュース、パン、チーズ・ハム、ヨーグルト、シリアル、りんごで満腹。
     欧系よりアジア系が多いかも。

     8:15チェックアウト。駅前というのはゆとりがあってよい。
     8:27の電車で空港へ。前日にホテルでもらったGeneva Transport CardでSBBは無料だった。
     なぜか徐行運転で8:40に空港着。

     フィンエアーカウンターでチェックインすると予定どおりの予約席だった。
     手荷物検査もスムースにすんだ。
     時間があるので重いスイスフラン硬貨を使うべく、いろいろ物色。ボールペンを購入。

     AY868は50%jくらい乗っていた。
     ハンバーグサンドが出、飲物のサービスも頻繁にあった。ソフトドリンクのみフリー。
     14:50無事にヘルシンキに着いた。カラマツの黄葉が陽光に映えてとてもきれいだった。


ヘルシンキ着陸前

     15:40には出国し、32番ゲートに移動。あたりは東京行きや大阪行きの日本人があふれていた。
     団体が多そうだ。
     AY79は17:15離陸。なんと満席だ。
     隣りは大学院生の24歳男子、パリへ学業がらみで10日間滞在したとのこと。
     

10/12(火) 名古屋は残暑?

     名古屋に定刻8:55より少し早く着いた。なんだか暑いんじゃない? 25℃だというが、湿度がちがうのよね。
     荷物は満席のためか時間がかかった。無事な姿を見たときは正直、ホッとした。
     往路があんなトラブルだったから、復路が問題ナシでやれやれだ。
     名鉄ミューで帰路に着いた。


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