黄葉のスイスI 2010

10/6(水) ポラントリュイとサン・トゥルザンヌの町を散策

     朝から霧だか靄だかがかなりかかっている。
     7:30に朝食室はまだ鍵がかかっていた。急ぎたいので手持ちのパンとバナナにコーヒーですませる。
     8:00チェックアウト。カードで60CHF×4泊を支払う。1泊5200円はけっこうおトク感のあるプライスだ。
     土産に板チョコももらった。

     8:23のバスでヴェストへ。窓口でPorrentruyへの片道チケットを購入。27.5CHF。
     8:36発に乗る。トゥーン湖も靄がかかって幻想的だ。スイスはほんとうに風景が美しい。
     ベルンで乗り換え、10:08にビール/ビエンヌに着いた。
     4分の乗換えでカートをロッカーに入れることができれば御の字なのだが、それは無理だった。
     ビールはけっこう大きな駅でロッカーの場所さえすぐにわからない。

     外に出て今日泊るホテルへカートを預けに行くことにした。
     Artusは予想していた場所にあった。
     1Fはレストランでレセプションは2Fの一室にあった。リフトもある。
     カートをすぐに部屋へ入れてくれた。きれいな感じの部屋はメイク中だった。

     駅にもどり、インフォメーションで明日のビール湖ハイキングルートについて、聞いてみた。
     この地方の案内パンフ冊子ももらった。これはとても役立った。
     駅のトイレは1.5CHFした。とてもきれいに保っていたものの男子の掃除人というのは落ち着かないね。

     10:49発に乗り、Delemont乗換えでPorrentureyへ。道中の山々は黄葉がすばらしい。
     霧はすっかり晴れてポラントリュイは暑いくらいだ。
     ベルエポックの時代をナルホドと思わせる瀟洒な建物を2つばかり発見した。Auguste-Cuenin通り。
     その頃はパリとも近かったらしい。


南面  Auguste-Cuenin通りの気になる建物            西面


Villa Pfister(1899年)

     城を目指して歩く。模様のある塔がとても目立つ。昔は牢屋かな。
     城内にはRefous塔(1271年)があり、城内では最古だと。
     城内の建物は公開している様子がない。Princess Cristineのコレクションがあるらしいが。


ポラントリュイの城 絵のあるCoq塔


Refous塔                       城からの眺め

     フランス門を通って町中へ出ると、メインストリートには古めいた建物が並んでいた。


フランス門             Hotel des Halles(18世紀)


これはHotel de Ville?                Hotel-Dieu(18世紀)


Samaritaineの噴水(16世紀)

     インフォが入っている建物Hotel-Dieuは1956年まで貧しい人の病院だったらしい。
     ポラントリュイ旧市街は過去の繁栄を想像させる。
     だが、クルマが多くて歩行者は少なく、ショーウインドーなどもあまり活気がないように感じた。
     暑いしリュックが重いし疲れてきた。
     COOPのレストランを発見し、ここでランチにした。
     サラダとケーキと白ワインで14.6CHF。


COOPレストランのテラスでランチ             運河沿いの趣のある建物

     ビールまでの片道チケット12.5CHFを購入し、14:07の電車に乗った。
     サン・トゥルザンヌSaint-Ursannneで途中下車。
     ここは町まで15分ほど坂道を下る。バスもあるようだが、景色を楽しむなら徒歩だ。
     川の向こうに緑や黄葉、見えてくる家々がまた趣のある昔風ばかりだ。瓦がきれい。


サン・トゥルザンヌ駅を下りてすぐの風景

     サン・ピエール門の手前にはバス停があった。


サン・ピエール門を通り抜けて町中へ

     Rue du 23-Juinがメインストリートらしく、像付の噴水がいくつかあった。両側の家もいい感じ。

     やがて、コレジアル教会へ行き当たった。修復中の外壁にフレスコ画が目に入る。
     町の規模のわりにとても大きな教会、中に入って旅の無事を祈った。


コレジアル教会(12世紀)

     キオストロがまた素敵な空間だった。回廊にはフレスコ画が残っていて歴史を感じさせる。

     写真で見た石橋へ行ってみると、このあたりには観光客がチラホラいた。
     橋の中央にはSaint Jean Nepomuceneの聖像があり、町を守っているかのよう。


1629年に木の橋、1728年に石の橋となった

     対岸のベンチでしばらく休憩。ピクニックエリアとなっていて、ベンチとテーブルもあった。
     城らしい建物もチラと見えるのだが、たぶん上り坂なので行く元気がない。
     山の黄葉はすばらしい。サン・トゥルザンヌはなかなかホッとする町だった。


サン・トゥルザンヌ 対岸からの屋並みと黄葉

     だが、帰りはたいへん。ダラダラ坂を登るのは汗だくだ。今日は25℃くらいある。
     年配の人たちも半袖姿だ。
     サン・トゥルザンヌ駅の自販機でコーヒーを買い、日陰で休憩。
     トレッキング帰りの女性たちも涼んでいた。このあたりもいろんなトレイルがあるみたいだ。
     ジュラ山脈の流れで渓谷などが多いのだと思う。

     16:16サン・トゥルザンヌ発でドゥレモン16:42乗り換え、17:10にビール/ビエンヌに着いた。
     ミグロに寄って食料を購入。

     ホテルArtusにチェックインし、80CHF×2泊を支払った。
     部屋は茶色でまとまったツインだが、片側だけメイクしてあった。フローリングできれいだ。
     金庫はあるが冷蔵庫がないのが惜しい。 


ビール/ビエンヌで2泊したホテル・Artus GmbH


←10/5へ            スケジュールへ               10/7へ→              ホームへ