バルト三国と北欧二都 S 2010

7/20(火)  スオメンリンナ島とヘルシンキロケ地巡り

     7:00ころ起床。全館空調完備はよいが、室内で温度調節ができなくて少し寒かった。24℃。
     せっかくなのでアイロンをセットして使用してみた。なかなか使い心地がよい。ダンガリーシャツやハンカチがぴしっと決まる。

     7:40朝食レストランへ。広々として客も多いが十分な席数だ。食事内容も素晴らしかった。
     ホットものの種類が多く、煮豆やポリッジ、パンケーキ、ジャムもいろいろある。ハムも品質がよい。
     西瓜をたくさんいただいて、満腹だ。フィンランドの4★はGOOD!

     8:50外出。今日の予定は午前にスオメンリンナ、午後は市内を散策。
     マーケット広場のスオメンリンナ行き市営船の発着所へ行く。自販機で交通1日券を購入。6.8ユーロでクレジットOK。
     これで市営船もトラムやバスにも使えるのだ。案内所でスオメンリンナのマップも調達した。
     待合室に日本人母娘がいた。これから北欧をまわるとのこと。いいですね、私はもう最終です。

     9:00すぎの船に乗り、あっという間にスオメンリンナ島へ着いた。
     世界遺産だけあって観光客も多い。


スオメンリンナ島 インフォメーション付近

     少し歩くと教会があり、さらに進むとインフォメーションがある。ちょうど10:00にオープンだ。
     中にある博物館へ5ユーロで入場。30分ほどのフィルムを見た。日本語のガイドフォン説明があり、とてもわかりやすい。
     スウェーデンやロシアとの戦争や要塞をつくった伯爵のことなど。
     展示は1F2Fとあり、スウェーデン貴族の女性の服とか、デザイン画や型紙まであった。


紋章                    Thunberg伯爵の説明




Pipers Parkあたり


Kustaanmlekka

     地図に従って海に面した砲台付近へ。大砲や砲台が残っていてリアリティあるわ。
     兵士たちが身体をかくす様子も想像できる。ツワモノどもの夢の跡、という感じだ。
     岩場では甲羅干しをしている人々の姿。風が強くて波も荒そうなのだが・・・。


スオメンリンナ要塞の風景




王の門

     島内ではこれといったレストランに出会えずに、結局船着場の売店でカプチーノとホットチーズサンドを買った。
     7.8ユーロでとても美味しかった。

     13:00の船でヘルシンキへもどった。
     4番トラムでフィンランディアホール下車。少し歩いて湖へ出た。
     「過去のある男」に出てきたようなコンテナハウスがある一角があり、これはロケ地かもしれない。


カウリスマキ「過去のない男」のロケ地?

     少し歩くとリンヌンラウル木造邸宅地区へ入った。もひとつかな。
     公開されているヴィラがわからなくて残念でした。


リンヌンラウル木造邸宅地区

     近くの8番トラムに一駅乗り、4番に乗り換えて、元老院広場で下車。マーケット広場から1Aでカイヴォプイスト公園もよりの停留所で下りた。


カイヴォプイスト公園

     公園内をうろうろする。左手にテントが見え、たぶんあれがカフェ・ウルスラだろうと近づいた。当たり。
     「かもめ食堂」でもたいさんたちがビールを美味しそうに飲んでいたカフェだ。
     カンパリソーダ6.8ユーロをオーダーし、外席でくつろいだ。ほんと、開放的だ。
     晴れていて風は冷たいくらい。明日は帰るのかと思うと名残惜しいわ。


カフェ・ウルスラ

     カイヴォプイスト公園あたりは高級住宅地という雰囲気だ。
     今時季は木々が生い茂って館の全体は望めないが、たいそうな家が多い。

     さっきの停留所に3Bも走っていた。待って乗り、Viiskulma下車。迷ってかもめ食堂のカフェ・スオミを発見した。 
     といっても外から写真を撮るだけだ。中途半端な時間だが客は入っていた。


「かもめ食堂」カフェ・スオミ

     また3Bにしばらく乗り、めぼしい場所で下りて、カウリスマキゆかりの店を探した。
     Coronaというビルがそれらしかった。だが、カフェ・モスコーヴァともドブロヴニクとも表示はない。
     往復して中をのぞきこみ、奥の右隅の赤い壁にマッティ・ペロンパーの写真がかかっているのが見えた。
     入る勇気はないし、カメラもためらわれる。後ろ髪を引かれながら立ち去ることにした。

     柱の陰でマップを眺めて行き先を検討していたら、怪しい男がまとわってくるではないか。
     これはマズいと少し離れた公園に移動し、ベンチに腰掛けて夕食先を決めた。
     ガイドブックにも出ているレヴィントラ・シー・ホースは3Bでちょっともどれば近そうだ。

     18:00過ぎに入店。
     きのこスープ、ニシン(小魚)の唐揚げに白ワインWを注文した。日本語メニューがあったが、オーダーには英語メニューが必要だ。
     スープは濃厚でこれだけでおなかが膨れる。ニシンは20匹くらいが山積みで、マッシュポテトとビーツもてんこ盛りだ。
     半分は残した。33.1ユーロ。チップも置いた。
     この時間は昨日のレストランと一緒でビールを飲みにくる地元の人がたくさんいた。流行っている店だ。

     また3Bを利用してマーケット広場へもどった。
     19:00をまわると露天もすっかり店じまいで掃除の大型車が忙しそうだ。
     アイスクリームを買い、なめながら歩いていた。どうもまわりがキーキーとうるさい。
     なんと一瞬でアイスクリームを取られてしまった。窃盗犯はかもめだ!
     まだ5センチくらい残っていた。当然クリームもたくさんある。
     どうりでヘルシンキのかもめは太っているわけだ。

     ホテルの部屋は室温23.5℃と昨日より低い。
     レセプションに電話してエアコンを切ってくれと頼んだところ、ヒーターを持っていかせる、との返事。
     へ? しばらくすると、ルーム係がほんとにヒーターを持ってきた。この部屋だけの調節はできないらしい。


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