バルト三国と北欧二都 I 2010

7/10(土)  リエパーヤでタイムスリップ

     6:00過ぎに起床。りんごとアイスクリームで朝食。
     7:30チェックアウト。またもめるのもめんどうなので、朝食はもらわないことにした。

     カートを引いてバスターミナルへ。
     リーガ行のバスは大型でカートも荷物室へ収納だ。
     リエパーヤを経由するリーガ行は1日1便なので、もっと混むかしらと思ったら10数人の乗客だった。
     次のパランガからも少なく、隣国同士の行き来があまりないみたいだ。マイカーもあるしね。
     8:35にクライペダ発のバスは10:15ころリエパーヤに到着した。


クライペダ発リーガ行のバス                  リエパーヤの駅舎

     どうも国鉄駅前がバスの発着所になっている。建物はないし、ポールも何もない。
     国鉄駅舎は立派で前の歩道などをを工事中だ。まわりには民家があるだけで店舗はない。
     トラムの姿を見かけて停留所も見つけた。切符を買うところは?
     通りすがりのおじさんに街の中心やトラムについて聞いた。切符は車内で買えるという。
     だが、すぐに来たトラムの運転手のおばさんは私の5Ls札を受け付けない。他の人はみな小銭で支払っていた。
     小窓からなんどお願いしても、ダメダメ!と怒って言うばかり・・・。
     トラムは発車し、結局私は無賃乗車となったのだ。払う意志はあるので、ずっと5Ls札ヒラつかせていた。
     これではクライペダでの不利な両替が意味ないじゃん!


バラ広場                         ホテル・リーヴァ

     バラ広場あたりで下車。
     まずは今夜の宿を決めたい。今回唯一のウォークインなのだ。
     チェックしていた目の前のホテル・リーヴァに入ってみた。立地がいいし部屋数も多いので週末でもよいかと。
     エコノミーシングル(バス付朝食付)が16Lsというので即決した。クレカ払い。3★で2569円は安い!
     入室は14:00からいうことで、カートだけ預かってもらった。

     まずは、カフェでコーヒーを頼み、5Ls札をくずした。
     インフォメーションでカロスタ地区の海の大聖堂への行き方を聞いた。マップももらう。
     マップにはバス路線が記入されていたが、じっさいはちがう道を走った。
     ホテル・リーヴァすぐ北のバス停から3番のミニバスに乗った。0.4Ls。

     バスはまっすぐ走り、橋を渡ったので、この辺かしらとマップを見ていたら、後席のお兄さんがカロスタだよ、と教えてくれた。親切!
     団地の棟がたくさん並んでいる。病気みたいな猫がいた。
     海の大聖堂の位置がわからないので、地元の人に尋ねてようやくたどりついた。
     金ぴかクーポラに壁の色といい光っている。すばらしい!
     中はまたしても礼拝中だったので、入口のガラス越しに拝見する。
     鮮やかな緑のケサを着た牧師、信者は女性が多いがスカーフ必被なのね。
     広い堂内は宗教画も多く飾られ、ほんとうにデコラティブだ。近くで見たいなー。
     東側から写真を撮る。




リエパーヤ・カロスタ地区 海の大聖堂

     東側には廃墟になった館が木々に隠れていた。昔はさぞ瀟洒なヴィラ、と想像させる風景だった。
     ソ連時代は高級官僚が住んだのだろうか?
     一方の公団住宅は貧しげな感じだが、人の気配がある。修繕をしないのか荒れているが、洗濯物も見えるし音楽も聴こえる。


もったいない洒落た館                  集合住宅がたくさん


軍港刑務所

     軍港刑務所だったと思われる一角もチラとのぞき、1番のミニバスで中心街へもどった。

     13:00前にバラ広場に面したBarons Bunbier'sの外席へ。
     ビール(小)とポークソテー、エスプレッソで5.75Ls。みんな口に合って美味しかった。エスプレッソは水付でありがたかった。924円。
     カードで支払い、0.25Lsをチップに置いてきた。

     午後は、まず聖アンナ教会へ。結婚式の直前で祭壇には近づけずに残念。
     市場はとてもにぎわっていた。屋外と屋内もあり活気がある。
     聖ヨセフ大聖堂は堂々とした建物。
     Graudu通りを歩いてアールヌーボー建築を見学する。修復されていない分、リアリティあるわ。あの時代の繁栄が目に浮かぶ。


Graudu通りのアールヌーボー建築


木造の趣きある家々

     15:00ホテルに入り部屋をもらった。
     シャワールームの洗面台がちょっと小さいくらいが難。室内は機能的で私には十分だ。
     白木のデスク・ヘッド・荷台でロッキングチェアがうれしい。

     16:20外出。
     聖三位一体教会は外観もそうだが、内部も木製で質素な感じだ。
     金箔は使っているが、ペールグレーの椅子がずらりと並んで・・・。

     運河沿い遊歩道ではステージが組まれていた。民族衣装のおばさんたちが踊っていた。夏祭り?

     ユーラス通りを海方向へ歩いた。このあたりもなかなか風情のある建物が多い。
     見逃しそうになって、リエパーヤ博物館へ。3Lsを寄付。
     中央の吹抜け階段は重厚な感じ。
     Mikelis Pankoks1894〜1983という彫刻家の作品やアトリエ再現があった。


リエパーヤ博物館入口                      リエパーヤの海岸

     西へ歩くとバルト海へ出た。海水浴場だ。
     帰る人もいるがこれから泳ぐという人たちも多かった。もう18:00をまわっている。日本では考えられない。
     それに年配の人の多いこと。杖をついて1人で来た女性にビックリ。
     もちろん子供づれの家族や若者のグループもいるが。
     海岸は広く砂浜も奥行きがあり、どこででも甲羅干しができる。安上がりのレジャーだ。
     見物人の私は紫外線に勝てなくて、10分で退散だ。
     この海岸近くの一帯も年代ものの美しい住宅がたくさんあった。木製の建築物はきれいで味わいがある。
     昔は華やかなリゾート地だったろうと想像された。

     帰りはPeldu通りをもどってきた。
     Barons Bunbier's隣りのスタンドでケバブと紅茶を購入。1.85Lsして夕食とする。


←7/9へ              スケジュールへ             7/11へ→               ホームへ