バルト三国旅行計画

     2010年夏の旅行先をドロミテとバルト三国で検討していた。航空券やホテルの関係でバルト三国に決定。
     ついでに2008年にツアーで訪れた北欧ストックホルムヘルシンキにも立ち寄ることにした。

◆ 航空券
     名古屋・ストックホルム往復のフィンランド航空(7月発)が10万円以下だったので、2月に購入。
     さらに、ヘルシンキ→ヴィリニュス片道が80ユーロで即発券依頼した。総計で約133000円

◆ ホテル
     オクトパス、Booking.comで予約。1泊(シングル・シャワー朝食付)で2700円〜65ユーロといったところ。
     10日目は旅程が決まっていないのでホテルも未定。
          2月末に予約したが、それ以来円高ユーロ安がどんどん進み、4〜6月と何度か予約の取り直し。
          またホテル名が変わったところもあり、バウチャーのプリントをし直したりと、油断できない。

【スケジュール】
   名古屋→(ヘルシンキ)→ストックホルム3泊→(ヘルシンキ)→ヴィリニュス3泊→カウナス1泊→クライペダ2泊→未定1泊→リーガ3泊→ツェースィス1泊→タルトゥ1泊→タリン3泊→ヘルシンキ2泊→名古屋
   という20泊22日。
   未定1泊はシャウレイ、リエパーヤ、クルディーガで検討中。クライペダ発のバスのスケジュールにもよるので、現地決定になるかも。
   リトアニア、ラトヴィア、エストニア内の移動はほとんどバスになるが、ラトヴィアでは電車も利用できるらしい。

ガイドブックは昨年末に歩き方「バルトの国々2009〜2010年版」を購入してあったので、それが中心になる。
   ストックホルムとヘルシンキは、市内の美術館巡りに終わると思うので、ガイドブックは無しで行こうか。

トラブル発生!
    4月中旬にアイスランドの火山噴煙でヨーロッパ線は大混乱。フィンランド航空も約1週間飛ばなかった。
    噴火は続いているので、今後もフライトキャンセルなど影響はあるかもしれないらしい。
    自然が相手なので予測はできないし、返金不可のホテルも予約済みなので、中止は考えていない。

旅行のための読書
    「物語 バルト三国の歴史」          志摩園子著 中公新書
    「リトアニア 小国はいかに生き抜いたか」 畑中幸子著 NHKブックス

■ 海外旅行傷害保険について
     リトアニアとラトヴィアは加入が義務付けられている。とりあえずは、クレジットカード付帯保険を利用したい。
     カード会社と保険会社に連絡をして英文の確認書を作成送付依頼した。

■ 通貨について
     ユーロを多めに持っていく。(2010年5月下旬に116円ちょっとで購入)
     リトアニアリタス、ラトヴィアラッツ、エストニアクローンについては、現地でキャッシングかユーロからの両替。
     スウェーデンクローネはセントレアで両替、もしくは現地でキャッシング。

♪仮の行動予定♪
      1日目  名古屋からヘルシンキ経由でストックホルムへ
      2日目  ドロットニングホルム宮殿観光
      3日目  ストックホルムの美術館巡り
      4日目  ヘルシンキ経由でヴィリニュスへ
      5日目  ヴィリニュス市内観光
      6日目  トラカイへ日帰り
      7日目  カウナスへ移動し観光
      8日目  クライペダへ移動し観光
      9日目  ニダの砂丘観光
     10日目  @バスでリエパーヤへ移動
            A電車でシャウレイへ移動し、十字架の丘観光
     11日目  午後にリーガへ 市内観光
     12日目  ユールマラ観光 あるいはクルディーガへ日帰り
     13日目  ルンダーレ宮殿へ日帰り
     14日目  スィグルダへ寄り、ツェースィスへ
     15日目  @電車でヴァルガへ バスでタルトゥへ
            Aバスでヴァルミエラ経由ヴァルカ バスでタルトゥへ
     16日目  タルトゥ観光後タリンへ
     17日目  タリン市内観光
     18日目  ハープサルあるいはラクヴェレへ日帰り
     19日目  フェリーか高速船でヘルシンキへ
     20日目  スオメンリンナ島など
     21日目  ヘルシンキの美術館見学後、空港へ
     22日目  名古屋へもどる

     以上は少し欲張った計画で、十字架の丘とルンダーレ宮殿は無理かもしれない。
     団体ツアーであれば楽勝の観光場所なのだが、個人旅行では交通の便がもひとつだ。天候も気になる。
     あまり遠出をせずに首都の美術館でゆっくりするのもよいかも。

準備

     7月にあと数日、リトアニアでは天然ガス輸入が危うくなったり(解決した?)、ラトヴィアでは予定の国鉄に工事かとの情報。
     現地に行ってみないとわからないことが多い。

  ■ 荷物  今回も移動が多い個人旅行なので、例によってキャリーカート+リュック+ショルダーバッグの3点セットだ。
          行きはヘルシンキでの乗り継ぎ時間が50分と短い。で、カートも機内持ち込みにしたかった。
          だが8kgの重量はよいとしても、液体物を10種類にはおさめきれない。結局預けるしかなさそうだ。
  ■ いつものように、念のために書類をコピーする。といっても航空券はEチケットなので余分にプリントすればよし。
     オクトパスもお客様控えが出るようになった。Booking.comの金額欄のコピーは手元に置きたい。
     自家製の日程表や天気予報(ストックホルムとヴィリニュス)もプリントアウト。

     バルト三国はガイドブック頼りの旅になりそうだ。マイペースで楽しみたい♪

※  7・22(木)午前に無事に帰国したはよいが、まあ名古屋の暑いこと!
   バルト三国、特にリーガは連日の32℃で酷暑だったが、それでも日本よりはマシだ。湿度が違う。
   リトアニアは日程が悪い上、チュルリョーニス美術館が閉まっていたこともあり、不満の残る旅だった。ニダはよかったが。
   ラトヴィアはリエパーヤやユールマラなどロシア(ソ連)の面影いっぱいでノスタルジー満載の印象。
   エストニアはほとんどタリンのみだ。観光客でごったがえす時季だった。
   ストックホルムはドロットニングホルム宮殿その他美術館もまあ満足。レートもずいぶん有利だった。
   ヘルシンキはスオメンリンナ要塞がなかなかよくて、アテネウムも満足できた。
   しかしほんとうに耐暑旅行だったわ。

旅行費用        326415円 (20泊22日間)

     航空券 97000円 諸経費24300円
           80ユーロプラス諸経費で計11600円      総計 132900円

     名古屋で   2415円

宿泊 食費 交通費 観光費 土産 荷物預け トイレ チップ
リトアニア 24553円(6泊) 7397円 4131円 1803円 938円 97円 209円 39128円
ラトヴィア 18876円(5泊) 7241円 3042円 3034円 835円 33円 123円 33184円
エストニア 15206円(4泊) 8307円 6211円 2738円 253円 84円 32799円
ストックホルム 23235円(3泊) 5694円 5791円 6162円 2991円 43873円
ヘルシンキ 16516円(2泊) 15430円 2336円 3248円 3774円 348円 464円 42116円
98386円(20泊) 44069円 21511円 16985円 8791円 445円 326円 587円 191100円

 現金のレート    
     リトアニアリタス ILt=32.2円、 ラトヴィアラッツ 1Ls=164円、 エストニアクローン 1EEK=7.3円
     スウェーデンクローネ 1SEK=13.71円、 フィンランドユーロ 1ユーロ=116円     で計算
 
     昨今のユーロ安に助けられて、22日で326415円というリーズナブルな旅行費用だった。
     物価の高い北欧でも2年前よりはありがたいレートだ。
     バルト三国に限ると16日間で24万円強ですんでいる結果だ。

感想

     航空機はフィンランド航空を利用した。50分の乗り継ぎも不安なく搭乗できた。
     サービスはまあまあかな。ビールとワインはフリーだし。

 ■ ホテル

宿泊地 ホテル名 泊数 形態(朝食付) 1泊の料金 エアコン 評価
ヴィリニュス Ecotel Vilnius 3泊 ダブル・バスタブ 2700円
カウナス Kaunas 1泊 ダブル・シャワー 6200円 有り
クライペダ Amberton Klaipeda 2泊 ツイン・シャワー 5126円
リエパーヤ Liva 1泊 シングル・シャワー 2569円
リーガ Irina 3泊 シングル・シャワー 3600円
ツェースィス Klonna Cesis 1泊 シングル・バスタブ 5507円
タルトゥ Tartu 1泊 シングル・シャワー 4406円 有り
タリン Metropol 3泊 ダブル・シャワー 3600円
ストックホルム Riddargaten 3泊 シングル・シャワー 7745円 ×
ヘルシンキ Scadic Grand Marina 2泊 シングル・シャワー 8258円 有り

     今回のホテルはほんとうにおトクに泊れたと思う。
     特にEcotel Vilnius,Livaはバス付朝食付で2000円台という、いいの?という値段。内容も悪くなかった。
     Amberton Klaipedaはレセプションの手違いがあって不快だったが、その他のホテルはみな感じよかった。
     ヘルシンキは室内にアイロン完備、寒いと電話したらヒーターを届けてくれた。 
     洗面台の排水栓がないホテルが多かった。あったのはKaunas,Metropol,Scandic Grand Marinaだけ。

 ■ 食事
     バルト三国、とくにリトアニア、ラトヴィアはレストランが安い。
     リトアニアではサービスありで、飲物もとって700円くらいと、感動的プライス! 味も口に合った。
     高級店には行っていないが、それなりに郷土料理も楽しめたと思う。
     唯一心残りは、ラトヴィアでバルサムを飲み忘れたこと。
     スーパーの惣菜も癖がなくて食べやすい味だった。

 ■ 観光
     ほぼ予定はこなせたが、シャウレイ、クルディーガ、スィグルダ、ラクヴェレは残念だった。
     予定外の暑さで体力が消耗していたし、個人旅行では限界があった。
     次回の課題  カウナスの国立チュルリョーニス美術館リベンジ
               エストニアはムフ島などの島々へ行きたい

   ※ ストックホルムカードについて
          今回は2日間(48h)有効のカード525SEKを利用した。6162円。
          観光場所 7/2 ドロットニングホルム宮殿80SEK、中国の城70SEK、宮廷劇場60SEK
                    ティールスカ・ギャラリー60SEK、ヴァーサ号博物館110SEK、北方民族博物館80SEK
                 7/3 大聖堂40SEK、王宮博物館90SEK、国立美術館100SEK、
                    プリンス・エウシェン美術館95SEK、現代美術館80SEK
          交通 48hで地下鉄5回、バス10回の乗車。
      観光で865SEK、交通で200SEK(トラベルカード3日間を購入したとして)でトータル1065SEKの利用。
      十分元が取れた結果となった。

 ■ 通貨
     スウェーデンクローネ セントレアで両替
     リトアニアリタス    ヴィリニュス空港でキャッシング
     ラトヴィアラッツ    クライペダの銀行でユーロから両替
                  リーガのATMでキャッシング
     エストニアクローン  ヴァルガのスーパーATMでキャッシング
     フィンランドユーロ   日本で両替

 ■ その他
     ヴィリニュスの夜明けの門、各地のロシア系教会では礼拝中のことが多く、信者の熱心さを感じた。
     スーパーや個人商店でも営業時間が長くて助かった。
     持って行って役立ったものは、LEDライト、虫刺されの薬、温湿布

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