台湾北部めぐり2010 GH
3/15(月) 総統府見学と大渓散策
今日のTV予報は22〜24℃で、曇りのち雨。だが8:30の時点ではけっこう晴れててそういう気配はない。
朝食はお粥とマントウ、おかずも10種類以上あり味付けもよい。きゅうり漬けや野菜の炒め物などが美味。
8:50出かける。徒歩5分で総統府だ。当然だが警備は厳重だ。
見学は博愛路の門からで、少し並び、パスポート検査やロッカーへリュックを入れたり、金属検査など。
並んでいる人はほとんど日本人だった。ガイド付の見学で自由行動は許されない。
ツアー参加者はどんどん増えて20名もいただろうか。
ガイド氏は84歳の老台北だった。
17歳で志願兵となりビルマ戦線に従軍。生還したが、ニニ八事件で拷問も受けて死の一歩手前まで。
という壮絶な人生!(弟さんは銃殺されたとのこと)
台湾の現代史を絵に描いたような方だった。
「あの戦争は侵略戦争ではなくて、無理やりそうせざるをえなかった云々」など自論を展開された。
それには異論もあったが、体験者の発言は重く、反論する力も私にはなかった。
日本語の案内パンフレットも配られ、よくわかる説明になっていた。総統府建物自体の説明に始まった。
台湾の歴史、清・日本・中華民国etcが年表や写真パネルで展示されている。
歴代の総督の部屋では、台湾に骨を埋めてと遺言されて実行された総督の感動秘話を拝聴した。
老ガイドの体験が重いので説明はどうしてもその方向へ行ってしまった。
1930年の出来事や蒋介石の功罪などは飛んだ。白色テロの時代にトラウマがあるのは無理もない。
9:15に始まったツアーは10:50くらいまでかかった。長いガイドツアーだ。
引率されたきたらしい10代の女子たちは、途中から背を向けて庭先にしゃがんでいた。失礼だね。
だが最後に一緒に写真を撮るとは、どうした神経だろう?
総統府の見学ツアーはとても印象深い、貴重な体験だった。
この老台北はニニ八紀念館にも居られるとのこと。(名前を聞き忘れた)お元気で!
台北駅へ歩き、11:24の区間電車に乗り、樹林行だったので次の電車に乗り、12:10ころ桃園に着いた。44元。
大渓行のバス乗場を探すのに一苦労だった。駅の反対側の少し歩いたところに桃園客運のターミナルがあった。
12:40の大渓行バスに乗りえんえんと市街地を走り、40分以上かかって大渓に到着した。
大渓は地図がないので困る。
が、バスターミナルのすぐ前にすでにレトロなバロック風情の建物が目に入った。
そのすぐ右からが中山老街のようだ。
「蘭室」は赤い色が目立つ。
ファサードはそれぞれ個性的で、往時は裕福な人たちの住まいだったようだ。
ただあまり手を入れてないようで、廃墟になっている大きい建物もあった。
観光化されていないだけ趣深いとも言えるかも。
中山路老街のバロック建築
通りのつきあたりに廟があり、その左には蒋介石の記念館やレリーフがあった。
ここにシティマップの大きなパネルがあったので参考にした。
川沿いは公園になっていて緑が豊かだ。くつろぐ人々の姿もチラホラ。
幅の広い川には橋の姿が雄大だ。川底の石が芸術的な模様をつくっている。
教会の向こうに和平路老街があった。ここは観光客の姿も多かった。(三峡ほどではない)
和平路老街は建物の1Fに土産物屋や小吃店が並んでいる。中山路と比べて中国色が強いそうだ。
間口が狭くて軒数が多い感じがした。屋号の彫刻や屋根の連なりは被写体としてよろしいね。
和平路へ
和平路老街
武徳殿やレトロな役場は場所がわからない。
空は曇ってくるし、メモしてきた食堂もわからない。下調べが甘かったかしら。
それでも違う道を歩くと、萬里香豆干本舗を発見できた。豆腐乳の普通タイプ25元と甘いタイプ60元を購入。
屋台でカステラ菓子30元、コンビニでジュース15元を買って昼食がわりにした。
バスターミナルへもどって14:50に乗った。
これがノロノロ運転で桃園まで50分くらいかかった。
16:01の区間電車で台北へもどった。混雑。
17:00すぎにはホテルにもどってちょっと一息。ああ、明日はもう帰るのか、早いな・・。
18:00再び外出。MRTで忠孝敦化下車。歩いて南東へすぐの度小月へ。
今回行けなかった台南名物の台北店だ。ここで〆くくり。
担仔麺(湯)と蝦揚巻と青菜炒めとビールで330元。
担仔麺(湯)はさすがに名物だけあってあっさりと味わい深い美味だった。
蝦揚巻もビールにぴったり、サクサクで美味。
少し歩いて騒豆花を探し出し、入店。10人も入ればいっぱいの小さい店だ
草苺豆花80元。甘さ控えめで大豆の味もし、おいしかった。
店内がなんとも手作り風というか民家ぽいところが落ち着くわ。こっそり寄り道したくなる店だ。
ひそひそ話しのカップルがいて、日本人・西欧人の青年2人が入ってきた。(日本語での会話だった!)
今日は後半曇りだったが雨が降らなくてよかった。(だが、22:00くらいには雨風が出てきた)
総統府では貴重な話が聞けたし、大渓の町並みも見学できた。萬里香の豆腐乳も購入できたし。
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3/16(火) 早朝に帰国へ
4:00前に起き、コーヒーで目を覚ます。
4:35チェックアウト。台北駅の国光バス東駅乗場が再開していた。
125元でチケット購入。停車している桃園空港行きに拾われ、4:50には車内の人となった。
今朝はまた昨夜のミニ嵐に引き続き、時おり小雨が吹きつける小寒い朝だ。乗客は10人くらいか。
5:35には第二ターミナルに到着。3Fの出国フロアへ。すぐにチェックインした。
5:45には出国するが、レストランはまだ準備中だ。
免税店はすでに開店していて、化粧品を購入し、昨秋物色したスポーツ店でリュック(小)も購入した。
最近あまり買物をしないのだが、今回は珍しく獲物があり、たまにはよい。
本場流へ入って、蒸し餃子120元とサンラータン65元で朝食だ。空港内の食堂なのでそれなりの味。
8:00発のエバー航空セントレア行きは定刻に離陸した。乗客は昨春・昨秋より多い印象だ。
オムレツなどの朝食が出た。
多少の揺れはあったが、11:30ころ無事に中部国際空港に着陸した。
航空券など 23690円
(航空券15000円、サーチャジなど3600円、空港使用料2500円、台湾出入国税910円、手数料1680円)
名古屋で 2415円 (名鉄など)
宿泊費 | 食費 | 交通費 | 観光費 | 土産 | 荷物預け | 計 |
32560円 | 8858円 | 7091円 | 2052円 | 6512円 | 239円 | 57312円 |
▼ ホテル 1元=2.85円で計算
宿泊地 | ホテル名 | 泊数 | 形態 | 1泊料金 | 評価 |
台中 | 名師大飯店 (Good Ground) |
2泊 | ダブル・バスタブ・朝食 | 3800円 | 〇 |
苗栗 | 華王大旅社 | 1泊 | ダブル・バスタブ | (700元)1995円 | △ |
台北 | 大欣大飯店 | 1泊 | ダブル・バスタブ・朝食 | 5332円 | 〇 |
礁渓温泉 | 礁渓温泉旅館 | 1泊 | ダブル・温泉付 | (1200元)3420円 | 〇 |
台北 | 帝后大飯店 | 1泊 | ダブル・シャワー・朝食 | 5213円 | ◎ |
台北 | 城美大飯店 | 2泊 | シングル・バスタブ・朝食 | 4500円 | 〇 |
8泊で計32560円と安く上がった。1泊平均4070円で内容もまずまずだった。
台中名師大飯店はよい部屋にしてくれ、素泊まり条件だったが朝食を付いて満足。好感のもてる応対。
苗栗の華王大旅社は駅のすぐ近く。天候不順だと厳しいかも。安いので文句はない。
台北の大欣大飯店はロケーションも部屋もよい。ただ1600元の予約で税込み1830元とは?
チェックイン時に明細を聞くと、1630元に10%加算とのこと。(これだと1793元だ)
抗議するほどの金額ではないが、どうもスッキリしないので、今後このホテルは使わない。
礁渓温泉旅館は駅から10分歩く。大きな浴室の大きな湯船には温泉が!部屋も明るい。
台北の帝后大飯店は駅から10分かかる。部屋はとても広く、リビングセットもあり満足。
台北の城美大飯店は2度目の宿泊。早朝出発のため選んだ。朝食は一番よい。シャワーカーテンは臭い。
▼ 食事 9日間で8858円とは、ほんとに安いわ。1日平均984円だ!!
豪華な食事はしていないが、小籠包とか豚足など自分では絶対につくれないものを食した。
スイーツも、(店を)調べていったり現地飛込みしたりだが、ハズレはなくて全て美味しかった。
▼ 観光 今回は急きょ南部を北部に変更したが、それなりに街歩きを楽しめたと思う。
それほど歴史があるわけではないが、懐かしい感じのする家並みやレトロな建物を見学した。
(内湾、新竹、板橋となかなかおもしろかった)
九族文化村は雨の中を強行した。ここは天気のよい日に行くべきところだった。大雨の戸外観光は無謀だと反省。
礁渓温泉はにぎわっている温泉地でよかった。他の温泉地にも行きたくなった。
【台湾北部3月の気候について】
2009年はずっと雨だったが、2010年は9日中で雨は2日だった。だが、風が強くて低温の日も数日あった。
ダウンジャケットを着ている人も多かった。自分はフィールドジャケットにフリースで対応した。
次回は南部、あるいは(数年先になると思うが)阿里山へも行きたい。
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