台湾北部めぐり2010 B
3/10(水) 念願の霧社 苗栗
TVの天気予報によると、新竹あたりは最高気温が13℃といがいと低めだ。
台中は最高で17℃くらいになるようだが、最低は8℃なので朝は肌寒く感じる。
7:30にレセプションへ行くと、今朝はこの奥で朝食だと言われた。日によって場所がちがう。
8:30チェックアウト。名師大飯店(Good Ground)は値段のわりにはよいホテルだった。
カートを引いて青草街を通る。おじさんたちに挨拶。
青草街に出会えただけで台中に滞在してよかったと思う。
台中駅の行李房でカートを預けた。17元ととても安い。(ロッカーもあったが)
駅前のバスターミナルで埔里へのチケット購入。125元。
9:00には乗り、客もちらほらいる。
昨日と同じ6号線を走り、55分くらいで埔里へ着いた。タイミングよく10:05の霧社方面行きのバスがあった。
埔里の南投客運の切符売場
すばやくトイレもすませてバスに乗り込むと、台中から同じバスだった台湾人の夫婦に日本語で話しかけられた。
温泉に行くというから廬山温泉だろう。
このバスはとてもローカルだ。
どんどん山の中に入っていく。1930年にはこんな山深いところにも日本は軍隊を入れたのだ。
50分で霧社に到着。夫婦が教えてくれて感謝だ。
霧社のことは以前から記憶の底深くにあり、本を読んだりで、いつかは訪れたい場所だった。ようやくだわ。
まずは徳龍宮へ。赤い鳥居は色鮮やかでドキっとする。この階段も歴史の証人か。
本殿は新しくて、脇からは霧社の町並みや碧湖が眺められた。
かつての神社鳥居 霧社 徳龍宮 碧湖の眺め
引き返してモーナルーダオの像がある公園へ向かった。
モーナルーダオの墓や銅像の右には霧社山胞抗日義紀念碑があり、原住民の憤りが表現されているのを感じた。
烏山頭水庫が完成した同じ1930年、場所もそれほど離れていないところで、全く隔たった史実がある。
旧日本の支配制度のちがい、といえばそれまでかもしれない。
だが霧社を管轄した警察官、ダム建設を指導した技官の個人的資質の差、だけでは語れないと思う。
事件発生の公学校跡だという電力電源保護センターの前へ行ってみた。当然だがまったく跡形もない。
石門と霧社山胞抗起義紀念碑
モーナルーダオの像と墓 霧社事件発生のかつての公学校があった場所
霧社のバス停付近
12:00のバスがあると見たが、すでに停車しているバスがあり、11:50に発車した。牧場から来たみたい。
12:30には埔里へもどった。昼食にしよう。
裏道(たぶん南昌街)へ入って、セルフの食堂連豊小吃を見つけ入店。惣菜が20種くらいあった。
てきとうに盛り付け、ごはんとワカメスープも付いてなんと40元だ。(約114円!)
薄味でみんな美味しくて完食した。テイクアウトの客も多くて繁盛していた。
角のスイーツ店多福豆花で珍珠豆花25元を食べた。まあまあ。
13:15くらいのバスで台中へもどる。この南投客運のバスもクーラーを入れていた。低温注意報が出ているというのに!
冷え切って14:10ころ台中に到着。台中は15℃以下の体感温度だ。寒いわ。
駅で14:22の電車があるのを確認し、急いでカートを受け出し、窓口で苗栗までの自強号121元のチケット購入。
15:00すぎには苗栗に着いた。風が強い。
苗栗駅
さて、宿探しだ。ガイドブックに載っていて一番近い華王大旅社へ入ってみた。自動ドアが故障しているし暗い感じ。
受付の女性は中国語のみで、奥で休んでいたらしい年配女性を呼んできた。(日本語が少し通じる)
部屋を3つ見せてもらい、700元(約1995円)のダブルに決めた。
800元の広いツインもあったが、今日のように低温で強風の日はきびしいかも、との判断。
猫狸山公園について聞いてみたが、わからない風だった。
苗栗 華王大旅社
苗栗も寒風が吹き荒れているが、外出。
まずは、鉄路車両文物展示館へ。鉄子ではないのでざっと見学。
猫狸山公園をさがしてそれらしい方向へ歩いた。ここはその名前に魅かれて行ってみたくなっただけ。
プリントしてきた地図はとてもアバウトで道路名もよくわからない。工事でとぎれているところもあり、苦労した。
1h近く歩きいいかげん疲れてあきらめようかとしたところ、下校中の女子高生をつかまえて聞いてみた。
英語で質問したが、中国語での返答だった。すぐ近くの階段を上がったあたりらしい。
なんとかたどりついたが、まあなんということはない。整備中で、足元も敷石を貼っている途中だった。
ナントカ先生の像もあった。
苗栗(ミャウリー) 猫狸山公園
ちがう道を引き返し、パン屋で明朝用を購入。2個で45元。
この至公路あたりで夕食場所決めるべきだったが、駅までもどってきてしまった。
駅付近にはレストランがあまりなくて、最終的にロータリーに面した小さい店に入った。
ほとんどのメニューが売り切れていて、焼きうどん(具はもやしだけ)と鍋底から掻き出した味噌汁で夕食だ。
35元(100円弱)というチーププライスだが、寂しいディナーでした。
華王大旅社へもどる。エアコンは冷房しか入らないし、ドアの隙間から風が入る。ティッシュをつめて悪戦苦闘だ。
熱いお湯が出るだけマシだった。
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