春花韓国D 2009

4/4(土) 木浦の試練

  6:00起床。当初は晋州にもう1泊して十里桜の道を検討していた。花開〜双渓寺にロマンチックは桜並木があるらしい。
  だが、バスで行くとすると下車場所がわからないし、タクシーでも不安。ハングルができないと自力では難しい。
  で悩んだ末に、今日は光州経由で木浦へ行くことにした。
  スティックコーヒー、玉子野菜サンド、豆入りヨーグルトで朝食。
  7:30にはチェックアウトした。ロッテモーテルはそう広くはないが快適だった。

  市外バスターミナルからタクシーに乗り、晋州高速バスターミナルへ。7:40には着いて、2800W。
  光州へは8:30のバスがあり、9300Wだった。(その次は10:00)
  高速BTは新しくてきれいだ。ソウルへはさすがに便数が多くて、1hに3便ある。光州へは1日9便。
  外は晴れだ。ああ、十里桜に未練が・・・・。

  8:30のバスは快適に飛ばし、10:17には光州バスターミナルに着いた。意外と早い。
  窓口で光州→木浦のチケット5300Wを買い、33番乗場へ。なんと長蛇の列!
  10:30と思われるバスを見送り、1台後のバスを待つ。私の後ろにも長い行列ができている。
  10:50のところ10:45には発車し、満員だ。なんだってこんなに木浦へ行く人が多いのだろう?

  高速道路も新しいみたいで、飛ばして1hかからないくらいで木浦のバスターミナルへ着いた。
  すぐにタクシー乗場へ。ホテル名を告げるが、運転手は返事もしない。感じ悪。
  しばらく走って着いたらしいので、4600Wを支払い下りた。
  ところが、このホテルは廃業していた。入口は太い鎖で閉じられている!
  3年前のガイドブックをうのみにした私が悪いのだが、そういえば木浦市のHPにこのホテル名がなかったのだ。

  駅近くの旅館はあまりすすめられない、とガイドブックにはある。でも離れたところは不便だ。
  で、駅方向へ歩いててきとうな旅館へ入ってみた。食堂の2Fだ。
  チムデッパンを見せてもらうと、浴室もあるしまあそう悪くない印象だった。20000Wだというので即決した。
  おばさんは愛想がよいし、おじさんは日本語堪能だ。トンサンジャン(かな?)
  冷蔵庫がないが、1泊だしよしとしよう。


木浦の旅館 トンサンジャン

  木浦駅へ行き、明朝のソウル・龍山行きのKTXのチケットを購入。
  窓口は英語が上手い感じのよい女性だった。VISAカードで43300W。
  構内の観光案内所でマップをもらった。ガイドブックに載っている蛸料理店の場所も教えてもらう。

  で、その蛸料理店に行ったところ、数組が待っていた。
  だが回転がよさそうなので待つことにした。私の番になり、レジにいたおじさんに1人だと言うと、すごい剣幕でまくしたてられた。
  確かに1時過ぎで混む時間帯なのだろう。私の後ろにも数組待つグループがいた。
  ハングルで何を言っているかはわからないのだが、拒否されていることは確かだ。周りの人たちは同情的な目線をしていたし。
  まあ他に食堂がないわけではないし、あの対応で耐えるほどお人よしでもない。
  流行っている店かもしれないが、客に対する態度はサイテー!

  で、同じ通りの角地にある店に入った。てきとうに注文。
  鶏肉ともやしのチゲだった。ご飯はおこわだった。けっこう美味。
  おかず類も美味しかったし、シッケも出してくれた。6000Wで満足だ。

  マップを見るのだが、どうもカンが冴えなくて儒達山へ上がってしまった。
  道行く人もなぜかこの方向へ行く。
  楽隊を先頭に行列がやってきた。もしかしてレンギョウ祭りのイベントかもしれない。黄色の花が咲き誇っている。


儒達山 レンギョウ祭り

  頂上らしいところへ行き、銅像の写真も撮った。
  観光案内所があったので木浦文化院の場所を聞いた。旧日本領事館だ。
  
  すんなり木浦文化院にたどりついたが、なんと修復中だ。
  内部はがらんどう。でも暖炉や鏡やドアノブはそのままなので写真を撮った。レトロだわ。
  思ったよりこじんまりした建物で、威厳は感じなかった。庭の桜がきれい。
  例の本、鄭銀淑著「韓国の昭和を歩く」によると、この建物は絶好のロケーションだとのこと。
  また木浦の町並み、韓国人と日本人の住んだ場所についてもとっても納得の現実だった。
  ペンキを塗ったりでおじさんたちは熱心に仕事していた。


木浦文化院(旧日本領事館)

  次は近くの木浦近代歴史館へ。旧東洋拓殖。
  女子中学生たちがたくさん見学をし、レポートを書いていた。写真パネルがたくさん展示されている。
  1Fは港の風景や木浦の昔の街の写真なのだが、2Fがエグい。
  残虐写真のオンパレード。正視できない酷さ。
  現実にあったことだからリアルに受けとめなければならないが、10代初めの女子が目にした影響は・・・。
  説明文も感情が入っている。

  あたりの日本民家の写真を撮りながらぶらつく。
  イ・フンドン庭園は門の間から写真だけ撮った。プライベート・ガーデンで公開はされていない。
  例の本のとおり、ほんとうにたくさんの日本人が住んでいたことを実感させる町並みだ。






李庭園遠望                        木浦内港

  港近くの商店はとても寂れた様子だ。
  いったん旅館へもどった。

  18:30再び外出。といっても下の食堂へ入った。
  他の人が食べているものが美味しそうだったので頼んだ。
  ところが骨付きの魚だと思っていたら、なんと獣系の固い肉だった。失敗
  おかず類はよかった。新たに来た客も何人かこれを頼んでいたので、この店のウリなのね。6000W。

  ルミナリエとかいう電飾を撮り、ファッションショーを遠くから眺めた。夜市みたいな屋台がたくさん出ている。
  コンビニでビールとチョコチップを買い、旅館へもどった。

  16℃と室温は低く、浴室は外からの隙間風でもっと寒そうだ。
  お湯が出ない。入浴はあきらめた。

  今日はホテルといい食堂といい見学場所といい、ほんとうに運のない一日だった。こういうこともある。


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