台湾雨景色B 2009

3/7(土) 平渓線と九分


平渓線の終点 菁桐駅

 朝もずっと雨が降り続いている。それも大降りだ。
 7:00起床で7:30朝食へ。玉子のトーストサンドを作成。美味。おかずはきゅうり漬が一番美味しい。
 日本人年配者3人組と少し話す。知り合いの紹介で10日間クルマで台湾一周されたとのこと。東海岸は風光明媚らしい。
 
 8:25出かける。最終日のホテル位置を確認し、台北駅へ。
 自販機で瑞芳への自強号チケット購入。9:00発で80元。地下のホームへ。列車の編成は長くて、意外とすいていた。
 だが、団体もたくさん乗り込んでいた。
 9:40すぎに瑞芳に着いた。雨が降り続いているので、平渓線に乗って車窓を楽しむことにした。小雨になれば散策もいいし。
 駅構内には土曜日のためか臨時の案内所があり、日本語担当もいた。
 平渓線に乗ると言ったら、時刻表をくれ一日乗車券がおトクだと教えてくれた。販売窓口まで付いてきてくれた。親切!
 一日券は54元。(瑞芳→菁桐は片道30元)


瑞芳駅前                            十分駅

 10:11発(土日運行)のきれいな電車に乗り込んだ。台湾の観光客とくに若い人が多い。
 あの本にも書かれていたが、ローカル線ブームというか鉄道ブームなのかも。
 渓谷を走る車窓は眺めがよいのだが、窓は開かないし水滴が付いているので写真撮影はダメだ。
 大華を過ぎたころか十分の滝らしいものが見えた。今は立ち入りできないとか聞いたが・・・。
 十分駅には観光客があふれていた。線路の両側には店舗が並んでいる。遊歩道もあるらしいので、歩くのもよいだろう。
 10:53終点の菁桐に着いた。木造の小さな駅。昔日本にあったような・・・。
 駅前には小さい食堂が並び、駅となりには鉄っちゃん御用達の店もあった。

 目的もないが、しばらくぶらつくことにした。
 炭鉱のモニュメントをカメラにおさめ、橋をわたっててきとうに歩いた。犬がついてくる。
 あとでわかったが、別方向に日本家屋が残っているようだった。




菁桐駅から橋を渡ると・・・・

 駅向かいの店でおでんの昼食。つみれ、ロールキャベツ、はんぺん、椎茸で90元。スープが美味しい。

 小さい資料館も見学する。
 12:12に乗って瑞芳へ引き返した。

 せっかくなので九分へも行くことにした。
 瑞芳駅向かいのバス停に行くとすぐに金瓜石行きのバスが来た。15元を払い乗り込んだ。
 10分くらいで九分の旧道バス停で下車。
 展望台の観海亭からは眺望が開けるが、あいにく基隆方面はかすんでいた。
 基山街の細い道には観光客がひしめきあっていた。写真を撮りながらすっかりおノボリ気分だ。


九分の基山街

 土曜日だからか若いカップルも多いが、日本人団体ツアーもいた!
 猫ものの店の写真を撮り、観光階段を下りる。このあたり悲情城市の撮影地なのね。

 廃墟となっている映画館、昇平戯院は看板といいなんともノスタルジー満点。石造りの切符売場が残っている。
 ぐるりとまわってみる。けっこう大きな映画館だ。横からの姿も風情がある。


正面            昇平戯院              横から

 裏の土手は整備されていて、猫もの店の前からの階段があった。桜が咲いている。
 ここから基隆の見晴らしは少しクリアに見えた。

 また階段を下りると左に彭園があり、庭の噴水?のタイルが印象的だった。瑞芳鉱山医務室、彭外科医院だった建物。

 下のバス停に行くと、これまたすぐに瑞芳行きのバスが来た。
 瑞芳駅14:22の区間列車に間に合った。52元と安い。
 55分ほどで台北駅に着いた。

 替えのパンツを入れ忘れたので、この際買おう。2日間の雨で湿気満載なのだ。
 台北駅付近の地下街には衣類の店がたくさんある。
 10軒以上物色し、1軒で試着すると丈もぴったり。790を値切って700にしかならなかったが、2000円しないのでまあいいでしょう。
 中国語オンリーの販売員で、パンツは韓国製だとわかったが、品質は最後までわからなかった。

 いったんホテルにもどり、コーヒーを飲んで休憩。雨の日の観光は厳しい。
 17:30再び外出。
 MRTで二駅乗り、中正紀念堂で下車。東側へしばらく歩いて杭州小籠湯包へ。
 先に新しい店もあるらしいが、この旧い開放的な方へ入店。道路沿いの低いテーブルへ案内される。椅子も低い。
 棚に並んでいた小皿ものを自分で運んだ。
 日本語が堪能なおばあさんが登場し、小籠包とビールを頼んだ。
 大根漬けは味見してからにしなさい、と気をつかってくれる。
 新しい店は立ち退きの予防策で開いたとのこと。
 私はこのローカルムード満点の店が好きだが、隣りのテーブルにいったん座った若い台湾カップルは新しい店の方に移動していった。
 小籠包は8個で90元とお安い。味も素晴らしい。スープたっぷりで肉もうまいし、鼎泰豊といい勝負だと思う。
 小菜2皿とビールで総計190元はリーブナブルだ。
 クルマで乗りつける家族連れや持ち帰りをたくさん袋に下げていく婦人などでにぎわう店だった。
 おばあさんに名詞をたくさんもらった。安くて美味しいので宣伝しておきます!


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