ゲーテ街道からドイツ北部へ K
12/5(金) リューベックの短い散歩とハノーファーの美術館のハシゴ
6:30起床。今日はまだDBのチケットを購入していない。
7:10朝食室へ。3組の先客がいた。
朝食内容は玉子料理やりんごなどがあり、よかった。クリスマスのシュトレーンもカットして並んでいたのでいただいた。センメルはチーズサンド、トマトにきゅうり、満足な朝食だった。
このとき外は雨だったので直接ハノーファーに行こうかと思ったが、8:00を過ぎると空が明るくなってきた。
せっかく世界遺産の街リューベックに来たのだから、せめて門の写真でもと少し散策することにした。
DBリューベック中央駅
8:30チェックアウトし、カートを預かってもらう。
駅で時間を検索し、10:11に乗ることにしてチケット購入。
ホルステン門に向かって歩く。
橋の彫像を撮ろうとするが、背景の近代建築が入ってうまくいかない。
ホルステン門は遠くから見ると可愛らしいが、なかなか堂々とした煉瓦造りだ。近くの建物も趣がある。
ホルステン門 門をくぐって右の建物 川沿いの建物
ペトリ教会脇の路地を入ると、面白そうなミュージアムがあった。
高い塀の鉄の十字飾りはなんのためだろう?
聖ペトリ教会西の路地
市庁舎を目ざして歩く。旧市街だがけっこうクルマの通行が多い。
広場はクリマルの屋台で埋め尽くされていた。時間的にみんな閉められているのは仕方がない。
市庁舎はさすがに格調の高い在りようだった。ガイドツアーは11:00かららしいので、とても待っていられない。
隣りのバカでかい教会をぐるりとまわって、写真撮影。内部も10:00から公開なので、外のみだ。
リューベック市庁舎 バッハ縁のマリエン教会
市庁舎まわりのクリマル屋台
トーマス・マンゆかりの家の写真を撮り、駅へもどった。
ホテルでカートを受け取り、10:11のリューネブルク行のREに乗り込んだ。すいている。
雲の間からチラチラ太陽がのぞく。
車窓はなかなかきれいだ。緑の農地や森や川。ラッツェブルクやメルンあたりは湖に囲まれて自然が美しい。
11:26にリューネブルク着。11:33のUelzen行に乗り換え、11:57着。
Uelzenの駅舎はとても凝ったデザインだ。エリカ街道なのだが、メルヘンを意識しているみたい。
12:09発に乗る。ツェレあたりでは雨が降った。13:14にハノーファーに着くと上がっていた。
ハノーファーは大きな街だけあって、駅構内はすごい人波だ。週末だからよけいかも。店も多い。
DBハノーファー中央駅 構内でランチ
手早くランチにしよう。
ソーセージ屋の隣りにサラダバーがあった。ソーセージ2.2ユーロ、サラダ3ユーロ、白ワイン(小)2.9ユーロで8.1ユーロ。
ヴルストと白ワインも美味で、豆やインゲンも美味しかった。
カートを引いて、シティと反対側に歩き、ホテルKonigshof am Funkturmを探した。
5分くらいだが、道路を渡るのがけっこう難かも。
13:50ころチェックインした。44ユーロをクレジット払い。ロビーには骨董品が飾られて独特の雰囲気だ。
部屋はシングル・シャワーだが広い。バスルームには全身大の姿鏡やビデまである。
十分バスタブを置けるスペースなのだが、シャワーなのね。
すぐに出かける。目的は美術館。
中央駅正面からもうクリマルは始まっていて出店がいっぱいだ。
マルクトハレの先を左折し、市庁舎の前を通って右折。
この市庁舎はドームを持ったなんとも壮大な建物だ。迫力あるわ。
ハノーファー市庁舎 マルクトハレあたり
14:50にニーダーザクセン州立博物館にたどりついた。今日は無料だって、うれしい!
ここではリーメンシュナイダーだけ見ればよいと思っていたので、まっすぐに3Fへ。
ところが、ここの展示内容はすごかった。
リーメンシュナイダーはもちろんすばらしかったが、他の絵画コレクションが莫大な数なのだ。
ガイドブックにはぜんぜん記述がなかったが、クラーナハ、フリードリヒ、ベックリンそしてヴォルプスヴェーデの画家たちの作品。
とりわけ、パウラ・モーターゾーン・ベッカーの絵は30点くらいあって、2.5室を占めていた。
印象派もあった。
リーメンシュナイダー
1510−20「Gnadenalter」聖母子と使徒2人の衣服は金と茶、マリアの服は白く頬はピンク。キリストの肌は桃色。
くの字の立ち姿といい、衣服の線のきれいさ、男の手足のリアルさ(静脈が浮き出ている)、上手い!
1510「Weibliche Heilige」は同じモデル?みたいな女性の肩から上の像。
衣服には緑や赤の色。唇も赤が残り、ターバンや髪のうねりなど、500年前の作品とは!
ヘリット・ダウGerrit Dau 1613−1675
「Bildnis eins Mohren」は正装した黒人の胸から上の肖像画で、ターバンや羽根、ブラウスのデザインが繊細ですばらしい。
それにこの何も訴えていない表情はどうだろう。
フリードリヒの1821の風景画も魅かれる。
ベックリンの神秘的な2点。
ホドラーの1889岩山を見ている女性
フリッツ・マッケンゼンのヴォルプスヴェーデを描いた2点の風景画はよかった。
クララ・ヴェストホフ作のパウラ・・の頭像もあった。
博物館なのだが絵画の点数がハンパじゃないのだ。1h30で切り上げた。他の階はもう気力体力が続きません。
ニーダーザクセン州立博物館 マッシュ湖 シュプレンゲル美術館
すぐ近くのシュプレンゲル美術館へ。ここは近代的な建物だ。そばに湖があるが、もう暗いので眺めは残念。
ここも今日はフリー鑑賞だって。なんてツイているんでしょう!
リヒャルト・エルツェRichard Oelceの1959「Neuland」どこが新大陸なのか不明。茶色×モスグリーンの世界だ。
1959「Quellgebieti Blunnen」地下の洞窟に湧き出る泉?生命体か単なる目?
エルツェはルネ・マグリットと同じ部屋に展示され、その洗練さが際立った。気味の悪い絵なのだが、よい。
ココシュカ 1931少女と山羊、1912ミューレンからのユングフラウその他
キルヒナーが3点、ピカソは多い。エミール・ノルデやベックリンもたくさんあった。
フランツ・マルクの猫。
そして、マリアンネ・フォン・ヴェレフキンの1910「Die schwarzen Frauen」 ミュンヘン時代の絵
白い布袋を背負って暁の山方へ歩く女性たち。暗示的だな。
この1枚はヤウレンスキーの絵に囲まれて展示されていた。ミュンターとカンディンスキーも1枚ずつあった。
シュプレンゲル美術館は1hくらいで見学終了。そうとう脚が疲れた。
ハノーファーのクリスマスマ−ケット
マルクト教会辺りがクリマルの中心らしくて人々でにぎわっていた。
飲み物を買い、ノルトゼで小海老のバゲットサンドを買ってホテルへもどった。
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