ゲーテ街道からドイツ北部へ J

12/4(木) ニューカールスベア美術館を堪能

 窓が大きいのは採光によいが、隙間風が気になる。
 7:00起床。昨夜のうちにコペンハーゲンの2つの美術館を見ているので今日はオマケの観光だ。
 といっても人魚像やストロイエなども主だった観光場所は8月のツアーで見学済み。
 8:00朝食へ。明るくてクリスマスを意識した赤と緑の内装。年配の個人客が多い。風邪も流行か。
 朝食内容はまあまあ。缶詰フルーツがあったが、チーズ・ハムは種類が少ない。

 9:45にチェックアウトし、カートを荷物室に預かってもらう。空は曇りでちょっと寒いかな。


コペンハーゲン市庁舎                     向かいの趣のある建物

 ラーツハウスの前を通り、写真を撮りながらニューカールスベア美術館へ。
 ここは予想以上に見ごたえがあった。50DKK払う価値は十分あり、だ。


ニューカールスベア美術館

 デンマークの彫刻家のコレクションは当然多い。かなりギリシャやローマ的なものばかりだ。
 エジプトもののコレクションはミイラこそないものの、レリーフや小物が多くて見ていて飽きない。
 BC2Cのブロンズの猫は目が宝石(琥珀か?)で頭上には例の虫が留まっている。猫の親子像もあった。



 デンマークの画家ではC.W.Eckerberg1783−1853が印象に残った。ローマの建物や肖像画があった。
 フランスものでは、クールベが数点。コローが多い。
 ドガもたくさんあり、彫像のブロンズの踊り子が気に入った。スカートはホンモノの布みたいだった。
 ゴーギャンも多い。初期の絵は平凡なタッチだ。
 ゴッホは1889サン・レミの風景と1890ピンクの薔薇。バラの絵はクリアなグリーンの画面で新鮮だった。死ぬ年の絵。
 
 ニューカールスベア美術館は、中央の中庭が南国風のドームになっている。南洋植物もあり、異空間だ。
 12:30ころ、ここのカフェに入り、ビール36DKKとスープ99DKKでランチ。
 スープはマッシュルームで濃厚、パンも付いた。
 寒さ対策のひざ掛けも用意されている。ちょっと優雅に過ごせるカフェだった。

 雨こそ降っていないが、コペンも意外と冷える。今日はカシミア混のマフラーも着用だ。
 ハンマースホイが描いたクリスチャンボー宮殿をカメラにおさめ、ニューハウン方向へ。


ハンマースホイはこれより上の角度から描いている

 アマリエンボー宮殿の美術館をと思っていたが、カールスベアに長居したため残り時間が少ない。
 ゆとりのない見学も落ち着かないし、万が一電車に乗り遅れたら一大事だ。
 で、フレデリクス教会の見学にすることにした。
 ストランゲーゼ通りにも行きたかったが、疲れそうなのでとりやめ。寒中の無理は禁物だ。


王立劇場                          フレデリクス教会

 15:00すぎに中央駅へもどった。ホテルでカートを引き取り、駅構内の店を物色。
 66DKKを使い切らなくてはならないが、これといって買うものがない。
 そうこうしているうちに電車の発車時間が近くなり、ホームへ下りた。

 ICE32は15:38ほぼ定刻発車。高校生が団体で乗り込んできて満席だ。動物園状態。
 コペンハーゲン→リューベックはDBのサイトからチケットを購入していた。
 すでに29ユーロのは売り切れで、39ユーロに指定が2ユーロ。自宅郵送代が3.5ユーロだった。
 車内の売店に行ってコーヒーを買う。21DKK。まだ45ある。
 フェリーに下りた時に免税店をさんざんうろつき、チョコ菓子など買ってなんとか使い切った。
 今回のフェリーは海が荒れているのかとても揺れた。だが、品定めで必死だったので無事だった。
 19:36に5分くらいの遅れで、リューベックに着いた。

 リューベック駅構内でツナのピザとコーラを買い、近くのホテルへ。
 Stadtリューベックはこぎれいで明るいシングルだ。50ユーロ。
 シャワーもちゃんと引き戸がある。これが普通だよね。

 今日のコペンハーゲン観光は5hしか時間がなかったが、ゆとりのある美術館滞在ができよかった。
 ニューカールスベア美術館は、ほんとに内容が濃く、カフェといい予想以上に雰囲気がよかった。
 そして、ドイツからコペンへのDB移動も車体ごとフェリーに乗り込むというユニーク(?!)な体験だ。
 今回は天候がもひとつで景色は楽しめなかったが、冬以外だったらもっと旅情を満喫できるかも。


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