旅日記 2008グリンデルワルト

      5/26(月) グリュイエールに寄り道してグリンデルワルトへ

         6:30起床。朝から雨だ。それもやみそうにない。週間予報は当たっている。
         今日はモントルーからグリンデルワルトへ移動するだけ。天気がよければ直行したいが、どうしたものか。
         月曜でも観光できる所は限られる。グリュイエールがよいかも。(城とギーガーが見学可)
         7:30朝食へ。部屋代を払う。クレジットカードは使用不可で現金のみ。なんとか400CHFあったのでよかった。
         8:30チェックアウト。電車の音以外は快適に過ごせたよ、とマダムに言ったら苦笑していた。
         じっさいタオルの交換や掃除は行き届いていたし、朝食は極シンプルだがサーブはよかった。
         TVとせっけんなしは不便。宿泊料金からすると無理はないかもしれないが。
         なんにしてもこの厳しい状況のウィルヘルムでよく耐えたと我が身を褒めたい。

         雨の中モントルー駅へ。バンコマットで300CHFをキャッシングする。
         ゴールデンパスはクラシックタイプが停車していた。予約されている車両が多い。
         ホームにいたSBBの人に聞いて、2等のスイスパスで乗れる席を教えてもらった。
         15人くらいの小学生グループが乗り込んできた。当然だがにぎやか。この子達とはグリュイエールの城までいっしょだったのだ。
         8:45に発車した電車は20分くらいで霧に包まれ、視界はさっぱりになった。絶景ルートなのに残念。
         9:31にMontbovonに着くと、隣りにグリュイエール行の電車が停まっていた。2両編成。
         カートはグリュイエールまで持っていくことにした。
         このあたりも緑がきれいでのどかな雰囲気だ。

         10時ころにグリュイエールに着いた。雨が降っている。
         駅の内外を探すがロッカーが見あたらない。窓口で聞くとないという。向かいのチーズセンターへ行けとのこと。
         チーズセンター(実演製造所)の案内所で聞いたが、ここにもロッカーはないらしい。
         だが事務所で預かってくれるというのでお願いした。ついでにシティマップももらう。ここの見学はするつもりないのでスイマセンネ。


SBBグリュイエール駅                    チーズ実演製造所

         傘をさして緑の小山の小道を上がり、グリュイエールの町をめざした。

         15分くらいで横の門から入った。なかなかの古い町並みだ。
         中央には赤い花で飾られた井戸があり可愛らしい。観光客が多いな。


門をくぐると→                        雨の中心街

         まっすぐに行くと城の手前にギーガー美術館を発見。
         文字は世紀末風だが、オブジェは近未来というか摩訶不思議な感じ。エイリアンのデザイナーだというので納得だ。


ギーガー美術館

         受付でスイスパスを出してフリー入場。ここはロッカーもクロークもなかった。
         床は黒いゴム製で彫られた模様が独特だ。
         昆虫人間みたいな怪物の彫像は尻尾があってアバラ骨も浮き出て凄いわー。
         絵もたくさんあり、なんともいえない。とっぴな想像力、卑猥を通り越してなにか神聖な感じすらする。
         黒いテーブルと椅子のセットも眼を引いた。
         入場者はけっこう多い。
         プライベートコレクションにはバリ島の彫刻があった。ガルーダからもヒントを得てるのかも。
         40分ほどでギーガー美術館の見学を終え、城へ向かった。


グリュイエール城                   入口の塀の飾り

         グリュイエール城は観光客が多い。スイスパスOK。
         小学生の団体が中世の衣装を着た係員に説明を聞いている。高校生も何組かいた。
         キッチンや竈が昔の間まで残されている。
         「コローの部屋」には4枚のmedallion landscapesがここで描かれた、とある。
         サインが読み取れたのは2枚だけだ。楕円形の風景画で、なるほどコローだった。
         この部屋は他の絵もみなやさしげな雰囲気だった。
         「音楽の部屋」にはリストのピアノがあった。


コローの絵                     リストのピアノ





         幾何学模様の庭や城壁の内廊下なども面白かった。
         モレゾン山その他の山や緑の広がる山肌に点在する家など、風景の美しいこと。
         城を出るころには空も晴れ、山の雪が白く輝く。


使用目的は?                   晴れた町とモレゾン山

         駅にもどる途中にチャイニーズの団体がやってきた。
         添乗員らしい人に英語で道を聞かれた。
         グリュイエール城の中では中国人の家族連れにも会ったし、ほんとに東洋系は進出してきている。
         (そのわりには日本人に会わないが)

         13:00前には駅に着いた。
         荷物も預かってもらったことだし、チーズセンター併設のレストランで昼食にすることにした。
         ラクレットはやってないというし、チーズフォンデュはその気分でなかったので、本日のムニュ15.5CHFを頼んだ。
         グヤーシュ(タリアテッレ添え)には人参いんげん、美味しかった。
         デザートには洋梨のチョコ・生クリームかけ、もついた。ビール(小)は3CHF。

         カートを受け取り、13:59の電車でMontbovonへ。山や川の風景がきれい。小さい花がいっぱい咲いている。黄色、白。
         14:28ゴールデンパスパノラマに乗り込んだ。
         ほんとに絵になる車窓だ。ビデオをまわしたり写真を撮りまくりの観光客がいた。ビデオはSONYが多い。
         だが窓は開けられないからガラスの反射でうまく撮れるのだろうか?
         15:32にツヴァイジンメンに着いた。
         ここからインターラーケン・オストに向かう列車はムッとする暑い車両だった。暖房?と思うくらい。
         16:50にオスト着。
         ダッシュでCOOPへ入り、1.5リットルの水とジュースとタルト(夕食用)を買い、走って17:05の電車に飛び乗った。
         グリンデルワルトに向かう沿線は3年前の水害からまだ完全には回復しておらず、工事中の場所がいくつか見うけられた。

         グリンデルワルトは暑くも寒くもないが、風はヘンな強さだ。
         ホテル・ベル・エア・エデンは駅のすぐ南にありわかりやすい。
         バウチャーを渡してチェックインし、部屋に案内してもらった。
         シングルだが広くて明るい。窓が2方向にあって風通しもよさそうだ。アイガーとは反対側だが十分です。
         肘掛椅子や三本足の机もあり、当然TVや石鹸も完備。ハンドタオルがあるのもありがたい。
         これで5467円は感動的プライスだ。


グリンデルワルトの快適ホテル ベル・エア・エデンBel-Air Eden

         今回の旅行でのホテル4軒中ダントツに安くて一番設備も朝食もよかった。


←5/25へ             スケジュールへ             5/27へ→               ホームへ