ドイツ旅日記 2008

     1/31(木) ムルナウで100年前を想う

      曇り。いよいよニュルンベルクともお別れだ。
      6:00起床。昨夜買った消炎ジェルの効果はまだ不明だが、気安めにはなる。
      7:00朝食室へ。サーモンとチーズでサンドイッチを制作。カマンベール、ブルーチーズにプチトマト。
      生ハムメロンを冬のニュルンベルクで食べるとは思いがけなかった。
      ゆで卵、バナナ、オレンジジュースでとっても満足な朝食だ。(ゆでソーセージも用意されていたが食べきれず)
 
      8:40チェックアウト。階段がたいへん。日本でいうと5Fだから。
      モーツァルトはけっこう快適な3泊だった。広々バスルームの大きなバスタブで疲れも取れた。

      ニュルンベルク駅南口はさみしい。だが、銀行のキャッシングATMがあり、110ユーロをVISAで借りた。
      13番線にミュンヘン行が入っている。
      9:10発車。REなのだが、リクライニングシートだし飲み物などのワゴンもまわってきた。
      9:30ころに長いトンネルがいくつかあり、新しい駅が多いのかあまり趣はない。
      電車内は暖かいが車窓の土手は霜が下りているので気温は低いのだろう。


ミュンヘン中央駅構内

      10:54ミュンヘン中央駅着。
      Sバーンは地下からだというので移動し、2つめのDonnersberger Bruckeで下車。
      あたりは再開発中で、予約していたA&Oホステルまで10分くらいかかる感じだった。
      ホテルの目の前にはトラムの停留所Marsstraseがあった。調査不足。16番か17番で4つ目が中央駅。
      荷物をラゲージルームへ入れ、トイレを借りる。
      トラムで中央駅へもどり、29番乗場を確認。
      構内でプレッツェルとカプチーノで2ユーロの超軽ランチ。
      それほど寒く感じないのは体がドイツの冬になじんできたのかも。(といっても6枚重ねに使い捨てカイロも使用しているが)
      
      12:32のインスブルック行に乗ってムルナウへ向かう。
      電車はシュタルンベルク湖の西岸を通っていく。あーやっぱり、ここは歩きたい岸辺だわ。
      20分ほど遅れてムルナウ到着。混んでいたがたいていムルナウで下車した。
      駅前はなにもないところだ。


ムルナウ駅


ムルナウのラーツ・ハウス                   その前にある井戸?

      シュロス・ミュージアムにたどりつくのにちょっと苦労した。表示は出ているのだが、どうもカンが冴えなかった。
      ラーツハウスのすぐ裏だった。4.5ユーロ。
      不思議と見学者が多い。


シュロス・ミュージアム

      ヴェレフキンの絵は2点あった。
      Abend in Murnau ムルナウの風景画は5.6軒の民家が描かれ、空には白い月のような雲のような物体。
            全体的に緑系でまとまっている。
      Portrait Rosalia Leib 老女の肖像画で全体的にグリーン、緑のスカーフも印象的。
            たぶん身近な人だったのだろう。目の辺りや口元に微妙なハニカミ。

      上の階にはミュンターの絵があった。やさしい雰囲気の絵が多いと感じた。性格かな。
      入口付近でヴェレフキンの絵のポストカードを探したが、見あたらない。
      受付の人に聞いてもわからない、とのお返事。残念。


ミュンター・ハウス                    庭からの町の眺め

      次はミュンター・ハウスへ。
      線路向こうの小高い場所にある可愛らしい家だ。2.5ユーロ。
      中がまた楽しい家だった。
      カンディンスキーが描いた家具の模様。階段横にもペインティングしてあった。
      遊び心のある絵、というか模様。ほんと、二人の愛の巣だ。
      ドアの向こうのベッドから起き上がろうとしているカンディンスキーが見える絵があった。
      楽しく暮らしていたんだろうな。
      窓からはムルナウの町は教会が見えた。
      各部屋の床近くの壁には四角い穴模様、芸術家の家だわ。
      1908年夏にヴェレフキンとヤウレンスキーが滞在し、カンディンスキーとミュンター4人で創作活動を刺激しあったという。


ムルナウの町は可愛い家が目に付いた

      スーパーで水1リットル0.9ユーロを購入し、16:30の電車でミュンヘンにもどった。
      17:27ミュンヘン着。切符売場でミュンヘン1日券の購入について聞いた。
           乗るときに打刻するチケットなので、明日使用でも今日買えるとのこと。全ゾーン10ユーロを現金で購入した。
      駅構内の魚貝屋台で小海老とパスタのカレー炒めと白ワインで11ユーロのディナー。
      立ち食いだが味はよい。


ミュンヘン中央駅構内で夕食

      トラム17番に乗り4つ目下車がA&Oホステルの前だ。
      バウチャーを出してチェックインしたが、朝食券を1枚しかくれない。
      2泊支払い済みなのに、予約は1泊だけだという。ガリバーからは1泊分しか入金されていないらしい。
      調べてもらうことにし、荷物を受けだして部屋に行き、書類を持ってまたレセプションへもどった。
      調べるのに15分くらいかかり、コーヒーを出してくれたのはよいが、まったくなー。
      ようやく解決して2泊分の朝食券をもらった。だが部屋はいったんくれた2Fではなくて4Fに移動してくれ、とのこと。
      2Fでも4Fでも同じつくりの部屋なので別にいいかと、その時は思った。
      しかし、後でわかったがこのホテルは朝にはエレベーターを動かさないのだ。
      省エネ対策だろうが、まったく客のことを考えていない。
      部屋はバスタブ付のツインでとても広い。フローリング。ウォークインクローゼットや作業デスクも広々。
      ヒーターも強力そうだ。ドライヤーもある。冷蔵庫はない。


ミュンヘン A&Oホステル




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