ドイツ旅日記 2008
1/29(火) ニュルンベルクを極める
どんよりの曇り空だ。
6:00起床。洗濯物はもひとつ乾きが悪い。
7:00朝食室へ。禁煙と喫煙と2部屋ある。
食事内容はすばらしかった。ジュースやパンが良質で美味しい。チーズもカットもので、高品質のものが4種類あった。
果物あり。ヨーグルトあり。スモークサーモンもある。
そして、卵料理はリクエストに応じてくれる。スクランブルエッグにした。
ピンクのテーブルセッティングも可愛らしい。
このニュルンベルクのモーツァルトは今回の旅行の宿泊ホテルでは一番料金が高いのだが(55ユーロ=8893円)、納得の朝食だった。
8:50出かける。やはり冷える。だが今日は最大の防寒下半身対策をした。
昨日は風邪を引きかけたので、なんと6枚重ねだ。
ニュルンベルク駅前
ケーニヒ門から旧市街へ入り、インフォメーションへ。
シティマップをもらい、ニュルンベルク・カード19ユーロを手に入れた。(CC使用可)
聖ローレンツ教会ファサード
まずは、聖ローレンツ教会へ。
ファサードの彫刻がすばらしい。ゴシックなので内部は天井が高い。
期待のファイト・シュトスの受胎告知1517−18は感動的だった。
空間に丸いわっか状態でぶら下がっている。木彫りで彩色が見事だ。
双眼鏡で観察すると、天使とマリアの顔の表情とか、衣装のひだもきれいだ。
足元にはテン?みたいな動物がいる。
そして、後姿がまたすばらしい。
マリアの編み編みのロングヘアや天使の髪の毛はとてもリアリティがあった。 → → →
色といいデザインといい、とても見とれるものだった。
ファイト・シュトスはクラクフの祭壇を以前に見ていたが、
ここの受胎告知はまた全然ちがうよさがある。
中央広場の美しの泉をカメラにおさめ、カイザーブルクをめざした。
フラウエン教会は仕掛け時計が有名らしい。
フラウエン教会と中央広場
カイザーブルクのチケット売場でニュルンベルクカードをチェックしてもらい、入場券をもらう。
ガイドツアーではなくて自由に見学、とのこと。
バーコードチェックで博物館を見学。暖房が効きすぎだ。係員は半袖シャツ。
博物館の窓 見学できず
カイザーブルク中庭
幼稚園児や中学生などの団体が多い。
塔へもバーコード読み取りで入場。見晴らしがよい。
カイザーブルクの塔からの眺め
深井戸は鍵がかかっていた。しばらく待つとガイドが来て、他の見学者3人といっしょに入場。
ドイツ語の説明だった。井戸に水を落とすと下に届くまでとても時間がかかった。
ローソクも下ろすのだが、これまたなかなか水面に行き着かない。
深井戸はなかなかおもしろいガイドツアーだった。
深井戸とその建物
礼拝堂があるらしい建物も鍵がかかっていて、開ける気配がないので残念だった。
カイザーブルクを見上げながらデューラー・ハウスへ
デューラーの家 ウサギのモニュメント
まわりこんで、デューラー・ハウスへ。
中学生の団体が説明を聞いている。
日本語のガイドフォンがあって、とてもわかりやすかった。
主婦の立場からの説明。デューラーはたくさんの弟子を抱えて仕事していたようだ。
銅版は自ら彫ったとか、シャンデリアのコレクションが好きだったとか。
調度品の模様もおもしろくて、楽しく見学できた。
デューラーの家内部
12:00をまわり、少し歩いてBRATWURSTHAUSLEへ入った。とても混雑している。
中央でソーセージを焼いている。
観光客も多いが、地元の人もいるみたいだ。学生たちはソーセージをパンにはさんだものを手にして出て行く。
ビールとニュルンベルク・ソーセージ6本を頼んだ。
ビールは飲みやすいし、付け合せのじゃがいももあっさりで美味。ソーセージはもちろんとても満足。
聖セバルドゥス教会を覗いて、おもちゃ博物館へ。カード提示。
リリアンやモンチッチも並べられていた。
昔のおもちゃは手作り風で温かみがあるなー。
人形もいっぱいあった。
おもちゃ博物館
聖ローレンツ教会付近から一駅地下鉄に乗り、中央駅へ。
少し歩いて、DB博物館へ入った。
DB博物館(交通博物館)
ここは広いし展示物が多くて、ほとほと疲れた。
けっこう見物人がたくさんいて、ジオラマや線路の操作など体験型でおもしろい。
ようやく目的のルートヴィヒUのサロン車にたどりついた。
隣りにはビスマルクの質実剛健な車両もあった。
ルートヴィヒUの好きな青に金の模様。内部もキラキラだ。ほんとに夢見る永遠の王子様!
団体ツアーもぞろぞろ歩いている。ここでも注目の的なのね。
なにやらモニターにも写真が流されてポスターもある。
DB博物館のルートヴィヒUサロン車
もうひとがんばりで、ゲルマン国立博物館へ。
ここも中は広い、というかわかりにくい。
中央に古い教会があり、それを囲んで近代建築の博物館になっている。
第1目的はリーメンシュナイダーの「聖エリザベート」これはほんとにすばらしかった。
以前にヴュルツブルクで見たベストの1505作品よりは色が落ちる。
しかし、この憂愁美はどうだろう!
くの字バランスのポーズ、物憂げな視線、そしてファッションのセンスというか、ただものではない。
たんなる宗教的な彫刻からは離脱している。(その意味ではカラヴァッジョの一見世俗と関連するかも)
とにかく魅きつけられる彫像だ。これを見るためだけにこの博物館へ行く価値がある。
そして、ファイト・シュトスの彫刻「天使長ラファエルとトビヤ」も布の線が美しい作品だ。
その後ろにある「ロバに乗ったキリスト」は笑える作品だった。
おでこのキリストがなんともいえない。色も鮮やかだ。
力をふりしぼって別の展示場のデューラーへ。
デューラーのめぼしい絵はウィーンなどに行ってしまっている。
「ミヒャエル・ヴォルゲムートの肖像」は先生に対するデューラーの敬愛の念がよく表現されていた。
デューラーの人間性を感じさせるいい絵だと思った。バックの緑もきれいだ。
クラナッハの絵がたくさんあった。
ゲルマン国立博物館
17:00を過ぎ、今日の観光は終わりだ。
ニュルンベルク中央駅の地下のスーパーで化粧品など購入した。
スーパーで水はTAXがかかるのか?
ピザも買って夕食用。
今日は一日ニュルンベルクをめいっぱい観光し、疲れた。
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