マルタ旅日記 2008

     1/23(水) ヴァレッタを極める

      明け方に凄い雨と風。
      6:30起床。今日は一日中悪天候らしい。もともと雨の予報だった。
      降らないまでも風がそうとう強くて、海は荒れに荒れるとのTVの情報だった。(マルタの天気のみのチャンネルがあった)
      7:30一番乗りで朝食室へ。今朝も欧系の個人客が多い。
      黒パンでハム・チーズのトーストサンドを製作。

      8:50外出。ブリティッシュ・ホテルへの道を下見する。
      階段がけっこうあるとわかり、ちょっと選択をまちがえたかなあ・・・。でも猫もいるし海も目の前だ。


      9時過ぎに国立考古学博物館へ。2.33ユーロ。
      なんともう日本人ツアーがいた。早いこと。
      ガイドさんが解説をしている。いいなー。
      意外とこじんまりしたミュージアムだ。
      「眠れる女神」小さいが、ポーズやカットの線がとても美しい。微妙な色もいい。
      ハイポジュームからの出物。

      「マルタのヴィーナス」はとっても小さくて迫力がなかった。
      他にも丸まっちいものがいっぱいあって可愛らしい。
      昨日見たスコルバ神殿跡からの副葬品がたくさん展示されていた。みんな小さい。
      タ・ハジュラットからのものはわからなかった。
      


聖ヨハネの教会堂正面               ここから騎士団長が演説


左側にある入り口

      9:40くらいに聖ヨハネの教会堂へ。5.8ユーロした。
      だが説明パンフレットと英語のガイドフォン込みなので納得だ。
      ドイツやスペインなどの国別の礼拝堂が印象的だ。
      木の彫刻もびっしりの堂内、床も大理石の彫刻が競っている。
      さすがに騎士団の聖地だわ、力の入り方がちがう。
      イタリアの礼拝堂にカラヴァッジョの聖ヒエロニムスの複製が掲げられている。
      そして、今回の旅の目的の教会堂付属美術館。
      カラヴァッジョの「聖ヨハネの斬首」をじっくり堪能した
      調べていったとおり絵まではかなりの距離があるので細部がよく見えない。
      で、持参した双眼鏡を駆使して鑑賞した。
          フラ・ミケランジェロの血文字、看守の3本の鍵、老婆の表情などそれぞれ確認。
          また、全体の構成、曲線と直線とか、やっぱりすごいわ。完成されている。
          カラヴァッジョは騎士の称号と引き換えにこの絵を描いたというだけあり、自信にあふれている。
      向かいにある「聖ヒエロニムス」もよかった。


カラヴァッジョ「聖ヨハネの斬首」   【Web Gallary of Artより】

      外に出ると空は晴れているが、風がいちだんと強い。台風みたい。
      不安定そうな天候だ。

      少しもどって国立美術館へ。2.33ユーロ。
      珍しくリュックをロッカーへ入れるように指示された。
      2Fにはカラヴァッジョの影響ありげな絵がたくさんあった。
      リベーラの絵はやはり上手で目立った。
      
      Hastings Gardenを散歩。強風で飛ばされそう。
      向かい側の家並みが美しい。海は荒れている。




ヘスティング・ガーデンからの眺め

      12時前にCocopazzoに入った。可愛らしい内装のレストランだ。
      白ワインとフィッシュスープ、イカリング&イワシのフライ、エスプレッソで20.35ユーロ。
      ガーリックトーストも前菜でサービスだった。
      味はとてもよい。フィッシュスープはツナとトマトとetcで味わい深く、メインは量が多すぎて残した。




ヴァレッタのレストランCocopazzo

      シティ・ゲートのそばに壮大な建物の跡が残されている。気になっていたので上がってみた。
      柱の太さからして重要な建物だったと思われる。


これは何だったのだろう?


首相官邸

      アッパー・バラッカ・ガーデンへ。
      スリーシティの眺望が開けてすばらしい。
      天気がよければゆっくりできるのだが・・・。なにしろベンチも濡れている。
      だんだん雨足がひどくなってくる。


アッパー・バラッカ・ガーデンからのヴィットリオーサ
先端がサンタンジェロ砦(カラヴァッジョが閉じ込められた)


アッパー・バラッカ・ガーデンから

      騎士団長の宮殿にたどりついたころにはざんざん降り。
      兵器庫込みで9.32ユーロ! 思わず聞きなおした。なんて高い入場料!
      騎士団長の宮殿はとくに天井が凝っていると思った。
      それぞれの部屋も広い。権威の象徴だからな。
      兵器庫はよろいかぶとが満載だった。当然だが。
      少し錆びて欠けた刃は想像するとイヤな感じだ。  ここの入場料は高すぎ!


騎士団長の宮殿 中庭

      次は騎士団施療院をめざして歩いたが、東海岸に出たのは失敗だった。
      暴風は東から吹いていたのだ。塀は長く続き、曲がることができない。
      傘をさしていても、パンツのスソから靴の中までびっしょり濡れてしまった。

      そんなにしてたどりついた騎士団施療院はもひとつだった。
      おどろおどろしいというから期待したのに、たいしたことなかった。4.3ユーロ


雨のヴァレッタ

      雨の中をもどり、シティゲートのインフォメーションへ行った。
      明日のハイポジュームへのバス番号を確認したかったのだ。
      どうもここのインフォとは相性が悪い。バスのルートマップをもらったが、ネットで出してきたのと同じだった。
      バスターミナルへ行って、貼ってある11番のタイムテーブルを見る。8:45か9:00。
      水だけ買ってホテルにもどった。
      体調のため夕食はとりやめだ。

             ■ 今日のにゃんこ


ヘスティング・ガーデンの塀にいた子




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