江原道

10/17(水)  雨の江陵、冷え冷え観光


江陵 船橋荘

 6:00に目が覚めるとなんと大雨だ。また一眠りする。
 本日の雪岳山は当然予定変更だ。江陵にしよう。
 7:30起床しカップコーヒー、パン、燻製玉子(不味かった)で朝食。
 8:00に雨はいちおう上がったが、雲が厚くたれこめた憂鬱な天気だ。

 9:00に出かける。鍵は持って出てもよいとのこと。
 束草高速バスターミナル前の観光案内所で昨日のお姉さんに江陵への行き方を聞いた。
 やはり高速BTからはバスが出てなくて、市外BTからだそうだ。
 道路沿いのバス停から1-1か7-1か9-1で市外BTへ、とのことだった。
 すぐに1-1のバスがやってきた。
 シウェボストミノルと運転手にお願いして1000W払う。10分以上走ったか。
 この市外BTもこじんまりしていてわかりやすい。
 窓口で江陵までのチケット購入。9:35発で6600Wだ。座席は優等バスと同じで横3列だった。

 海沿いに走るバスの車窓はだんだん雨がひどくなる感じ。
 天候がよければほんとに風光明媚な眺めだろうに・・・。
 海と道路の間には鉄条網が張られ、ところどころに見張り小屋がある。
 すれちがうトラックは兵士をいっぱい乗せ、何台も走っていった。
 韓国は休戦中の国だと実感させられる場面だ。

 バスは1h10で江陵の総合バスターミナルに着いた。
 このBTは大きくて店もたくさん入っている。
 正面に観光案内所を見つけて入った。若い女性が2人。
 江陵のシティマップとバス時刻表をもらった。
 手持ちのガイドブックと多少路線の変更があったので確認する。
 市バス料金は1100Wとのこと。束草より高いな。

 外は雨脚が激しいので、しばらくBT構内の喫茶店で休憩する。
 時間は11:00をまわっている。
 鳥竹軒(オジュッコン)か草堂(チョダン)のどちらからまわるかだが、先に来たバスに乗ることにして前のバス停へ。
 すぐ来たのが206のチョダンマウル行だったので、乗り込んだ。
 雨もやみそうにないし、江陵は昼食から始めよう。
 バスはすいていた。
 市街地を通り過ぎ、25分走って終点のチョダンマウルに着いた。
 いっしょにバスを下りた女性2人に、「チョダン・ハルモニ・スンドゥブ?」と聞いて店の場所を教えてもらった。


チョダン・ハルモニ・スンドゥブ

 バス停から5分もかからずに、チョダン・ハルモニ・スンドゥブに着いた。
 高い松の木が前にある小さい食堂はもう客がいるみたいだ。クルマが3台停まっていた。
 1人だと言うと、奥まった個室に案内された。
 壁には雑誌の切抜きや(日本のもある)TVのフィルムのコマがたくさん貼ってあった。有名なのね。
 とりたてて注文もしていないのだが、スンドゥブ定食が運ばれてきた。
 へー、これがおぼろ豆腐か。
 雨も降っていることだし、マッコルリも注文して飲んだくれることにした。
 家山マッコルリは700mlで冷たくて美味。ちょっと甘いが。
 おぼろ豆腐は大豆の味そのものがよく感じられる。
 コンビジというおからも味が濃くて、しみじみいただいた。
 大根の味噌チゲはイカ味でこれまたよろしい。
 キムチ類もみんな美味しくて、マッコルリがすすんだ。


マッコルリとスンドゥブで昼から酒盛り

 12時をまわるとどんどん客が増えてきた。グループが多いかも。
 スンドゥブ定食5000Wでマッコルリ3000Wはとても納得の値段だ。
 大豆の素朴な美味しさを十分満喫させていただいた。

 午後は江陵の景勝地の観光。
 傘を差して海の方向へ歩いた。
 左へどんどん歩いていって鏡浦湖をめざした。
 雨はひどくなる一方で、靴の中までびしゃびしゃになった。

 鏡浦湖もグレーに沈んでいる。
 海水浴場へも行ってみたが、意味ないな。


鏡浦湖 なんて色!


鏡浦海水浴場                        鏡浦湖北岸

 鏡浦湖をぐるっとまわりこんだ。
 まあ風情があるといえばあるが、ゆっくり眺める天候ではない。
 
 放海亭、金襴亭、鏡湖亭、鏡浦台と写真を撮りながら歩いた。
 クルマがひっきりなしに行きかう。


放海亭                            金襴亭


鏡湖亭

 鏡浦台は関東八景の随一の名所とかで、立派な建物だ。
 内部に上がってちょっと休憩した。
 昔はそれこそ鏡のような静寂がある湖だったのだろう。
 現在ではクルマのエンジン音が絶えることのない空間だった。
 屋根の裏には漢字の文章がいくつか掲げられている。が、どれが栗谷のものかわからなかった。(鏡浦台賊)


鏡浦台

 また雨の中をしばらく歩いくとあたりは田んぼが広がるのどかな風景が続く。




海雲亭


江陵沈相振家屋

 しばらく歩いて船橋荘へたどりついた。2000W払って入場。
 入口近くの池の蓮は枯れているが、活来亭はとても渋いお堂だ。
 上流両班の屋敷だけあって、とても広い。
 茅葺屋根の建物。紅葉が始まっている木々。


江陵 船橋荘


船橋荘内部                       ピアスの職人

 さらに20分歩いて鳥竹軒にたどりついたころには、いいかげん疲れていた。
 足先はグズグズだし、身体全体が冷えてきた感じだ。
 覚悟はしていたが、やはり歩き回るには最悪の天候だ。

 鳥竹軒(オジュッコン)は観光客がたくさん来ていた。
 お札になる人がらみだから当然だが。
 李栗谷が若いころに勉学に励んだという質素な部屋や、その右の母の部屋を外から見学した。
 博物館もいちおう見た。


オジュッコン


たぶん李栗谷が使った硯

 道路に出るとすぐに202のバスが来た。
 運転手に「ボストミノル?」と確認して乗り込んだ。
 通学の中学生でにぎやかだ。

 17:00ころに江陵バスターミナルに着いた。
 早いが、ここで夕食にしよう。温まりたい。
 トイレ近くの食堂に入り、カルククスを注文した。
 葛根湯を飲んでから食事。
 カルククスはじゃがいもや大蒜芽が入り、ダシはもひとつだったが身体があたたまった。
 たくあんが新鮮に感じられる。3000Wはうれしい値段だ。
 出るころにはお客が増えてきた。


カルククス

 構内のベーカリーで明朝用を2個買う。
 
 17:50ころに束草行のバスが発車し、小雨の中をけっこう飛ばした。
 束草高速BTで下りれたので下車。1hかからなかった。
 雑貨店で飲み物を購入し、テグォルパークへもどった。

 部屋は出かけた時のままなので、タオルだけ交換してもらいに窓口へ行った。
 今夜はおばさんがいた。

 今日の江陵観光は雨にたたられてさんざんだった。
 客舎門とか市場とかの中央付近は見学できずに残念だ。
 歩いたのは7kmくらいだと思うが、あれが限界だ。
 スンドゥブやマッコルリを堪能できてよかった。


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