旅日記 スロヴェニア  リュブリャーナ

6/23(土)  リュブリャーナ市内観光

 夜中に雨と風があったが、朝は雲も取れて晴れている。
 ホテル・ラグーナの部屋は三方がガラス張りの出窓のため、外の様子がよくわかる。

 6:30起床。
 朝食はツナ・コーン・豆のサラダ、キャベツの酢漬けなどのおかずがあった。
 クリームパイ、りんご、ヨーグルトなどなど、とても満足すぎる朝食。
 このザグレブのラグーナは団体も多いが、個人でもじゅうぶんくつろげる。
 当たり、のホテルだった。
 しいていえばコンセントが見当たらず、冷蔵庫の電源を抜いて利用するしかなかったことくらい。

 少し早いが、8:50にはチェックアウト。
 トラムの停留所ではすぐに9番がやってきた。
 9:10にはザグレブ中央駅に到着した。
 構内にスーパーKONZUMを見つけ、残ったコインを使う。
 ジュースのパックを3個購入して、ほぼknは使い切った。

 2番線にザルツブルグ行は入線していた。ザグレブが始発みたいだ。
 乗り込んで発車を待つ。2等車でもグリーンが基調できれいな電車だ。
 9:44に定刻発車した。
 同じコンパートメントになった母と息子はオーストリア人で聞いたことのない小さな町だそうだ。
 母親は観光で2度来日したことがあるらしい。
 私も去年インスブルックへ行ったよ、とは言ったが、その先の詳しい話は続きません。

 車窓はなかなか自然が美しい。
 河に沿って走り、緑が多い。集落には可愛い教会がある。
 リュブリャーナに近づくと渓谷を走り、変化に富んだ眺めだった。

 イミグレーションは乗車してすぐにクロアチアの係が来て、出国スタンプを押してくれた。(VRAPCE)
 10:25ころにユーロマークのある駅に停車し、スロヴェニアの係官がまわってきた。
 こちらもスタンプ持参でユーロ入国の証明ポンでOK。一安心だ。
 途中徐行の区間があり、15分ほど遅れて12:20ころリュブリャーナ駅に到着した。

 駅を出ると、風の涼しいこと。
 ザグレブとはぜんぜんちがう。
 7分ほど歩いて、ホテル・パークに着いた。
 大きいがレセプションは狭い。
 チェックインに時間がかかった。
 カードキーをくれたはよいのだが、チェックアウトの日付が間違って記入された。しっかりしてね!


リュブリャーナのホテル パーク

 部屋は明るいシングルルーム。
 しかしスペース的にはツインの部屋みたいだ。
 エアコンはなく、この時間はけっこう暑い。
 冷蔵庫あり。シャワーは可動だが支柱がグラグラ。
 
 13:00すぎに外出。
 竜の橋を渡ると、市場がにぎわっていた。


飲用OK

 ソコルへ。
 ビール(小)とマッシュルームスープ、カントリー・フィーストを注文した。
 スープはクリーム味で美味しい。
 メインは郷土料理で、ソーセージ類の盛り合わせなのだが、重すぎで残した。
 血のソーセージは不得意だ。
 ソコルは中世の建物らしく、内装が黒々とすごかった。


ランチはソコルで郷土料理

 インフォメーションに行き、マップをもらい、城への近道を聞いた。
 なんとフニコラーレがあるらしい。
 言われた方向に歩くとすぐにわかった。
 片道1.5ユーロを買って入場。すぐに出発し、あっというまに城に着いた。


市庁舎                          フニコラーレ

 駅員に聞いたら、2006年11月に運行開始したらしい。新しいね。
 きれいなトイレがあり、当然拝借した。
 リュブリャーナ城のコートヤードに出た。

 城は完璧に修復どころか、屋根などは瓦じゃないような素材に見えた。
 塔と3D観賞に3.3ユーロ。
 塔は安心して上れる螺旋階段で、見晴らしがよい。
 旧市街の向こうに高層マンション、そして山々。


塔からの眺め



 14:30の3D観賞はヘンなメガネをかけてしばらく見学。
 要は、リュブリャーナの歴史をざっとビデオにしたもの。まあたいしたことはない。
 
 礼拝堂をのぞいた。
 天井や壁のフレスコ画、紋章や聖ゲオルグとかがよかった。


礼拝堂の紋章                          素朴な井戸

 城の建物内は見学するところがないみたい。
 一部でボタンのコレクションを展示していた。
 全体的にこんなものかと、少しがっかりした。
 遠くから眺めている方がいいかも。
 コートヤードではパーティが開かれていた。




時計塔                       リュブリャーナ城

 帰りは歩くことにしててきとうにそれらしい方向に脚を向けた。
 下りの細い道は細かい白砂利がかえって滑りそう。
 急な傾斜の部分も多い。
 前を下る2人の女性が日本語だった。
 ブレッド湖から日帰りでリュブリャーナに来たようだ。
 2人ともビーサンだった。まあ何を履こうが自由だが、こういう坂道では安全ではないと思う。


竜の橋

 竜の橋に出た後、川沿いに歩いて三本橋トロモストウイエへ。
 この時間は少し暑い。
 プレシェーレン広場にはPreserenの銅像が天使付きで建っている。


プレシェーレンの像                  フランシスコ教会

 すぐ横にフランシスコ教会の濃いピンクが印象的だ。
 あたりの建物も個性的。


この玄関はまるでウィーンの世紀末!

 チボヴァ通りを進み、右手にあるクラシックな建物が国立美術館らしい。
 入口は左のガラス張りの建物。
 土曜のこの時間は無料開放とか。ラッキー!
 ジオットのスクロヴェーニ礼拝堂の特集をやっていた。
 某島の美術館みたいに複製のセットを組み立ててあった。
 実物よりは小ぶりだと思ったが、色彩が鮮やかで美しかった。
 いちおう順番どおりにぐるっと拝観した。
 あー、やっぱりジオット様は偉大だ。
 人々の表情やら布の線とか、あいかわず上手い。


国立美術館

 国立美術館だからスロヴェニアの画家の絵ばかりで当然。
 しかし、なんだかすっかりモネみたいな印象派風だとか、オランダの静物画風だとか、
 レンブラントもどきだとか・・・・。ちょっと疲れた。
 ヤウレンスキーとルカ・ジョルダーノはよかった。(ホンモノ)
 あとMarko Pernhart(1824〜1871)の風景画はよかった。
 アルプスや氷上の風景など。

 17:00をすぎてティヴォリ公園へ。
 緑が多く、地元の人が散策に来ていた。
 ローラースケート場やテニスなどスポーツ施設もある。アクアリウム?の文字も見えた。


ティヴォリ公園

 ティヴォリ城へ行ってみた。
 犬好きの城主だったらしく、犬の狛犬があった。




ティヴォリ城

 国立現代史博物館をさがした。
 ピンクのヴィラで前に戦車と石のトーチカの展示があった。
 18:00までだと念を押されて、2ユーロで入場。(チケットには2.5ユーロと印刷)
 2Fの展示はフィルムやジオラマもあり、第1次大戦以降のスロヴェニアについてリアルに展示。
 音の再現が迫力を演出していた。
 ナチスの残虐さは、ひどい写真などたくさんあって不快だった。
 収容所らしいベッドあたりはちょっと遠慮した。
 人形もいる。出てきそうだった。
 パルチザンやチトーあたりの写真もたくさんパネルになっていた。
 18:00ちょうどに見学終了。
 もっとゆっくりするべき場所だった。
 英語の資料ももらった。


国立現代史博物館

 来た道をもどり、ホテル近くでソーセージとパンとコーラ4.8ユーロをテイクアウトし、パークにもどった。




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