旅日記 クロアチア  ザグレブ

6/21(木)  ザグレブで暑さにしぼむ

 今日はプリトヴィッツェからザグレブに移動の日。
 バスは6時の次は11時あたりなので、ゆっくりする。
 7:00ころ起床し、8:00ころ朝食へ。
 今朝は個人旅行者ばかりだった。
 内容は昨朝と同じで、パンにチーズ、ハム、ヨーグルトに缶詰フルーツ。ゆで卵、ウィンナ、オレンジジュースにコーヒー。あまりいい素材を使っていない。

 この狭いシングルは早朝でも暑くてかなわない。
 シーツは置いてあるだけでベッドメイクというものはしないらしい。
 9:00にチェックアウトし、荷物を預かってと言ったら、このホテルでは預かれないらしい。
 隣りのホテル・プリトヴィッツェに行け、という。そういうシステムになっているのか。
 まったくレストランやコーヒーショップもないし、売店もない。
 もちろん自販機もなしの、ないないづくしだ。
 ただ寝るだけのホテル。ベレビュー。
 
 しかたなく、カートを引いて隣りのホテル・プリトヴィッツェに行った。
 レセプションは会計に手間取っていて、10分近く待った。(カウンターは1人しかいない)
 ようやくラゲージルームの鍵を受け取って、自分で入れに行った。
 このホテル・プリトヴィッツェはロビーも広く売店もあり、コーヒーテラスもあった。
 今回ホテル選びを失敗したわ。

 ST2からバスに乗り、9:40ころST1に到着。
 この時間は観光客は少ない。
 おととい見た絶景ポイントまで歩いてすぐだ。


見納めのブルー

 うーん、やっぱり遠望がすばらしい。
 あの水の色。そして滝や緑。
 木の道を歩く豆粒のような人々。
 写真を撮るが、手前が太陽の角度で陰になる。
 夕方のほうがよいかもしれない。
 だが朝は朝で空気が新鮮だし、人が少ない。
 110knの入場料は3日間十分活用させてもらった。
 バスはすぐに来て、10:15にはST2に着いた。

 ホテル・プリトヴィッツェでカートを受け出し、バス停へ向かった。
 10:30バス停に着いた。
 ザグレブ方面には男性が3人待っていた。よかった、同乗者がいて。
 うち1人は日本人の青年(たぶん20代)だった。
 バルト3国からクラクフ・ブダペストとまわってきたようだ。
 夜行バスも利用したとのこと。タフだね。
 
 11:00のバスは11:15くらいに到着し、やれやれ。
 たぶんザダールからのバスだ。
 シートベルト付きのいいバスだった。
 下りる人も多いし、乗る人もその時点で8人くらいいた。
 荷物はやはり7kn。
 中で73knの運賃を払った。

 車窓はプリトヴィッツェまでと同じで廃屋も目立った。
 畑があったり、渓谷沿いのいい景観のところもあった。
 途中のバスターミナルでほぼ満席になり、高速道路を走った。
 13:30ころザグレブのバスターミナルに着いた。

 トラムの1日券を購入。
 暑さでボケたのか、反対方向のトラムに乗ってしまい、またもどった。
 結局バスターミナルのカフェでコーラとピザを食べて頭を冷やした。
 ガイドブックをよく読み、6番のトラムでザグレブ中央駅へ向かった。


ザグレブ中央駅

 中央駅のインフォメーションでホテル・ラグーナへのトラムでの行き方を聞いた。
 ここの窓口は親切だった。
 トラム9番に乗り、4つめで下車。マップももらった。
 トラムを下りてからは、通行人に聞いてラグーナにたどりついた。
 15:30だった。あー、情けない。

 ラグーナのレセプションの2名のうち1名はタンクトップ姿だった。(女性)
 バスタブ付きのダブルをくれた。感激!
 エアコンもしっかり効いていてうれしい。ミニバーもある。
 ホテルはこうでなくっちゃね。


ザグレブの快適ホテル ラグーナ

 少し休憩して16:30出かける。
 あさっての移動も完了しておきたい。(チケット)
 トラムを待つ時間のあいだ、日差しの厳しいこと!
 6月のザグレブはもっと過ごしやすいかと思っていた。

 ザグレブ中央駅構内はムンムンして、窓口には10人くらいずつ並んでいた。
 しかし国際窓口はすいていた。
 メモを見せて、リュブリャーナまで114.6kn。
 クレジットもOK。指定券は機械での発行だが、乗車券は手書きだった。
 駅前の温度計は37℃だった!!!


ザブレブ駅前 パビリオンとトミスラフ像


噴水で水浴び                       紫陽花が満開

 そのまま写真を撮りながら、旧市街方向へ歩いた。
 重厚な雰囲気の建物が続く。ちょっとウィーンみたい。
 プラザ・ホテルの窓はアールヌーヴォー?

 共和国広場へ出た。
 この大きな広告はなんだ!


共和国広場

 3knのアイスキャンデーを買い、ベンチで休憩。
 もう観光は明日にしよう。

 小さいスーパーで、水1.5リットル、ビール、アイスティを購入。
 ベーカリーでサラミサンドを夕食用に買った。
 このスーパーは有料レジ袋だったので、すかさず手持ちのマイレジ袋を出して活用した。
 なんておばさん的行動でしょう。

 1日券があるので、帰りはトラムを乗り継いでホテルにもどった。
 欧米系の大人数がロビーに集合していた。
 60人くらいいた。
 これからディナーに出かけるのね。いいなー、ツアーはラクだね。


6/22(金)  植物園と墓地と

 今日は雲も多い空模様だ。
 7:00すぎに朝食に行くと欧米系の団体で大賑わいだった。
 それでも席数はかなり多いので十分だ。
 内容もよかった。
 ズッキーニの炒め物がよい。
 あと、桃のシロップ漬けとかチーズスプレッドとか手の込んだものがあった。
 生フルーツもあって、久々にバナナを食べた。

 8:50ホテルを出た。
 15分ほど歩くと、ザグレブ植物園に着いた。
 ということは、中央駅まで徒歩20分くらいだ。


ザグレブ植物園の門とトラム

 開園直後の植物園はトラムや鉄道の音が頻繁だ。
 しかし、鳥の声も負けてはいない。鳥の種類も多かった。
 奥のほうに和風の橋の付いた池や竹林もある。
 池の睡蓮が満開で美しい。




ザグレブ植物園内

 親子連れが2組、散歩をしている。
 緑の空間は木陰が多くて涼しい。
 植物園の前の通りもウィーン的というか、世紀末的な建物が続いている。
 4階建てくらいで、窓の柱に人の顔。

 すぐ前は図書館の建物らしいが、とても大きくて迫力がある。
 昔の国力というか、たいしたものだったのかも。


巨大な建物は図書館                  ミマラ美術館は休館!

 ミマラ美術館をめざす。
 5分もたたないくらいで発見した。
 だが、なんと!
 赤いタレ幕には6/14〜7/1までクローズとあるではないか。
 なんてこと。
 こんな休館期間があるなんて、事前調査不足だった。
 ゴッホの新発見作やレンブラントなど、楽しみにしていたのに。
 これもプレ・シーズンのリスクか。

 国立劇場の写真を撮る。
 向かいのMuseumも同じ黄色の建物。
 とてもウィーンみたい。


美術工芸博物館(入場せず)

 日陰を選んで写真を撮りながら歩いた。
 どうも広告が目に付く。
 規制はないのか? 美的感覚はどうなっているのだ?


窓は全面広告                      趣のある建物

 10時前は閉まっている店が多い。
 果物市場も店はやっていなくて、ガランとしていた。

 大聖堂。
 またまた工事中。
 半分から下は完成していて、今は左上部分をやっているようだ。
 下ろしたらしい彫像などが、柵の中に置かれていた。
 カテドラルはゴシック式で高さがすごい。
 中へ入るとステンドグラスが美しい。
 また軍人の墓が多く、日本でいうとY神社みたいな存在なのかもしれない。
 奥の内陣には某神父の棺が安置されていた。
 よくわからないが、このカテドラルの関係者だろうか。


正面       ザグレブ大聖堂       裏側


大聖堂前の天使たち              大聖堂のファサード

 大聖堂から青物広場を下ったあたりも、雰囲気のある家並が続いた。

 うろうろ歩いて、石の門を発見。
 ここもまわりは工事中だった。
 しかし、マリアを祭る空間はとても荘厳な雰囲気。
 信者用の席で、深いお祈りする人が数名いた。


石の門                        礼拝堂

 聖マルコ教会へ。
 屋根が独特だ。きれい。
 しかし、下は工事の枠におおわれていて、中には入れない。
 グルッとまわって、ドアが一つ開いていたので覗いた。
 ガラス越しに内部を見ることができた。
 左右の壁にフレスコ画が描かれている。
 そう広くないが明るい雰囲気だった。


聖マルコ教会

 すぐ近くに、ナイーブアート美術館があった。
 中のドアは閉まっていた。
 11:40だったが、何故? 今日はほんと美術館にツキがない。

 高台のテラスから町中の瓦屋根の写真を撮る。
 やはり旧市街の家並は歴史を感じさせる。
 「石の花」クリロやお兄さんが出没したのはどのへんだったのかな。


ザグレブ旧市街


裏道の落書き

 てきとうに歩いて共和国広場へ出た。
 レストランボバンを発見し、地下のレストランへ入った。
 アーチ型天井のレンガ造り。壁にはレトロな写真が飾られている。
 ビール(大)とシーフードスパゲティを注文した。
 やたらと時間がかかったわりには、普通の味だった。
 具材はたくさん入っていた。すごく小さい海老とかイカの切れ端など。

 おなかもいっぱいになり、ようやくミマラショックから立ち直った。
 午後はミロゴイ墓地に行こう。

 カテドラルへの階段を上がり、雑誌スタンドでチケットを買った。
 バスもトラムと同じ、6.5knで2枚購入した。
 13:50発の106番のバスに乗る。
 住宅街を走りぬけ、10分くらいでミロゴイ墓地前に着いた。


ミロゴイ墓地

 ミロゴイ墓地は蔦の絡まる高い塀に玉ねぎクーポラがいくつもある。
 とても墓地とは思えない入口だ。宮殿みたい。
 この塀の裏側がずらっと墓所になっている。


ミロゴイ墓地の入口正面                 芸術的な墓所

 天井はアーチ。彫像が施された墓碑が多くて豪華だ。
 名家なのだろう。
 一般の(?)墓所は下に広がり、宗教別に分けられているらしい。
 30分くらい見学して外に出ると、なんと観光バスから日本人団体が下りてきた。
 やはり観光コースなのだ。だが、10分もしないくらいで、出てきた。早い。
 14:50のバスでカテドラルにもどった。
 
 昨日の屋台でアイスキャンデー。
 いちおうザグレブのポイントは見た。
 ミマラとナイーブアートは残念だったので、時間が余った。
 だが、他の美術館などへは気力がない。
 街歩きをする気温でもないので、ベーカリーで夕食用を調達し、中央駅まで歩く。
 駅の売店でコーラと明日用のトラムチケットを購入し、両替所へ。
 160knをユーロに替えると、21.1ユーロだった。手数料もかかっていると思う。
 トラムでホテルにもどった。

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 ザグレブには趣のある建物が多い。
 だが、大きな広告を載せるのはどうだろう。
 トラムは走り回っているが、そのへんがウィーンとちがうところかも。



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