旅日記 イタリア  アーゾロ バッサーノ・デル・グラッパ

6/28(木)  北イタリアの小さな町めぐり

 6:30起床。空は青い。今日は一昨日と同じくらいのの気温になりそうな予感。
 7:00に一番乗りで朝食室へ。個人客ばかりだ。
 クロワッサン、黒パン、チーズ、バナナ、オレンジジュースとコーヒー。
 
 いそいで支度して、7:35にはホテルを出、向かいのバスターミナルへ。
 窓口でアーゾロもよりのCa Vescovoまで3.6ユーロのチケットを購入。
 3番線に入っているバッサーノ行に乗り込んだ。
 バス会社のおじさんがチケットチェックに来たので、アーゾロとアピールした。
 おじさんは外にいた運転手に申し送りしてくれている様子。安心。

 7:50発のバスは小さな町をいくつか通り過ぎて疾走していく。
 座席の背もたれにはシートベルトをせよ、とのステッカーが貼ってあるが、実行している人はいない。
 試そうとしたが、金具が固まっていた。これじゃ役に立たないじゃん。
 道は曲がりくねっている。
 車窓はよさそうなヴィラがあったり、道端に彫像があったりで、なかなか楽しいバスの旅だ。

 8:50にはCa Vescovoに着いた。ただの停留所だ。
 少し待つと9:05発のアーゾロへ行く可愛いバスがやってきた。
 1ユーロ払う。チケットも可愛い。

 9:10にはアーゾロの中心地に着いた。


ガリバルディ広場                    ロッジアのフレスコ画

 インフォは閉まっているし、ドゥオーモは礼拝中だ。
 カステッロがすぐなので行ってみた。
 工事中だが中庭には入れた。


カステッロの中庭


城壁からの眺め

 展望のよい場所から写真を撮る。
 だが、城内部や塔は公開していないみたいで、鍵がかかっていた。
 バールも休業している。
 ドゥーゼ劇場があるようで、演劇などを催すこともあるみたいだった。


アーゾロの通り

 すぐにダンヌンツィオ広場があり、左折してポルティコ内を歩いた。
 このあたり、ポルティコの柱や石畳がすりへっていて、昔のままだ。


アーゾロのポルティコ

 エレオノーラ・ドゥーゼの館は赤壁だった。
 だがここも工事の柵で覆われている。
 プレートまで足場のパイプで見えません。


カーサ・ドゥーゼ

 門をくぐり小さい教会へ。
 フレスコ画がすがすがしい。
 そこから先の道をまわったあたりも、起伏があって緑が広がり、昔風のヴィラが点在していた。
 風景がきれいだ。

 ちょっとベルガモのアルタからフニコラーレを上がったあたりと似ている。 
 アーゾロはヴェネツィアの威光を背景に、上流の人々が別荘を構えたという、なるほど。

 そろそろ10:00をまわったので、インフォメーションへ行った。
 手前で日本人の5人の女性とすれちがった。
 挨拶のみしたが、少人数のツアーか? うち一人は添乗員風だった。
 インフォで、ムゼオ・チビコの開館時間を聞いたら、なんと土日しかオープンしないとのこと。
 調査不足だった。(エレオノーラ・ドゥーゼ関連の展示を見たかった)

 ドゥオーモへ入ってロレンツォ・ロットの聖母被昇天を見る。

 
アーゾロのドゥオーモ

 当初は13:00すぎのバスに乗る予定だったが、美術館が閉まっていては話にならない。
 10:40のバスでアーゾロを後にすることにした。
 ロッカも行ってみたいが時間が中途半端。(ロッカ内部は日曜のみ)

 10:40のミニバスでCa Vescovoへ。そして、10:53のバッサーノ行に乗る。3ユーロ。

◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

 バスは20分くらいでバッサーノに着いた。
 この町はガイドブックがあるので安心。
 だが、下りたバスターミナルの位置がよくわからない。
 人の後について行くと、そこがローマ通りだった。
 なんという人ごみ! 服や生地や、とにかく露天の店がいっぱい出ている。
 まっすぐ歩いてリベルタ広場にたどりつくのもたいへん。
 今日は平日なのにこの市はなんなんだ! 中国系の人の店も多い。


ローマ通り        バッサーノ        リベルタ広場

 サン・フランチェスコ教会の入口にたどりつけず、博物館がわかったので入った。
 どこかとの共通券で4.5ユーロ。
 ここのキオストロも年代物で迫力があった。フレスコ画とか彫刻とか。


市立博物館入口              バッサーノの絵が満載だった


キオストロ

 外はあんなに人がいっぱいなのに、博物館の見学者は私一人だった。
 係員も手持ち無沙汰で後を付いてくる。
 1Fは発掘物の展示。
 2Fにバッサーノがいっぱいあった。
 宗教絵画はまああんなものだ。1点サンタ・キアラの絵は白い服とか光線とかとてもよかった。
 肖像画はわりとリアリティがあって、上手だった。
 カノーヴァの彫像、レリーフも少しあった。デッサンというか下絵が興味深い。
 茶色の麻布に白で描いてあった。
 1時間以上かけて観賞したが、点数が多い。
 出たら、教会は閉まった後でシマッタ。順序が逆だった。

 露天の店も午前中だけなのか、店じまいの途中だ。

 ヴェッキオ橋に向かって歩く。
 バッサーノも趣のある建物が多く、町歩きが楽しい。
 ポルティコもある。
 ヴェッキオ橋周辺は観光客がいっぱいいた。
 屋根つきで幅広の橋だ。


ポンテ・ヴェッキオ入口                    橋からの眺め

 橋の中にあるタベルナ・デル・ポンテに入り、軽食。
 生ハムサンドとスピナータ・コン・ルーコラとビール。スピナータは特に美味。
 階下のアルピーニ博物館を見学した。戦争戦争関係の展示だ。


アルピーニ博物館                    タベルナ・デル・ポンテ

 そういえばここは銃撃の跡がある建物も残されている。
 その建物手前のナルディーニで食後酒。
 もちろんグラッパだ。1.8ユーロ。きついが、クセがなくてなかなか。


戦禍の跡が残る            ナルディーニでグラッパ

 リベルタ広場にもどると、この時間は昼休みで閑散としている。午前の喧騒がウソみたい。

 14:20のバスでもどることにした。
 雑誌スタンドでトレヴィーソまでのチケット4ユーロを購入。

 15:50ころトレヴィーゾに着いた。
 FSの駅に行って明日のボルツァーノへのチケットを買った。25.1ユーロ。

 いったんホテルにもどり、17:30再び外出。
 パラッツォ・スコッティに行くが、17:00に終了していた。残念。
 城壁の外に出て写真撮影。
 しばらく散歩し、18:30のブレーク営業開始にあわせて日陰で休憩した。

 18:40ブレークに入る。
 ラザーニャとマチェドニアとプリンとスプマンテ。(今日はホント飲みすぎ)
 セルフは10ユーロ以下で食事できるので助かる。

 マリア・カラスの写真の下でひっそりとディナー。この部屋は図書室なのか本がたくさんある。
 出るころには混んできた。



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