旅日記 クロアチア  ドブロヴニク

6/16(土)  ボロバスでドブロヴニクへ

 今日はドブロヴニクに移動の日。
 6:30起床。
 7:30朝食へ。
 昨日の日本人夫婦も10:00のバスでドブロヴニクへ、とのこと。いっしょですね。
 ホテルVilla Marjelaの支払いは、400kn×4泊プラスTAX18knで1618kn。
 53ユーロの予約だと400knらしい。
 
 途中スーパーで水と桃とチョコサンドを購入して、バスターミナルへ。
 バスは満席のためか指定席でないといけないらしい。
 ちょっと気がまわらなくて、海側のシートを指定し忘れていた。
 通路側はよいとしても、肘掛がない席だった。
 このバスはエアコンの効きが悪いし、リクライニングなど壊れた状態だ。
 まったくボロい。(今回の旅行中最悪のバスだった)
 車窓は絶景だがそれどころではない。カーブの連続で緊張した。


5h30の試練

 10:00に発車したが、10:40にはDug Ratから渋滞にハマった。
 50分はノロノロ運転だった。 
 週末なのでクルマで来ている人が多いのだろう。

 マカルスカでフランス人のグループが大勢乗ってきた。
 10人以上立ったまま。
 手すりもないバスでカーブが多い。
 30分以上そういう状態だった。



 まったく風景を楽しむどころではない。
 まあ海はきれいそうだし、左手の岩山もなかなか景観だったが。
 ホテルで一緒だった群馬の夫婦は海側のシートだったが、午後からは日当たりがよくて暑そうだった。
 
 12:30買ってきたチョコクッキーと桃で小腹を満たした。
 桃がすごく美味しい。

 13:30すぎにPloceで小休憩。トイレ2.5kn。
 日本人女性で一眼レフを持っている人と話した。
 すぐ後ろの席にいる人だ。
 2週間でヨーロッパをおおまかにまわっているとのこと。
 ドブロヴニクは撮影しがいのある街ですね。

 14:10パスポートコントロールがある。
 しばらく走って売店で休憩。
 ボスニアのピスタチオ、ポッキー、乾燥フルーツなど購入。21kn。
 30分ほどでまたパスポートチェック。

 ドブロヴニクに着いたのは、15:30だった。
 なんと5h30もかかったのだ。疲れるわ。
 まったくクロアチアのバスは乗ってみないとわからない。

 バスを下りるやいなや、大勢の人が待ち構えていた。
 荷物の方へ先走りしたら、その私をチェックしていたらしい2人につかまってしまった。
 こちらも泊まる気があるので好都合だが。
 結局押しの強い年配の女性ミレーナの勝ちだった。
 何年か前の欧系ガイドブックを見せて、信用させるわ。
 150knあるいは20ユーロでシングルルームとのこと。お湯も出てクリーンだと。
 そりゃそう言うよね。SOBE MILENA MATUSICと印刷した紙ももらった。
 場所は旧市街とバスターミナルの中間みたいだ。スーパーやバス停も近いらしい。
 10分ほどベンチで待つと、夫のおじいさんがクルマを運転してやってきた。
 
 ミレーナ夫婦の家は、斜面に建っていて2Fから入った。
 南向きの明るい部屋。隣りのダブルルームは200knだと。
 手前にも部屋があったので、計3部屋はある。
 シングルは広くないし、ベッドと机とクローゼットだけ。でも十分です。
 すぐ前が共用のバスルームだ。バスタブもある。
 ベランダも共用だが洗濯物を干せるし、廊下には共用の冷蔵庫もあった。
 相場もわからないが、値切りもせず2泊分の300knを支払った。
 パスポートを渡して手続きをしてもらった。
 しばらくしてコーヒーを持ってきてくれた。サービスいいね!


ドブロヴニクのソベ Milena Matusic
シングル1泊 150kn

 16:20出かける。
 ミレーナ宅には子猫がいて、見送ってくれた。
 住宅街の道を歩いて旧市街へ。
 15分だと言われたが、旧市街が見えてくるまで20分かかった。スルジ山も近そうだ。
 ミンチェッタ要塞の写真を撮って、階段を下り、ピレ門から旧市街へ入った。


ドブロヴニク ピレ門

 わー、やっぱり。観光客の多いこと!
 城塞ウォークは明日にしよう。
 オフノリオの噴水の写真を撮り、フランシスコ会修道院で旅の無事を祈った。


オフノリオの噴水   プラツァ通り

 プラツァ通りを歩いてすぐにルジャ広場へ。
 スポンザ宮殿などの写真を撮る。
 旧総督邸のMUZEIが開いていたので、35knで入場。
 肖像画などがたくさんあった。御輿のコレクションとか東洋趣味の陶器類。


スポンザ宮殿とスルジ山             旧総督邸も昔宮殿だった

 旧港に出る。
 Lokanda Peskarjaの外席へ。
 白ワイン(グラス)、牡蠣7個、タコサラダで146kn。チップ10kn。
 タコサラダはオリーブたっぷりで美味。
 牡蠣は身が薄く、もひとつ。パンも付いた。


Lokanda Peskarja みんな美味!

 通りがかりの店でアイスクリーム2種。
 気温が高いのですぐに溶ける。


夕方の旧市街

 裏道を通って階段を上り、来た道をもどった。
 スーパーで水とジュースとヨーグルトを購入。

 ソベ・ミレーナにもどってシャワーを浴びた。
 タオルが一枚なのはソベだから仕方ないか。ま、ホテルのようにはいかないわね。
 バスマットもないし。



6/17(日)  世界遺産ドブロヴニク!!

 6:30鳥の声で目覚める。ここは新市街だが、樹木は多い。
 冷蔵庫からオレンジジュースやヨーグルトを取り出し、クッキーやポッキー、乾燥フルーツなどで朝食。
 
 ソベの猫は日本人のおばさんに興味津々だ。
 今朝も見送られて、8:20に外出。すでに暑い。

 とりあえずバス停を確認し、バスターミナルまで歩いてみた。20分くらいか。
 昨日バスで見かけた東洋人の女の子が向こうから来たので、挨拶したら香港の子だった。
 てっきり日本人の無口タイプかと思っていたが、わからんね、今日びは。

 バスターミナルで明日のスプリット行を聞くと、午前は8:00までらしい。
 それを購入。132knもした。
 バス会社がちがうからだろうが。これでボロバスだったら怒るよ。

 キオスクで市バスのチケットを2枚購入。8kn×2。
 少し待つと1aのバスが来たので、ピレ門へ向かった。
 着いたのはちょうど9:00くらいだが、なんという人の数。団体ツアーがわんさかいる。

 城壁に上がるチケットを買うのに、少し並んだ。
 50knなので1100円ちょっとだ。

◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

ドブロヴニクの城壁ウォーク


朝のブラツァ通り               城壁内の井戸


屋根瓦の新旧                   崩れたままの家

 汗をふきふき一周して2hかかった。
 本や写真集で見た光景が目の前に広がる。どの角度でとってもそれぞれ絵になる。
 空は青いし、海はきれいだし、ロクルム島もはっきり見える。
 赤茶色の屋根。きれいだわ。

 ヴェネツィア共和国と同じころ栄えたというだけあって、海の都だ。すべて大理石というからすごい。
 城壁は高低があって、変化に富んでいる。
 民家の屋根は古い瓦と新しい瓦が入り混じっているが、やはり古いものは趣がある。

 猫の集会所を見つけて撮影。


城壁の中には平和な日常がある


海にはカヌーも

 このあたりでピレ門から南へ半周したところ。
 旧港あたりで、チケットのチェックポイントがあった。


ドブロヴニク旧港

 北側半周は赤い屋根の連なりがほんとうに美しい。


ドミニコ会修道院



 日曜日とはいえ6月でこの人ごみだ。7月8月はどうなるのだろう。
 圧倒的に西欧人が多いが、広東系のグループや日本人のツアーもいた。
 個人旅行者も数組出会った。スケッチをしていた日本人夫婦とちょっと話した。
 昨日はホテルで、今日はソベにしようかとのこと。旧市街の。


ミンチェタ要塞                ドブロヴニク旧市街とロクルム島


フランシスコ会修道院          ピレ門付近とボカール要塞

◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇     ◇

 ドブロヴニクも暑い。
 ぜんぜん避暑にはならない。
 
 城壁は堪能したので、下りて他の観光箇所へ。
 これから城壁に上がる人で行列が長く続いていた。


城壁への階段は狭い                 旧市街の中心部に市

 聖イグナチオ教会へたどりついた。
 フレスコ画がなかなか見事だ。


聖イグナチオ教会

 大聖堂へ。
 奥の特別室の金ぴか物は圧巻だった。
 金の腕型や脚型はすごかった。細かく彫金された帽子状のものもあった。
 さすがに過去の栄光が現れている。
 ティッツァーノの「聖母被昇天」はちょっと雑な印象だった。

 スポンザ宮殿は有料だが、なんと1Fだけの公開。
 昔の写真パネル展示、あと古文書はほんの少しだった。これはないよな。


スポンザ宮殿 中庭のレリーフ

 12時をまわったので、レストランを探して少し坂を上がる。
 地元のおすすめだというMoby Dickへ。
 ビール大ジョッキとシーフードスパゲティで90kn。
 イカ墨が入っていたが、塩味が不足。

 旧市街はほぼ見終えたと思われたので、午後はロクルム島へ行くことにした。
 緑が多そうに見える。木陰で涼むのが目的だが、甘かった。

 13:00ころの船に乗ってロクルム島へ。
 泳ぎに行く人が半分くらいか?往復で35kn。

 すぐにロクルム島に着いて、港に張り出してある地図を見た。
 頂上に見えるFort Royalに行ってみることにした。
 標識があるので、迷うことはない。
 だが、これは汗だくの難行だった。木も多いが、とぎれているところは太陽光線がきつい。
 
 13:40あえぎながらようやく到着。
 砦には番人みたいな人が一人いた。一日中ここにいるのもたいへんだね。
 他にもぼつぼつ上って来る人がいる。
 旧港付近やプロチェ地区もよく見える。教会の跡もある。


Fort Royalの頂上にある砦                   廃墟となっている教会

 日陰を求めて下へ降り、風の通る松林で少し休憩。
 ここで、蚊に刺された。

 旧市街へもどり、水族館へ行ってみる。30knのわりに面白くない展示だった。
 ちょうど要塞の中を利用している。珍しくトイレがあったので拝借。

 アイスクリームを食べる。
 旧市街の道を撮影しながら歩いていると、デジカメのバッテリーが切れかけた。
 やはり予定以上に写しているらしい。


絵になる黒猫

 16:30ソベにもどって充電をし、シャワーを浴びて着替えた。
 17:00近所のスタジアムが騒がしい。
 サッカーの試合かも。

 18:00再び外出。ATMを見かけたので、500kmをキャッシングした。
 日曜でも利用できるのは助かる。
 歩いてピレ門まで。やはり20分かかる。

 入口近くのヤドランで夕食。
 白ワインとムール貝(大蒜風味)とミックスサラダ、エスプレッソで132kn。チップは10kn。
 ムール貝は濃厚な味でなかなかよかった。

 このヤドランは教会か修道院のキオストロみたいな感じ。
 まんなかに井戸があり、回廊がある。
 オレンジの木も多い。
 雰囲気のある空間だが、時間が早いのかすいていた。


素敵なロケーションのヤドラン                どうも井戸に魅かれる

 食後にまた旧市街を散歩する。
 一日中観光客がいっぱいのドブロヴニク。細い路地に入っても人がいる。


夕暮れのドブロヴニク旧港

 キオスクで8knのチケットを買い、8番のバスでもどった。
 ソベの部屋の前には子猫がいた。癒されるなー。
 またシャワー。ほんとに避暑どころか、汗をかきにきたようなクロアチアだ。
 スルジ山も上りたかったが、とても体力が持たない。
 近そうだが、ただ見上げるのみだ。夏はダメ。

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