ローマそして帰国へ


2/13(火)  ペルージャ→ローマ

 雨は上がった。TVの予報ではローマは晴れ、16℃の最高気温だそうだ。暖かい。
 7:45朝食へ。
 チーズトーストサンドを作成し、シリアル、クロワッサン(ジャム入り)、オレンジジュースとカプチーノ。満腹。
 他に客は無口な青年1人と無食欲の母娘。

 ゆっくり荷物を片づける。
 部屋のヒーターが大活躍で洗濯物もよく乾いた。
 9:00チェックアウトする。35ユーロ×3泊をカード払い。
 このペルージャのイリスは★★だが、それ以上の価値があると思った。
 まあ待遇がよかったこともあるが、シャワー以外は満足だ。
 ホテルの人に滞在はどうだった?と聞かれたので(英語で)、Wonderful roomで天井のフリースが特によかったと答えておいた。また来るかもしれません。

 カートを引いてパルティジャーノ広場へ。空は雲が多い。
 バスターミナルの窓口で1ユーロのチケットを買い、FSペルージャ駅行の乗場を聞いた。
 すぐ前から1番か8番のバスとのこと。
 少し待つと1番がやってきた。


FSペルージャ駅

 ペルージャFS駅前はたいしておもしろくない。
 構内には各国自販機がないので、窓口に並ぶしかない。
 ローマまで10.5ユーロだ。レオナルドエクスプレスより安い。(11ユーロ)
 11:18の発車まで時間がありすぎる。

 駅前のビル内にあるUPIMを冷やかした。9時から営業。
 朝方なのに客はちらほらいたが、飛びつくような品物はない。
 9ユーロ程度のパジャマはインド製だった。
 メンズは大きいサイズしかない。家庭用品は問題外だった。
 下の階にはCOOPも入っていた。

 ペルージャ駅はそう古い感じはしないが、待合室の天井などはアールヌーヴォー風だ。


ペルージャ駅待合室の天井

 11:18のローマ・テルミニ行はほぼ定刻に発車し、13:46に少し遅れて到着した。
 乗換えなしなので、ラクだった。

 ローマは暖かい。
 すぐにホテル・ロイヤル・サンティナに向かった。
 レセプションは日本人慣れしていて、ヘンな日本語を使う。
 シャワー付きシングル、建物の内側の部屋。暗い感じ。これでも★★★★だ。
 アメニティも揃っているし、水まわりもまともだ。
 スペースはあるのに冷蔵庫はない。

 カートとリュックを置いて、ショルダーのみで出かけた。
 上着はダウンのまま。フィールドジャケットにすればよかった、と後で悔やむ。
 
 テルミニ1Fのセルフフード・ヴィラージュで生ハム&モッツァレーラ、ラズベリーのドルチェ、赤ワイン、パンで11.45ユーロ。
 14:00をまわっているがとても混雑している。
 客を見ていると飽きない。
 ほんと世界中からいろんな人が来ている。

 構内の自販機で明朝の空港行のチケット購入。11ユーロ。
 物乞いやつり銭探しの怪しげな人たちはあいかわず多い。

 地下に行き、チケット1ユーロを2枚購入。
 地下鉄B線に乗り込んでコロッセオ下車。

 昨年ダメだったドムス・アウレアに行ってみた。
 公開しているようだが、予約しないとダメらしい。
 このシーズンオフなのにたいそうなことだ。
 予約したらしい人が10人くらい待っていた。
 そこまでしてどうしても見たいほどでもないので、さっさと立ち去る。

 しかし、暑い。
 半袖の観光客もいる。風は強い。ヘンな天気。


ミネルヴァ神殿                    アウグストゥスのフォロ

 てきとうに歩いたらトレビの泉に出てしまった。
 すごい人。観光客と物売りとがいりまじって混雑状態だ。
 いつもより多い感じがした。


トレビの泉

 なんとかパンテオンにたどりついた。
 フランチェージでカラヴァッジョの3点に再会。
 そして、サンタゴスティーナへ。

 居場所にもどった「ロレートの聖母」を観賞。
 昨年のミラノとはライトがちがう。
 電球系の光のためか、マドンナの肌がちょっとくすんで見えた。
 ミラノでは神々しいほどの透きとおった白さだった。
 まあ芸術展と日常とではライティングはちがって当然だが。
 400年も前のカラヴァッジョの絵画は、現代の照明でいっそうその価値を現す。
 というか、絵画の持つ魂、力は普遍的なものなのだろう。
 あーでも、定位置にもどったという感じだった。
 しばらく眺めた。

 今回気づいたことは、ロレートで祈る庶民の合掌のしかた。
 祈るとき、キリスト教では今日指を組むが、この2人は指先を合わせるが組んではいない。
 ちょっと仏教的? 400年前はこうだったのか?

 このサンタゴスティーナ教会には他にもラファエッロのフレスコ画が残されている。
 天使が2人、可愛い。上手なフレスコ画だ。
 たぶんペルージャの教会より後のものだろう。


サンタゴスティーナ教会

 ロレートに再会できたので、今日はもうこれでよし。
 V.エマニエレ通り近くのバス停から64番でテルミニにもどった。
 駅地下のスーパーで買物。夕食用の飲み物、果物、オリーブなど。


2/14(水)  帰国へ

 6:30起床。静かな夜だった。
 7:20朝食へ。やっぱり日本人団体がたくさんいた。他に西欧系の観光客もいる。
 食事内容はスクランブルエッグやゆで卵、ソーセージ・ハム類、果物は缶詰だが種類があった。ヨーグルトもあり、★★★★ホテルだからこんなものだろう。

 荷造りは機内持ち込み用にリュックへと。コンタクトクリーナーは100mlの容器に移し替えた。

 9:00前にチェックアウトし、9:22のレオナルドエクスプレスに乗った。
 乗る人はまばら。
 11ユーロもするのにアバウトな運行だ。
 10:00にフィウミチーノ空港に着いた。

 キャセイのチェックインカウンターを探し、すぐに受付。
 通路側を指定し、荷物は名古屋まで。JALマイレージの積算も頼んだ。

 手荷物検査は、まじめに液体物を透明ビニールに入れて機械を通した。
 が、そうしているのは私くらいのものだった。
 ローマではあまり厳しくないのか?
 ただ私の前にいた韓国人の青年2人は、ベルトもはずし、ワインだかの瓶ものは調べられていたが。
 イミグレーションも数人待つ程度でスムースだった。

 搭乗口近くの本屋でカラヴァッジョの豆カードとラファエッロの小冊子を購入。


なんと1ユーロのカラヴァッジョ               この絵があちこちで見たラファエッロ

   ※ ラファエッロの「キリストの遺骸の運搬」(ボルゲーゼの十字架降架)    ・・・上右の豆本によると・・・
     もともとペルージャの貴族夫人の依頼で描かれ、1507〜1608年までペルージャにあった。
     修道士たちが教皇CelestineVに贈り、シポーネ・ボルゲーゼ卿の元へ。
     ペルージャ市民の怒りを鎮めるために、マニエリストの画家カヴァリエ・ダルピーノに模写をさせたようだ。


 航空機では後ろの混雑している席だったので、離陸前にすいている様子の前方に移動した。
 2シートを確保。

 CX292はほぼ定刻に離陸した。
 機内食もまあまあ美味しい。ペンネや小海老サラダのバルサミコを使ったドレッシング。
 キャセイはなかなかいい。
 行きとちがってほとんど眠れなかった。
 朝食を配る寸前に揺れがひどくなり、朝食時間が短くなった。ホットもののみ食べた。


2/15(木)  とうとう
 
 定刻より30分ほど早く、6:20に香港到着。
 CX536のゲートNOが出るまで、しばらく上の階のソファでくつろぐ。
 13H$のコーヒーだけ購入した。
 機内から持ってきたパン、バター、ジャム、ヨーグルトで再朝食。
 8:00すぎに4番ゲートへ移動したが、寒いのまたもどって上の階のソファへ。

 10:30の名古屋行キャセイはけっこう混んでいて、後方の中国人団体に囲まれた席だった。
 隣りは卒業旅行の女子大生だった。少しだけ会話。
 パリから帰国。
 8日間でモンサンミッシェルやロワール古城めぐり。12万円は激安だね。
 
 定刻15:00前には名古屋に着いた。

 18日間はあっという間。

●●  プーリアウンブリア  完  ●●
 


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