アッシジ
2/8(木) ペーザロ→アッシジ 寝込む
全身がダルい。昨夜は眠りも浅かった。風邪か、疲れか・・・。
7:00すぎに起床。
7:50朝食室は昨日よりも人が多い。男性ばかり。観光客ではない。サッカーのファンみたいな雰囲気でヒスパニック系のヘアスタイルやスキンヘッド。やはり仕事がらみだと思うが。
レセプションにやっと会計係が出勤してきて、ようやく部屋代を支払えた。
昨日の午後やチェックイン時はバイト嬢のためか、手続きができないと言われていたのだ。
49ユーロ×2泊。9:30にチェックアウトすると伝えておく。
荷造りを終えて、1時間ばかり横になった。
ほんと、ヤバい。この体調、先が心配だ。
今日はアッシジへ電車移動するだけなので、のんびりしよう。
9:35ホテルを出た。駅へとカートを引いた。
自転車利用の地元の人も多い。ペーザロは暮らしやすい街かも。
ロッシーニの生家は開いていたが、見学する時間もないし気分もないのであきらめた。
10:00前にペーザロ駅に着いた。窓口には誰も並んでいない。
あらかじめ調べたメモを見せると、その列車は勧められないと言う。
Falconaraでの乗換え時間が5分だからだろう。
で、先方の勧めるとおりのペーザロ10:07→アンコーナ10:45、11:10→フォリーニョ12:46、13:30→アッシジ13:50というチケットを購入した。17.95ユーロ。3枚。最初から2枚は打刻しなくてもよいらしい。調べたより随分高いが、アンコーナまで距離が増えるしICになる分だと理解した。ホームへ行ってからよく見たら、アンコーナ→フォリーニョが1等車になっている! たまに窓口で買うとこういうことになるのだ。
※ 後日調べたらこの列車は1等車のみだった。
10:07のアンコーナ行はがらがらだった。
アンコーナのホームの自販機で水とクラッカーを購入。
ホームのモニターでフォリーニョを通るローマ行は2aとなっていた。
2番線待つが、どうも様子がおかしい。
ホームの端にいたFSの人に聞くと、2aはこのホームではなくて連絡通路をくぐった向こうだというではないか!
あせって走った。
なんとかギリギリ間に合った。この列車もすいていた。
2回も検札に来た。
フォリーニョまでは工場などもあるが自然も十分楽しめる車窓だった。
しかし、体調は最悪なので余裕はない。
やはり、旅は健康第一です。
ほぼ定刻の12:45にフォリーニョ到着。
13:04発がアッシジを通るので乗り込んだ。
13:18アッシジに到着。
アッシジ駅
アッシジ駅構内のバールを眺め、キオスクで0.9ユーロのバスチケットを購入。
13:46の発車までしばらくある。少し歩いてアッシジ方向の写真を撮った。
ずーっと遠くに聖地が・・・・
バス停で待っていると日本人の女性に声をかけられた。
なんと紙袋で旅行されている!
多少イタリア語ができるらしく、地元に人とも会話されていた。
バスは少し遅れてきたが、14:00前にはアッシジのウニタ・ディタリア広場についた。
門のところで地元の年配女性にホテルのありかを聞いて、迷うことなくたどりつけた。
ウインザー・サヴォイアは広場の駐車場に面しているので、すぐだ。
チェックインもスムースでパスポートもすぐに手続きして返してくれた。
ポーターが案内してくれる。
1F上がるだけなのに、おそろしくのろいエレベーターだ。
ホテル内は改装が行き届き、廊下などもとてもきれいだ。
アッシジのホテル ウインザー・サヴォイア
バルコニーからのウニタ・ディタリア広場 病を癒した快適シングル
部屋はバスタブ付きのシングル。
両開きの長い窓を開けると可愛いバルコニーだ。
窓ワクも床もすべて改装されていて、二重窓に二重カーテン。
白い壁に焦げ茶の家具。天井が高くエアコンは上の方に付いている。ダイキン製。これは古い?
とりあえず、休養することにした。
外は雨も降り始めた。
葛根湯を飲み、14:30にはベッドに入ってずっと睡眠をとった。
2度着替えに起きて水分補給(クラッカーも数枚食べる)したり、マスクを付けたり・・・。
2/9(金) 雨のアッシジ
5:00目が醒めた。外は雨の音がする。
7:30起床。17hは寝た。ダルさはずいぶんラクになった。
8:00朝食室へ。食欲はあるのだ。
だれもいない朝食室で、ジュースとコーヒーとパンとシリアル。
今日は一日雨の気配だ。ゆっくり行動しよう。
9:30傘をさして外出。
雨のアッシジは風情があるわ。
再訪のサン・フランチェスコ聖堂
まずは、近くのサン・フランチェスコ聖堂へ。
下部聖堂へ入ろうとすると、呼び止められてオーディオガイドの使用を勧められた。
無料か有料かわからないが、英語の説明を聞くのも疲れそうな体調なんですよ。
修復中の礼拝堂もある。
以前に見たのでおさらいという感じだ。
ただ、ロレンツェッティの「聖母子」は外の天気が悪いためか以前とぜんぜん印象がちがう。
もっと神々しいイメージだった。
天井の絵も迫力がちがう。
やはり、こういう自然光を生かした見学は天候に左右されるのかも。
だが、この全体をフレスコ画に彩られた聖堂の荘厳さは、そうとうなものだ。
地震にあったとは考えられないくらい上手に修復されている。
上部聖堂 内部の庭
上部聖堂へは外階段から上がった。
ファサードはさすがに新しい。
ここでも呼び止められてオーディオガイドだと。??
ジョットの「聖フランチェスコの生涯」は地震でそうとう被害と受けたと聞いていたが、完璧に直っていた。
10:00をすぎると旅物語に始まり次々と日本人観光客が現れる。
旅物語は現地ガイドと添乗員の通訳で説明していた。
その他の女子学生の団体はコピーを持って、各自見てまわっているようだ。
あらためて思ったが、このアッシジのサン・フランチェスコ聖堂はほんとにすばらしい。
ジョットはもちろんだが、チマブーエ、ロレンツェッティ、シモーネ・マルティーニなどそうそうたるメンバーが訪れて、フレスコ画を描いているのだ。
もちろん現在も礼拝が行なわれ、聖地であることにかわりはない。
そして、観光客にも開放されている。
ま、ピンヒールのおネエちゃんがこの聖堂で何を感じるかは疑問だが・・・。
11:00すぎまでいて、サン・フランチェスコ通りを写真を撮りながら歩いた。
シーズンオフのため工事中の建物や道路が多い。
雨だと足元がイヤだ。
素朴な教会にはフレスコ画が サン・フランチェスコ通り
オーダーメイドの靴屋
コムーネ広場に出てインフォメーションに入り、シティマップとバス時刻表をもらった。
ミネルヴァ神殿の教会へ入り、サンタ・キアーラ教会の手前で、昨日アッシジ駅での日本女性にまたバッタリ。
かなり長期の旅行をされる方のようで、とりとめのない立ち話をした。
リバーシブルのコートを着用されている。旅の達人ですね。
「おばさん一人旅」わがHPをPRしたりして、すっかりおばさん言動をしてしまった。
ミネルヴァ神殿 ポポロの塔
とある店の入口
サンタ・キアーラ教会は閉まった後だったので、カテドラーレをめざした。
工事中の道を苦労してたどりついた。
ファサードを観賞し、中に入ったが、すぐにおじさんに時間だからと出るように言われる。
また後で来よう。
12:30ひき返してホテル近くのレストランBIBIANOに”ライトランチ”という表示がしてあったので入った。
スープとサラダと水で7ユーロにコペルト1ユーロで計8ユーロ。
スープは塩分多めのミネストローネで、サラダはレタスに人参、コーンという病み上がり旅行者にはピッタリの内容だった。
いったんホテルにもどり、洗濯をすませて少し休憩した。
このウインザー・サヴォイアは2泊だが、珍しくシーツが交換してあった。
よほど汗でぐちゃぐちゃだったのだろう。
15:00再び外出。まだ雨はやまない。
近くの土産物屋で明日のペルージャへのバスチケットを購入しておいた。3ユーロ。
サンタ・キアーラ教会へ向かった。
ここはフレスコ画の「聖女キアーラの生涯」もよかった。
ブラザー・サン・シスター・ムーンの世界ね。
だが感動したのは、ガイドブックにも記述がなかったのだが、地下のクリプタがすごかった。
色大理石で柱やアーチがデザインされている。時代はわからない。
天井は青色で金の星がちりばめている。ちょっとアラブ的な雰囲気もある。
奥のキアラの棺のまわりをよく見ると、壁はステンドグラスでの装飾。凝ってるわ。
中央に総大理石の神殿?があるのだが、
突然ライトが灯り、掃除係の女性が2人、螺旋階段を上って拭き掃除を始めた。
彫刻の細かいところまで手を入れて拭いていた。
こうして美しく保たれるのね。
教会前のボックスでこのクリプタの写真がないかと探したがなさそう。
サンタ・キアーラ教会
追い出されたカテドラーレ(サン・ルフィーノ大聖堂)へ。
内部は地下に遺構があるようで、床が部分的にガラス張りだった。
フランチェスコとキアーラの像を撮影するが、ノーフラッシュのためほとんど失敗。
カテドラーレ
坂道を上ってロッカ・マジョーレ(大城塞)へ。
観光客もチラホラいる。
16:20にプレハブの切符売場へ行くと、20分間だよ、と言われて3.5ユーロ。
細い石の螺旋階段を上り、見晴らしのよい小さいテラスへ出た。
あまり天候がよくないので、ぱっとしない風景だ。
城塞自体ほんの一部しか見学できないし、なんの説明もない。
ロッカ・マジョーレ
カテドラーレとサンタ・キアーラが見える
15分で見学を終え、来た道をもどった。
また、サンタ・キアーラ教会のクリプタへ行き、フラッシュなしで撮影したが結果は絶望的だ。
食料品店で水とアイスティとサラダを購入。
20:00すぎにスーツケースをたくさん運ぶ気配がした。団体が泊まるようだ。
あわててバスタブに湯を張り、入浴。
ずっとシャワーだったので、やっぱり湯船は生き返るわ。
21:30ころドヤドヤと団体が入ってきた。英語だった。
今日は雨のアッシジ観光。
写真はどうしても暗い。まあ風情があると解釈しよう。
体調もなんとかなったし、見残したところは何年か後に再訪すればよい。
※ サンタ・マリア・デリ・アンジェリ教会、サン・ダミアーノ修道院、カルチェリの庵など
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