ペーザロからウルビーノへ

ペーザロ
ウルビーノ



2/6(火)  レッチェ→ペーザロ

 5:50起床。
 6:30B&Bオーロラを後にする。快適4ステイでした。ちょっと寒かったけど。

 6:40すぎにレッチェ駅へ。寒さもいくぶん和らいだだろうか。
 バールはとてもにぎわっていた。
 お菓子とパックジュースを買い、野菜サンドとカプチーノを購入した。
 カプチーノだけ急いで飲んだ。

 7:00発のミラノ行きユーロスターでペーザロへ向かう。
 私の席はなんとテーブルもない、入口近くの付け足したような席だった。
 まあ足をのばせることと車窓を楽しめることくらいが利点だ。(左は座席がなかった)
 だが、煙草かトイレか知らないが、とにかく出入りが激しくて落ち着かない。

 サンドイッチ半分とジュースで朝食。
 10時過ぎに缶ビール2.8ユーロを買って残りのサンドイッチを食べた。
 このころスピードダウンを繰り返し停車もした。
 アンコーナ手前でもう1hの遅れ。まったくこれだからな〜。
 今日はペーザロ泊まりにしておいて正解だった。
 ウルビーノまで行こうとするとバスの時間でやきもきするところだった。

 アドリア海は穏やかそうだった。
 4日前のトラーニとはえらいちがい。

 ペルカロからアンコーナ手前はずいぶんリゾート開発しているみたい。
 新しい低層マンションがいっぱい建っていた。

 定刻13:14のところ、1h以上遅れて14:20ころペーザロに到着した。
 なんと暖かいじゃん。アドリア海を北上してきたのに・・・・。

 予約してあるホテルは海岸にある。
 ペーザロ駅前にはタクシーもいたが、そういう身分ではない。
 海を目ざしてカンを頼りにカートを引いた。
 ガリバルディの像を過ぎると、ロッシーニ劇場があった。この方向でまちがいない。
 ほどなく歴史的建物に囲まれた広場に出た。ポポロ広場。
 パラッツォ・ドゥカーレはいいが、その向かいの鄙びた建物に魅かれた。


ドゥカーレの向かい                   パラッツォ・ドゥカーレ

 郵便局も凄い。
 ペーザロは意外とすごい。
 古びた石造りの家がぞくぞくと出現する。
 ロッシーニの生家発見、しかし火曜は午前のみ。

 なんとかホテル・ペルティカーリにたどりついた。
 海沿いのリゾートホテルだ。
 チェックインもスムースでシャワー付きのダブルの広い部屋だ。予備のソファベッドもある。
 ヒーター暖房が効きすぎて暑い。
 バルコニーに出ると海が見える。


ペーザロのホテル・ペルティカーリ

 少し休憩し、16:00出かける。
 レセプションでシティマップをもらった。ドゥオーモも教えてもらった。来るとき見たのがそうだった。
 このシティマップはとてもわかりやすかった。
 海沿いにホテルが並んでいる。
 レストランなどは休業している雰囲気。工事している建物も多い。
 埠頭に出て写真を撮った。
 年配女性がベンチにいたり、散歩していたり、珍しいかも。


ずっと向こうはクロアチア

 Trento通りとLanfranio通りの角あたりに凄いヴィラ発見。
 レストランとして使われているようだ。
 屋根はお城みたいだし、外壁の装飾やカラータイルのカラフルさ。
 他にもこのあたり瀟洒な邸宅がいっぱいだが、ここは際立っている。


素敵な装飾のヴィラ

 ドゥオーモへ。何気なく入ったが、この内部は床にローマのモザイクが残っている。
 動物や文字や規模が大きい。
 ガラス越しに見学できるようになっている。
 うーん、ペーザロって侮れないな。


ペーザロのドゥオーモ                    歴史あるね・・・・

 ぶらついてサンタゴスティーナ教会を見つけて納得。


サンタゴスティーナ教会

 L’ANGOLO DEI PASTICCIという総菜屋に入って、夕食を仕入れた。
 チキンソテー、ゆでほうれん草、じゃがいもバター、ビール、水で8.2ユーロ。




2/7(水)  ラファエッロの故郷ウルビーノへ

 6:30起床。
 7:00朝食へ。年配爺様のうやうやしい給仕でカプチーノを所望する。
 ブリオッシュが美味。キウイがうれしい。
 男性の個人客が多いが、ビジネスという感じではない。工事関係?

 海の写真を撮る。
 雲が多いので天気はもひとつかも。


朝のペーザロの海

 歩いてペーザロ駅へ。20分くらいかかる。
 SOGETのつもりがBUUCIのチケット売場へ入ってしまった。
 ウルビーノというと、8:12発に乗れという。もう8:20を過ぎている。
 片道のみ買い、ちょうど入ってきたバスに乗った。
 乗降客が多い上、ドアの開け閉めにとても時間がかかるの。
 ウルビーノに着いたのは、9:30をまわっていた。

 ウルビーノも学生が多い。
 バス停近くのインフォメーションはずっと電話中だったのでパスした。


バス停からのドゥカーレ宮

 門をくぐり、坂道を上るとレプブリカ広場に着いた。ガイドブックがあると楽勝だ。


ヴァルドナ門                         マッツィーニ通り

 角のサンフランチェスコ教会で旅の無事を祈った。


 トリュフを売っている屋台              サン・フランチェスコ教会

 すぐ横の広場では露天が数件営業。
 黒トリュフの瓶詰めを購入。15ユーロ。
 
 ラファエッロ通りの坂道を上がってラファエッロの生家へ。路上駐車が多い上走るクルマも多い。


ラファエッロの生家

 3ユーロで入場。日本語のパンフレットをくれた。
 けっこうしっかりした建物だ。
 ラファエッロのフレスコ画「聖母子像」はよかった。
 父親ジョヴァンニの受胎告知は大きい絵で完成度も高いと思った。

 坂を上がりきったローマ広場はフェンスで囲っていたが、すきまからラファエッロ像を撮影する。
 雨が降り始め、傘をさして歩いた。


画家スタイルのラファエッロ像

 サン・ジョバンニ祈祷堂は探し出したが、休場。
 隣りのサン・ジュゼッペ教会も工事のためか閉鎖されていて残念だ。


サン・ジョバンニ祈祷堂                    サン・ジュゼッペ教会


おばさんを慰めに来たよ!

 階段の途中からドゥカーレ宮が美しい。
 猫にスリスリされ、遊ぶ。
 ドゥオーモとそのなかのアルバーニ博物館も見学。


ドゥカーレ宮

 11:00ころ真打のドゥカーレ宮へ。
 4ユーロで入場するが、セキュリティの女性が1人付くので、まったく自由見学ではない。
 まあ見たいものは時間をかけて見れた。
 このドゥカーレ宮や中に入っている国立マルケ美術館についてはガイドブックにも詳しい。

 国立マルケ美術館(ドゥカーレ宮内)

    部屋数は多くて天井も高い。
    モンテフェルトロ家の紋章が鷲なのだろう、あちこちにあった。
    寄木細工の素晴らしい扉がたくさん用いられていた。
    初めの方にある、フェデリコの居室はなにかの撮影をしていたが、目を引くベッドルーム?があった。

    ピエロ・デッラ・フランチェスカの「セニガッリアの聖母」は肌がグレーでセメントみたいだった。
    表情も地蔵みたい。
    「キリストの鞭打ち」は場面構成はよいかも。
 
    ラファエッロの父、ジョヴァンニ・サンティの絵はなかなか上品でよかった。性格だろうか。

    ラファエッロの「黙っている女」は顔が非常に地味なので損をしていると思う。
    服や手の描き方はあのフォルナリーナその他の肖像画と遜色ない。

    カラッチョーロ、リベーラ、ジェンティレスキが並べられている一角はなかなかよかった。
    中でもジェンティレスキは既視感のある絵だった。肌の色が印象的で、カラヴァッジョ的。

    ウッチェッロの横長で可愛らしい絵も気に入った。

    ティッツィアーノ「最後の晩餐」はちょい暗め。

    地下は1人で見学しなさい、と解放された。
    展示物は何もないがらんどうだ。公妃の浴室はこれがそう?という感じ。
    広い空間がいくつもあった。

    12:30をまわり、トイレを借り、10ユーロの英語のパンフレットを購入。
    ドゥカーレ宮から出た。浮世にもどってきた。


ドゥカーレ宮からの眺め

 レストランを探した。
 チェックしていたところは夜のみ営業だったので、ガイドブックにあるフォルナリーナに入った。
 有名なのかもうたくさん客がいた。
 タルトゥーフォ・タリアテッレ(白トリュフ)は17ユーロ。トリュフはまばらだが味はよかった。
 仔牛のレモンソースもまあまあ。10ユーロ。
 あとはエスプレッソ。赤ワイン、水も入れて34ユーロだった。 

 腹ごなしにアルボルノツ要塞方向へ歩いた。
 上り坂はきついが、眺めは最高だ。
 ドゥカーレ宮殿の立ち姿はほんと、昔の領主の力の大きさを感じさせる。
 ウルビーノ公国の繁栄した古の時代。


アルボルノツ要塞からのドゥカーレ宮

 バス停へ行くと、またしてもBUUCI社のアドリアバスが入ってきた。
 車内の自販機へ2.3ユーロ入れてチケット購入。

 14:37に発車し、16:00前にはペーザロの駅に着いた。

 明日のペーザロ→アッシジのチケットを買おうと思ったが、窓口には10人くらい並んでいた。
 あの便利な各国自販機は置かれていない。
 切符は明朝に買うことにして、ホームに飲食物の自販機があったので、ツナサンド2ユーロとジュース1.2ユーロを購入した。



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